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公開番号2024057656
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164437
出願日2022-10-13
発明の名称ガスセンサ素子の欠陥を検査する検査方法、および検査装置
出願人日本碍子株式会社
代理人個人
主分類G01N 27/26 20060101AFI20240418BHJP(測定;試験)
要約【課題】ヒータ部を内部に埋設したセンサ素子について、ヒータ部に発生した異物混入、パターン欠損を高精度に検出する。
【解決手段】本発明の一側面に係る検査方法は、内部に埋設されたヒータ部が検査温度に発熱した状態の複数のセラミックス層の積層体から輻射される赤外線であって、係る複数のセラミックス層の何れをも透過する波長域の赤外線を測定して生成された赤外線画像を利用して、異物混入、パターン欠損を検出する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
通電されることで発熱するヒータ部が内部に埋設された、複数のセラミックス層の積層体であるガスセンサ素子の欠陥を検査する検査方法であって、
前記ヒータ部に電流を通電して前記ヒータ部を検査温度に発熱させる通電ステップと、
前記ヒータ部が前記検査温度にある状態の前記積層体から輻射される赤外線であって、前記複数のセラミックス層の何れをも透過する波長域の赤外線を測定した温度データを取得する取得ステップと、
前記温度データから生成された赤外線画像において、異常な発熱を示している部分があると、前記ガスセンサ素子に異物混入およびパターン欠損の少なくとも一方が発生していると判定する判定ステップと、
を含む、
検査方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記温度データから生成された前記赤外線画像として、
第1基準温度よりも高い温度を示す部分を、前記第1基準温度以下の温度を示す部分から際立つように表示する第1赤外線画像、
および、
第2基準温度よりも低い温度を示す部分を、前記第2基準温度以上の温度を示す部分から際立つように表示する第2赤外線画像
の少なくとも一方を表示する表示ステップをさらに含む、
請求項1に記載の検査方法。
【請求項3】
前記検査温度は、摂氏300度以上である、
請求項1または2に記載の検査方法。
【請求項4】
前記検査温度は、摂氏400度以上である、
請求項3に記載の検査方法。
【請求項5】
前記複数のセラミックス層のそれぞれに含まれる不純物の割合は、1.5wt%以下である、
請求項1または2に記載の検査方法。
【請求項6】
前記取得ステップにて取得される前記温度データは、前記赤外線を、前記ガスセンサ素子の2つの主面のうち、前記ヒータ部との間に電極が設けられていない主面の側から、測定した温度データである、
請求項1または2に記載の検査方法。
【請求項7】
通電されることで発熱するヒータ部が内部に埋設された、複数のセラミックス層の積層体であるガスセンサ素子の欠陥を検査する検査装置であって、
通電されることで前記ヒータ部が検査温度に発熱した状態の前記積層体から輻射される赤外線であって、前記複数のセラミックス層の何れをも透過する波長域の赤外線を測定した温度データを取得する取得部と、
前記温度データから生成された赤外線画像において、異常な発熱を示している部分があると、前記ガスセンサ素子に異物混入およびパターン欠損の少なくとも一方が発生していると判定する判定部と、
を備える、
検査装置。
【請求項8】
前記温度データから生成された前記赤外線画像として、
第1基準温度よりも高い温度を示す部分を、前記第1基準温度以下の温度を示す部分から際立つように表示する第1赤外線画像、
および、
第2基準温度よりも低い温度を示す部分を、前記第2基準温度以上の温度を示す部分から際立つように表示する第2赤外線画像
の少なくとも一方を表示させる表示制御部をさらに含む、
請求項7に記載の検査装置。
【請求項9】
前記検査温度は、摂氏300度以上である、
請求項7または8に記載の検査装置。
【請求項10】
前記検査温度は、摂氏400度以上である、
請求項9に記載の検査装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスセンサ素子の欠陥を検査する検査方法、および検査装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車の排気ガス等の被測定ガスにおける酸素やNO
x
などの特定ガス濃度を検出するガスセンサについて、係るガスセンサの備えるセンサ素子(ガスセンサ素子)にクラックなどの欠陥が発生していないかを検査するための種々の方法が提案されている。例えば、下掲の特許文献1には、センサ素子について、X線CTを用いてクラックの有無を判定する方法が開示されている(特許文献1の段落[0070])。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-156665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、センサ素子を所定の温度に加熱するヒータ部を内部に埋設したセンサ素子が知られている。そして、係るセンサ素子について、前記ヒータ部のパターン印刷などの際に、パターン欠損が発生したり、前記ヒータ部(前記ヒータ部のパターン)に異物が混入したりすることがある。このようなパターン欠損、異物混入などの欠陥が存在すると、前記ヒータ部が異常発熱するなどして、センサ信号の安定性の低下、ヒータ寿命(言い換えれば、センサ寿命)の低下、センサ精度の低下等の不良が発生する可能性がある。
【0005】
そこで、本件発明者らは、ヒータ部を内部に埋設したセンサ素子について、異物混入、パターン欠損などの欠陥の有無を、係るセンサ素子のCT画像を用いて判定しようと試みた。その結果、本件発明者らは、図7および図8に示すように、センサ素子のCT画像からでは、センサ素子について異物混入、パターン欠損などの欠陥が発生しているかを判定するのは容易ではないとの問題点があることを見出した。
【0006】
図7は、ヒータエレメント72のパターン印刷などの際にヒータエレメント72に異物Fbが混入したセンサ素子を撮像したCT画像CI(1)の一例を示す図である。図7に示すように、CT画像CI(1)において、パターン印刷などの際に混入した異物Fbは、例えば、ヒータエレメント72(ヒータエレメント72のパターン)とほぼ同色で表示される場合がある。そのため、CT画像CI(1)において、ヒータエレメント72に混入した異物Fbを検出するのは極めて困難な場合がある。
【0007】
図8は、ヒータエレメント72のパターン印刷などの際にヒータエレメント72にパターン欠損Pdが発生したセンサ素子を撮像したCT画像CI(2)の一例を示す図である。図8に示すように、CT画像CI(2)において、パターン印刷などの際に発生したパターン欠損Pdは、例えば、ヒータエレメント72の背景とほぼ同色で表示される場合がある。そのため、CT画像CI(2)において、ヒータエレメント72に発生したパターン欠損Pdを検出するのは極めて困難な場合がある。
【0008】
本発明は、一側面では、このような事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、ヒータ部を内部に埋設したセンサ素子について、ヒータ部に発生した異物混入、パターン欠損などの欠陥を高精度に検出可能な、センサ素子の検査方法等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
【0010】
第1の観点に係る検査方法は、通電されることで発熱するヒータ部が内部に埋設された、複数のセラミックス層の積層体であるガスセンサ素子の欠陥を検査する検査方法であって、前記ヒータ部に電流を通電して前記ヒータ部を検査温度に発熱させる通電ステップと、前記ヒータ部が前記検査温度にある状態の前記積層体から輻射される赤外線であって、前記複数のセラミックス層の何れをも透過する波長域の赤外線を測定した温度データを取得する取得ステップと、前記温度データから生成された赤外線画像において、異常な発熱を示している部分があると、前記ガスセンサ素子に異物混入およびパターン欠損の少なくとも一方が発生していると判定する判定ステップと、を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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