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公開番号2024089967
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022205548
出願日2022-12-22
発明の名称施工管理装置、施工管理方法及び施工管理プログラム
出願人株式会社パスコ,株式会社奥村組
代理人個人,個人
主分類G06Q 50/08 20120101AFI20240627BHJP(計算;計数)
要約【課題】割り当て作業の自動化を進め、簡易に工事の進捗を確認できる施工管理装置、施工管理方法及び施工管理プログラムを提供する。
【解決手段】建設物における各部位と各部位を構成する部材とを含む3次元モデルデータにおける各部位と、部材と、当該部材に対して行われる標準工程と、の組合せを特定する標準工程特定部12と、工程項目の名称と部材と部位とを含む複数の工程項目の順序が特定された工程データの工程項目のうち部位と部材と工程項目の名称との組合せが、標準工程特定部12が特定した3次元モデルデータにおける部位と部材と標準工程の名称との組合せに一致する場合に、工程項目に3次元モデルデータを紐付ける施工紐付け部14と、工程データに従い工程項目に紐付けられた3次元モデルデータを工程データに含まれる工程項目の施工段階に応じた状態で画面上に表示させるシミュレート部16と、を備える施工管理装置。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
建設物における各部位と前記各部位を構成する部材とを特定可能にした3次元モデルデータ、前記部材ごとに当該部材に対して行われる標準的な工程項目である標準工程が対応付けられた部材マスタデータ、及び工程項目の名称と前記工程項目に対応付けられた部材と当該部材により構成される部位とを含み複数の工程項目のそれぞれの順序が特定された工程データ、を記憶する記憶部と、
前記3次元モデルデータと前記部材マスタデータとを参照して前記3次元モデルデータの前記各部位と、当該部位を構成する前記部材と、当該部材に対して行われる前記標準工程と、の組合せを特定する標準工程特定部と、
前記工程データの前記工程項目に前記3次元モデルデータを紐付ける施工紐付け部と、
前記工程データに従い、前記工程項目に紐付けられた前記3次元モデルデータを、前記工程項目の施工段階に応じた状態で画面上に表示させるシミュレート部と、
を備え、
前記施工紐付け部は、前記工程データの前記工程項目のうち、前記部位と前記部材と前記工程項目の名称との組合せが、前記標準工程特定部が特定した前記3次元モデルデータにおける前記部位と前記部材と前記標準工程の名称との組合せに一致する工程項目に当該3次元モデルデータの当該部材を紐付ける、
施工管理装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記記憶部は、前記部位の名称及び前記部材の名称の文字列をファイル名に含む前記部材ごとのファイルとして前記3次元モデルデータを記憶し、
前記標準工程特定部は、前記ファイル名から前記部位の名称及び前記部材の名称の文字列を抽出して前記3次元モデルデータの前記部位ごとの前記部材を特定する、
請求項1に記載の施工管理装置。
【請求項3】
前記記憶部は、前記複数の工程項目のそれぞれが前記部位の名称及び前記部材の名称の文字列に対応付けられるとともに、前記部材には別名の文字列が設定可能である前記工程データを記憶し、
前記施工紐付け部は、前記工程データにおいて前記部材の別名の文字列が対応付けられている前記工程項目については、前記部材の別名の文字列を用いて当該工程項目に前記3次元モデルデータの当該部材を紐付ける、
請求項1または請求項2に記載の施工管理装置。
【請求項4】
前記記憶部は、さらに、前記標準工程それぞれと当該標準工程の施工段階に応じたステータスとを対応付けた標準工程マスタデータを記憶し、
前記施工紐付け部は、前記工程データの前記工程項目のうち前記標準工程と同じ名称の工程項目に、前記標準工程マスタデータにおいて当該標準工程に対応付けられた前記ステータスを紐付ける、
請求項1または請求項2に記載の施工管理装置。
【請求項5】
建設物における各部位と前記各部位を構成する部材とを特定可能にした3次元モデルデータ、前記部材ごとに当該部材に対して行われる標準的な工程項目である標準工程が対応付けられた部材マスタデータ、及び工程項目の名称と前記工程項目に対応付けられた部材と当該部材により構成される部位とを含み複数の工程項目のそれぞれの順序が特定された工程データ、を記憶する記憶ステップと、
前記3次元モデルデータと前記部材マスタデータとを参照して前記3次元モデルデータの前記各部位と、当該部位を構成する前記部材と、当該部材に対して行われる前記標準工程と、の組合せを特定する標準工程特定ステップと、
前記工程データの前記工程項目に前記3次元モデルデータを紐付ける施工紐付けステップと、
前記工程データに従い、前記工程項目に紐付けられた前記3次元モデルデータを、前記工程項目の施工段階に応じた状態で画面上に表示させるシミュレートステップと、
を備え、
前記施工紐付けステップは、前記工程データの前記工程項目のうち、前記部位と前記部材と前記工程項目の名称との組合せが、前記標準工程特定ステップにおいて特定された前記3次元モデルデータにおける前記部位と前記部材と前記標準工程の名称との組合せに一致する工程項目に当該3次元モデルデータの当該部材を紐付ける、
施工管理方法。
【請求項6】
コンピュータを、
建設物における各部位と前記各部位を構成する部材とを特定可能にした3次元モデルデータ、前記部材ごとに当該部材に対して行われる標準的な工程項目である標準工程が対応付けられた部材マスタデータ、及び工程項目の名称と前記工程項目に対応付けられた部材と当該部材により構成される部位とを含み複数の工程項目のそれぞれの順序が特定された工程データ、を記憶する記憶部、
前記3次元モデルデータと前記部材マスタデータとを参照して前記3次元モデルデータの前記各部位と、当該部位を構成する前記部材と、当該部材に対して行われる前記標準工程と、の組合せを特定する標準工程特定部、
前記工程データの前記工程項目に前記3次元モデルデータを紐付ける施工紐付け部、
前記工程データに従い、前記工程項目に紐付けられた前記3次元モデルデータを、前記工程項目の施工段階に応じた状態で画面上に表示させるシミュレート部、
として機能させ、
前記施工紐付け部は、前記工程データの前記工程項目のうち、前記部位と前記部材と前記工程項目の名称との組合せが、前記標準工程特定部が特定した前記3次元モデルデータにおける前記部位と前記部材と前記標準工程の名称との組合せに一致する工程項目に当該3次元モデルデータの当該部材を紐付ける、
施工管理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、施工管理装置、施工管理方法及び施工管理プログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、例えば橋梁、トンネル、ダム、土工、河川等の土木公共工事の分野では、各種の建設物を建設する際に、2次元図面から3次元モデルへの移行による業務変革や、或いは初期の工程(フロント)において負荷をかけて事前に集中的に検討し、後工程で生じそうな手戻りを未然に防いで、品質の向上や工期の短縮化を図ることを可能にするフロントローディングにより、合意形成の迅速化、業務の効率化、品質の向上、ひいては生産性の向上等を図ることを目的として、国土交通省では、BIM/CIM(Building Information Modeling/Construction Information Modeling/Management)を円滑に導入できるように、ガイドラインを整備して、体系的な推進を試みている。このため、3次元のCIMモデルを作成するための種々の3次元モデル解析プログラムやソフトウェアが開発されている。
【0003】
また、2次元の図面を作成してから3次元の形状を組み立て、CGでシミュレーションするといった従来の手法とは異なり、当初から3次元で設計して3次元モデルを作成することが可能な、BIM/CIMによって作成されるBIM/CIMモデルが開発されている。BIM/CIMモデルでは、3次元オブジェクトの集合体であることから、これらのオブジェクトにコストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加することが可能であり、建築物の設計、施工から維持管理に至るまでの、建築物のライフサイクルの全体で、モデルに蓄積された情報を活用することが可能になる。BIM/CIMモデルを作成可能なBIM/CIMツールとして、「ArchiCAD」や「Revit」等の、種々の3次元CADソフトが知られている。
【0004】
さらに、定められた工期内に工事が完了するように、例えば公共工事における工程の計画と実施を管理するための種々の工程管理ソフトが知られており、特に制約条件の理論であるTOC(Theory of Constraints)の考えに基づいて、全体最適の視点で開発されたクリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント(CCPM)を採用した工程管理ソフトも開発されている。ここで、クリティカルチェーンは、プロジェクトにおいて各タスクの実行順序を考えた時に、作業工程上の従属関係を考慮するクリティカルパス法による従来の手法に加えて、必要リソースが限られているために発生する従属関係をも考慮する手法であり、プロジェクトマネジメントは、要員の人間心理や行動特性、及び社会的・組織的問題も考慮して、工期の短縮、納期の順守を目的としてプロジエクト管理を行う実践的手法であり、各々のタスクから除去した安全余裕を、「バッファ」に集約して管理するようになっている。
【0005】
一方、例えばプラント建設物等の建設工事において、工事の進捗を確認できるようにした工事の進捗管理システムも開発されている。例えば、下記特許文献1に記載の施工管理装置10では、シミュレーションのために工程・モデル紐付けステップS6において工程データと建設物30の3次元設計モデルとの紐づけが行われる。当該ステップS6において、作業員は、3次元設計モデルを構成する複数の部位の設計データの中から工程項目33を紐付けしたい部位の設計データを選択し、工程データを構成する複数の工程項目の中の一又は複数の工程項目33に割り当てる、という作業を全ての部位に対して繰り返し実施する。
【0006】
また、上記施工管理装置10では、シミュレーションのために工程・ステータス紐付けステップS5において工程データとステータスとの紐づけも行われる。該ステップS5において、作業員は、工程項目33を指定して、指定した工程項目33の工程期間中の部材ステータス33aを設定し、さらに指定した工程項目33の工程期間経過後の部材ステータス33bを設定する、という作業を全ての工程項目に対して繰り返し実施する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-21983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記特許文献1の技術では、各施工現場においては相当数の部材があり、それらに対して工程を一つ一つ割り当てていく必要があった。さらには、工程も一つの部材に対して複数あるため、全体でかなりの数の割り当て作業を行う必要があった。そのため、上記特許文献1の技術では、相当の時間を必要とし、入力ミス等の可能性もあって、非常に非効率な作業となっていた。
【0009】
本発明は、割り当て作業の自動化を進め、簡易に工事の進捗を確認できる施工管理装置、施工管理方法及び施工管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の実施形態を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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