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公開番号2024064963
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2023080503
出願日2023-05-16
発明の名称コンクリート打設管理装置、コンクリート打設管理方法およびコンクリート打設管理プログラム
出願人株式会社奥村組
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類E04G 21/02 20060101AFI20240507BHJP(建築物)
要約【課題】大きな構造物および複雑な形状の構造物であっても、打込まれたコンクリートの正確な高さを計測する。
【解決手段】所定サイズの小ブロックに分割した分割データとそれぞれに付与されたコンクリートの打設順を示す打設順データとを有する3次元設計情報を取得する取得部と、高さを計測するために、小ブロックのそれぞれの境界線の交点である格子点の位置または格子点近傍の上空の位置であって高さを計測可能な位置に配置された少なくとも1つの測距センサの測距センサ識別子と小ブロックのそれぞれを識別するための小ブロック識別子とを紐付けて管理する測距センサ管理部と、測距センサから測距データを取得する測距データ取得部と、小ブロックに対するコンクリート打込みの状態を判定する打込み状態判定部と、携帯端末に判定された打込み状態を表示させる表示制御部と、を備えるコンクリート打設管理装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
構造物の3次元設計情報であって、前記3次元設計情報を所定サイズの大ブロックに区分して、区分された前記大ブロックのそれぞれを、所定サイズの小ブロックに分割した分割データと、前記小ブロックのそれぞれに付与されたコンクリートの打設順を示す打設順データと、を有する3次元設計情報を取得する取得部と、
前記3次元設計情報において、前記小ブロックに対して打込まれたコンクリートの高さを計測するために、前記小ブロックのそれぞれの境界線の交点である格子点の上空の位置または格子点近傍の上空の位置であって、打込まれたコンクリートの高さを計測可能な位置に配置された少なくとも1つの測距センサの測距センサ識別子と、前記小ブロックのそれぞれを識別するための小ブロック識別子と、を紐付けて管理する測距センサ管理部と、
前記打設順に従って、コンクリート打込みを実施している間に、前記測距センサから測距データを取得する測距データ取得部と、
取得した測距データに基づいて、前記小ブロックに対するコンクリート打込みの状態を判定する打込み状態判定部と、
コンクリートの打設現場に配置された携帯端末に、判定された打込み状態を表示させる表示制御部と、
を備えるコンクリート打設管理装置。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記測距センサは、前記大ブロックが直方体の場合、前記小ブロックのそれぞれについて、全ての格子点の上空の位置または全ての格子点近傍の上空の位置に配置される請求項1に記載のコンクリート打設管理装置。
【請求項3】
前記打込み状態判定部は、
所定小ブロックについて、3つの格子点の上空の位置または3つの格子点近傍の上空の位置に配置された測距センサによる測距データに基づいて、前記所定小ブロックに対するコンクリートの打込みの開始を判定し、
所定小ブロックについて、4つの格子点の上空の位置または4つの格子点近傍の上空の位置に配置された測距センサによる測距データに基づいて、前記所定小ブロックに対するコンクリートの打込みの終了を判定する、
請求項2に記載のコンクリート打設管理装置。
【請求項4】
前記打込み状態判定部は、
所定小ブロックについて、対角線上に配置される2つの格子点の上空の位置または対角線上に配置される2つの格子点の上空の位置に配置された測距センサによる測距データに基づいて、前記所定小ブロックに対するコンクリートの打込みの開始を判定し、
所定小ブロックについて、4つの格子点の上空の位置または4つの格子点近傍の上空の位置に配置された測距センサによる測距データに基づいて、前記所定小ブロックに対するコンクリートの打込みの終了を判定する、
請求項2に記載のコンクリート打設管理装置。
【請求項5】
前記打込み状態判定部は、コンクリートの打込みの開始および打込み終了を判定した時刻を、コンクリートの打込み開始時刻およびコンクリートの打込み終了時刻として記録する請求項3または4に記載のコンクリート打設管理装置。
【請求項6】
前記測距センサは、前記大ブロックが直方体の場合、前記小ブロックのそれぞれについて、対角の位置関係となる2つの格子点の上空の位置または2つの格子点近傍の上空の位置に配置される請求項1に記載のコンクリート打設管理装置。
【請求項7】
前記打込み状態判定部は、所定小ブロックについて、2つの格子点の上空の位置または2つの格子点近傍の上空の位置に配置された測距センサによる測距データに基づいて、前記所定小ブロックに対するコンクリートの打込みの開始および終了を判定する請求項6に記載のコンクリート打設管理装置。
【請求項8】
構造物の3次元設計情報であって、前記3次元設計情報を所定サイズの大ブロックに区分して、区分された前記大ブロックのそれぞれを、所定サイズの小ブロックに分割した分割データと、前記小ブロックのそれぞれに付与されたコンクリートの打設順を示す打設順データと、を有する3次元設計情報を取得する取得ステップと、
前記3次元設計情報において、前記小ブロックに対して打込まれたコンクリートの高さを計測するために、前記小ブロックのそれぞれの境界線の交点である格子点の上空の位置または格子点近傍の上空の位置であって、打込まれたコンクリートの高さを計測可能な位置に配置された少なくとも1つの測距センサの測距センサ識別子と、前記小ブロックのそれぞれを識別するための小ブロック識別子と、を紐付けて管理する測距センサ管理ステップと、
前記打設順に従って、コンクリート打込みを実施している間に、前記測距センサから測距データを取得する測距データ取得ステップと、
取得した測距データに基づいて、前記小ブロックに対するコンクリート打込みの状態を判定する打込み状態判定ステップと、
コンクリートの打設現場に配置された携帯端末に、判定された打込み状態を表示させる表示制御ステップと、
を含むコンクリート打設管理方法。
【請求項9】
構造物の3次元設計情報であって、前記3次元設計情報を所定サイズの大ブロックに区分して、区分された前記大ブロックのそれぞれを、所定サイズの小ブロックに分割した分割データと、前記小ブロックのそれぞれに付与されたコンクリートの打設順を示す打設順データと、を有する3次元設計情報を取得する取得ステップと、
前記3次元設計情報において、前記小ブロックに対して打込まれたコンクリートの高さを計測するために、前記小ブロックのそれぞれの境界線の交点である格子点の上空の位置または格子点近傍の上空の位置であって、打込まれたコンクリートの高さを計測可能な位置に配置された少なくとも1つの測距センサの測距センサ識別子と、前記小ブロックのそれぞれを識別するための小ブロック識別子と、を紐付けて管理する測距センサ管理ステップと、
前記打設順に従って、コンクリート打込みを実施している間に、前記測距センサから測距データを取得する測距データ取得ステップと、
取得した測距データに基づいて、前記小ブロックに対するコンクリート打込みの状態を判定する打込み状態判定ステップと、
コンクリートの打設現場に配置された携帯端末に、判定された打込み状態を表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させるコンクリート打設管理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート打設管理装置、コンクリート打設管理方法およびコンクリート打設管理プログラムに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1には、鋼管のほぼ中心に設置された距離計測機を用いて、鋼管に圧入されたコンクリートの天端の高さを計測することが開示されている。また、特許文献2には、レーザ測距機を用いて、コンクリート床版仕上がり高さの経時的変化を計測して、管理することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-43031号公報
特開2018-9394号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1および2に記載の技術では、1つの測距機を用いて計測対象のコンクリート打設の高さを計測しているので、構造物の1か所の高さしか計測できなかった。そのため、大きな構造物および複雑な形状の構造物の場合には、打込まれたコンクリートの正確な高さを計測できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係るコンクリート打設管理装置は、
構造物の3次元設計情報であって、前記3次元設計情報を所定サイズの大ブロックに区分して、区分された前記大ブロックのそれぞれを、所定サイズの小ブロックに分割した分割データと、前記小ブロックのそれぞれに付与されたコンクリートの打設順を示す打設順データと、を有する3次元設計情報を取得する取得部と、
前記3次元設計情報において、前記小ブロックに対して打込まれたコンクリートの高さを計測するために、前記小ブロックのそれぞれの境界線の交点である格子点の上空の位置または格子点近傍の上空の位置であって、打込まれたコンクリートの高さを計測可能な位置に配置された少なくとも1つの測距センサの測距センサ識別子と、前記小ブロックのそれぞれを識別するための小ブロック識別子と、を紐付けて管理する測距センサ管理部と、
前記打設順に従って、コンクリート打込みを実施している間に、前記測距センサから測距データを取得する測距データ取得部と、
取得した測距データに基づいて、前記小ブロックに対するコンクリート打込みの状態を判定する打込み状態判定部と、
コンクリートの打設現場に配置された携帯端末に、判定された打込み状態を表示させる表示制御部と、
を備える。
【0006】
また、上記目的を達成するため、本発明に係るコンクリート打設管理方法は、
構造物の3次元設計情報であって、前記3次元設計情報を所定サイズの大ブロックに区分して、区分された前記大ブロックのそれぞれを、所定サイズの小ブロックに分割した分割データと、前記小ブロックのそれぞれに付与されたコンクリートの打設順を示す打設順データと、を有する3次元設計情報を取得する取得ステップと、
前記3次元設計情報において、前記小ブロックに対して打込まれたコンクリートの高さを計測するために、前記小ブロックのそれぞれの境界線の交点である格子点の上空の位置または格子点近傍の上空の位置であって、打込まれたコンクリートの高さを計測可能な位置に配置された少なくとも1つの測距センサの測距センサ識別子と、前記小ブロックのそれぞれを識別するための小ブロック識別子と、を紐付けて管理する測距センサ管理ステップと、
前記打設順に従って、コンクリート打込みを実施している間に、前記測距センサから測距データを取得する測距データ取得ステップと、
取得した測距データに基づいて、前記小ブロックに対するコンクリート打込みの状態を判定する打込み状態判定ステップと、
コンクリートの打設現場に配置された携帯端末に、判定された打込み状態を表示させる表示制御ステップと、
を含む。
【0007】
さらに、上記目的を達成するため、本発明に係るコンクリート打設管理プログラムは、
構造物の3次元設計情報であって、前記3次元設計情報を所定サイズの大ブロックに区分して、区分された前記大ブロックのそれぞれを、所定サイズの小ブロックに分割した分割データと、前記小ブロックのそれぞれに付与されたコンクリートの打設順を示す打設順データと、を有する3次元設計情報を取得する取得ステップと、
前記3次元設計情報において、前記小ブロックに対して打込まれたコンクリートの高さを計測するために、前記小ブロックのそれぞれの境界線の交点である格子点の上空の位置または格子点近傍の上空の位置であって、打込まれたコンクリートの高さを計測可能な位置に配置された少なくとも1つの測距センサの測距センサ識別子と、前記小ブロックのそれぞれを識別するための小ブロック識別子と、を紐付けて管理する測距センサ管理ステップと、
前記打設順に従って、コンクリート打込みを実施している間に、前記測距センサから測距データを取得する測距データ取得ステップと、
取得した測距データに基づいて、前記小ブロックに対するコンクリート打込みの状態を判定する打込み状態判定ステップと、
コンクリートの打設現場に配置された携帯端末に、判定された打込み状態を表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、大きな構造物および複雑な形状の構造物の場合であっても、打込まれたコンクリートの正確な高さを計測できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1実施形態に係るコンクリート打設管理装置の動作の概要を説明するための図である。
本発明の第1実施形態に係るコンクリート打設管理装置における測距センサの配置について説明するための図である。
本発明の第1実施形態に係るコンクリート打設管理装置の構成を説明するためのブロック図である。
本発明の第1実施形態に係るコンクリート打設管理装置が有する測距センサテーブルおよび小ブロックテーブルの一例を説明するための図である。
本発明の第1実施形態に係るコンクリート打設管理装置のハードウェア構成を説明するための図である。
本発明の第1実施形態に係るコンクリート打設管理装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して、例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている、構成、数値、処理の流れ、機能要素などは一例に過ぎず、その変形や変更は自由であって、本発明の技術範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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