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公開番号2024069103
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-21
出願番号2022179913
出願日2022-11-09
発明の名称爆薬装填方法
出願人株式会社奥村組
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類E21C 37/00 20060101AFI20240514BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】多くの手間を要することなく、孔荒れを生じた発破孔から岩石等の残留物を除去して、爆薬をスムーズに装填できる爆薬装填方法を提供する。
【解決手段】切羽穿孔機21の穿孔機本体22を形成するドリフタに、穿孔ビット23を有する穿孔ロッド24を取り付けて、切羽面30aの地盤30に発破孔31を穿孔形成する発破孔形成工程と、ドリフタ22に、穿孔ロッド24と置き換えて、孔仕上げビット13が設けられた挿入筒体11を取り付けた後に、この挿入筒体11を、中空内部にエア又は水を供給しながら、孔仕上げビット13が孔尻部31a近傍に至るまで発破孔31に挿入することで、発破孔31を仕上げる孔さらい工程と、孔さらいされた発破孔31に爆薬32を押し込んで、押し込んだ爆薬32を孔尻部31aに装填する爆薬装填工程とを含んで構成される。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
山岳トンネル工法において、切羽面に発破孔を穿孔形成するための切羽穿孔機を搭載した穿孔用重機を用いて、発破孔に爆薬を装填する爆薬装填方法であって、
前記切羽穿孔機の穿孔機本体を形成するドリフタに、先端部に穿孔ビットを有する穿孔ロッドを取り付けて、切羽面の地盤に発破孔を穿孔形成する発破孔形成工程と、
前記ドリフタに、前記穿孔ロッドと置き換えて、孔仕上げビットが先端部に設けられた挿入筒体を取り付けた後に、該挿入筒体を、中空内部にエア又は水を供給しながら、前記孔仕上げビットが孔尻部近傍に至るまで発破孔に挿入することで、発破孔を仕上げる孔さらい工程と、
孔さらいされた発破孔に爆薬を押し込んで、押し込んだ爆薬を孔尻部に装填する爆薬装填工程とを含んで構成される爆薬装填方法。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記孔仕上げビットは、前記挿入筒体の中空内部と同様の断面形状の中空貫通部を備える、中空ビットとなっている請求項1記載の爆薬装填方法。
【請求項3】
前記爆薬装填工程では、前記孔さらい工程の後に発破孔に残置した前記挿入筒体の後端部分に接続された、圧送配管を通して圧送される爆薬を、前記挿入筒体の中空内部を介して前記孔尻部に向けて圧気により押し込んで、前記中空ビットの前記中空貫通部から前記孔尻部に装填するようになっている請求項2記載の爆薬装填方法。
【請求項4】
装填される爆薬のうち親ダイは、無線雷管を使用したものとなっている請求項1又は2記載の爆薬装填方法。
【請求項5】
前記爆薬装填工程は、前記孔さらい工程で挿入した前記挿入筒体を発破孔から引き抜いた後に、実施されるようになっている請求項1又は2記載の爆薬装填方法。
【請求項6】
前記孔さらい工程では、前記挿入筒体の中空内部に供給されたエア又は水を、発破孔の孔壁面と前記挿入筒体の外周面との隙間を介して、孔内の残留物と共に発破孔の外部に排出するようになっている請求項1又は2記載の爆薬装填方法。
【請求項7】
前記孔さらい工程の後に、前記挿入筒体の外周面と発破孔の孔壁面との隙間に残った残留物を、これらの隙間にエア又は水を流入させることで前記挿入筒体の内部に運び込み、前記挿入筒体の中空内部を通過させて、前記挿入筒体の後端部分に設けられた排出枝管から排出させる、追加排出工程を含んでいる請求項6記載の爆薬装填方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、爆薬装填方法に関し、特に、山岳トンネル工法において、切羽面に形成された発破孔に爆薬を装填する爆薬装填方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
山岳トンネル工法においては、岩盤等による切羽面の地盤を、爆薬を用いた発破によって崩落させながら掘削する工法が採用される場合がある。岩盤等による切羽面の地盤を、爆薬を用いた発破によって崩落させるには、切羽面における複数の所定の位置に発破孔を穿孔形成して、形成した発破孔に爆薬を装填した後に、雷管によって装填した爆薬を起爆させることになるが、このための発破孔を穿孔形成するための重機として、切羽穿孔機を搭載した例えばドリルジャンボなどの公知の穿孔用重機が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
穿孔用重機では、搭載した切羽穿孔機が、穿孔機本体として、接続した機材を例えば1分間に3600回程度の高速で前後に往復移動させる機能と、回転させる機能とを併せ持つドリフタを有しており、このドリフタに、先端部に穿孔ビットを備える穿孔ロッドを接続することで、穿孔ビットによって打撃を加えながら、岩盤等による切羽面の地盤に穿孔ロッドを押し込んでゆくことによって、発破孔を穿孔形成するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3461600号公報
特許第4621149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、穿孔形成した発破孔に爆薬を装填する作業は、例えば特許文献1では、切羽穿孔機とは別途に搭載した装填装置を用いて、穿孔形成した発破孔に装填ホースを挿入し、挿入した装填ホースの基端部側の供給口から爆薬を供給した後に、供給した爆薬を押し棒を用いて装填ホースの中空内部を介して押し込むことで、発破孔の孔尻部分に爆薬を装填するようになっている。また、特許文献2では、例えば穿孔用重機に装備された、切羽面に対して昇降及び前後左右に移動可能な作業床を足場として、作業員が切羽面に近づいた状態で、装填ホース及び装填パイプを通して爆薬を圧送することで、発破孔の孔尻部分に爆薬を装填するようになっている。
【0006】
しかしながら、孔壁面が安定している場合には、装填ホースや装填パイプを発破孔の孔尻部分までスムーズに挿入することが可能であるが、例えば隣接する発破孔を穿孔する際の影響で、孔壁が崩れて孔荒れが生じている場合には、崩れた岩石等が障害となって、装填ホースや装填パイプを孔尻部分までスムーズに挿入することが困難になる。
【0007】
特に、通常は所定数の発破孔を、所定の設計ラインに沿って複数連設して形成した後に、爆薬を装填する作業に切り替えることになるため、切羽面の地盤が脆くなっている場合には、先に穿孔した発破孔の周囲に新たな発破孔を穿孔する際に、先に穿孔した発破孔の孔壁面に肌落ち等による孔荒れを生じ易くなる。
【0008】
発破孔に孔荒れが生じた場合、爆薬を装填する作業に先立って、崩れた岩石等の障害となる残留物を発破孔から除去する必要があることから、従来は、作業員が切羽面の近くに直接に立ち入って、発破孔から岩石等の残留物を除去する作業を行っていたが、このような除去作業には多くの手間を要することになると共に、作業員が切羽面の近くに直接に立ち入らないようすることが望ましい。その一方で、発破孔を穿孔形成する作業から爆薬を装填するまでの作業を、穿孔用重機を用いた一連の作業として実施できるようにすることで、多くの手間を要することなく、形成した発破孔に爆薬を、効率良く装填してゆくことが可能になると考えられる。
【0009】
本発明は、孔荒れが生じる岩盤に、発破孔を穿孔形成する作業から爆薬を装填するまでの作業を、穿孔用重機を用いた一連の作業として実施できるようにして、作業員の切羽付近での作業や発破孔内の残留物を除去する作業に多くの手間を要することなく、形成した発破孔に爆薬を、安全でかつ効率良く装填してゆくことのできる爆薬装填方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、山岳トンネル工法において、切羽面に発破孔を穿孔形成するための切羽穿孔機を搭載した穿孔用重機を用いて、発破孔に爆薬を装填する爆薬装填方法であって、前記切羽穿孔機の穿孔機本体を形成するドリフタに、先端部に穿孔ビットを有する穿孔ロッドを取り付けて、切羽面の地盤に発破孔を穿孔形成する発破孔形成工程と、前記ドリフタに、前記穿孔ロッドと置き換えて、孔仕上げビットが先端部に設けられた挿入筒体を取り付けた後に、該挿入筒体を、中空内部にエア又は水を供給しながら、前記孔仕上げビットが孔尻部近傍に至るまで発破孔に挿入することで、発破孔を仕上げる孔さらい工程と、孔さらいされた発破孔に爆薬を押し込んで、押し込んだ爆薬を孔尻部に装填する爆薬装填工程とを含んで構成される爆薬装填方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
(【0011】以降は省略されています)

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