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公開番号2024078929
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022191554
出願日2022-11-30
発明の名称建築物
出願人株式会社竹中工務店
代理人個人
主分類E04H 3/14 20060101AFI20240604BHJP(建築物)
要約【課題】床部を最前床部と後方床部とに分離することによるメリットを得ることができながら、最前床部の沈下を防止する。
【解決手段】前方のフィールド2側から後方に向けて上る方向に傾斜する床部3と、その床部3にて支持された観客席とが備えられ、床部3は、フィールド2側の最前床部31と、その最前床部31よりも後方側の後方床部32とに床部3を分離させる状態で備えられ、フィールド1には、転圧した盛土6がその後方側を土留壁部7にて支持される状態で備えられ、最前床部31は、フィールド2の盛土6の上部に設置された土間床部33として備えられ、土留壁部7は、土間床部33の存在領域まで上方側に延長させて、その延長部位71に土留壁部7と土間床部33とを連結するズレ止め筋10が配設されている。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
前方のフィールド側から後方に向けて上る方向に傾斜する床部と、その床部にて支持された観客席とが備えられ、
前記床部は、フィールド側の最前床部と、その最前床部よりも後方側の後方床部とに床部を分離させる状態で備えられ、
前記フィールドには、転圧した盛土がその後方側を土留壁部にて支持される状態で備えられ、
前記最前床部は、フィールドの盛土の上部に設置された土間床部として備えられ、
前記土留壁部は、土間床部の存在領域まで上方側に延長させて、その延長部位に土留壁部と土間床部とを連結するズレ止め筋が配設されている建築物。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記後方床部を支持する後方基礎部が備えられ、
前記土留壁部は、後方基礎部から上方側に延設する状態で配設され、
前記後方床部の前端部位は、土留壁部と縁切りされている請求項1に記載の建築物。
【請求項3】
前記土間床部の下方側には、盛土を介した形で地盤改良体が備えられている請求項1又は2に記載の建築物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、前方のフィールド側から後方に向けて上る方向に傾斜する床部と、その床部にて支持された観客席とが備えられた建築物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
このような建築物として、例えば、フィールドの周囲において、前方から後方に向けて上る方向に階段状に複数の観客席が備えられたスタジアム等が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
床部を構築するに当たり、床部の全体を一体的に構築した1つの構造物として備えると、その構造物を支持するための杭基礎等の基礎部を広範囲に亘って設けなければならず、高コスト化や工期の長期化を招くという問題を生じる。
【0004】
そこで、特許文献1に記載のスタジアム等では、床部の全体を一体的に構築された1つの構造物として備えるのではなく、フィールド側の最前床部と、その最前床部よりも後方側の後方床部とに床部を分離させる状態で備えている。これにより、最前床部の建設工事と後方床部の建設工事とを工種に分けて並行して行うこともでき、工期の短縮化を図ることができる。しかも、後方床部は、最前床部と分けて構造設計することができるので、構造設計の簡素化にも繋がる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-84535号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のスタジアム等では、工期の短縮化や構造設計の簡素化というメリットがあるものの、スタジアム等の建築物を構築する地盤が軟弱地盤である場合には、後方床部と分離した最前床部が沈下する可能性が高くなる。そのために、後方床部と最前床部との間に段差が生じる等の問題が発生する可能性がある。
【0007】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、床部を最前床部と後方床部とに分離することによるメリットを得ることができながら、最前床部の沈下を防止することができる建築物を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1特徴構成は、前方のフィールド側から後方側に向けて上る方向に傾斜する床部と、その床部にて支持された観客席とが備えられ、
前記床部は、フィールド側の最前床部と、その最前床部よりも後方側の後方床部とに床部を分離させる状態で備えられ、
前記フィールドには、転圧した盛土がその後方側を土留壁部にて支持される状態で備えられ、
前記最前床部は、フィールドの盛土の上部に設置された土間床部として備えられ、
前記土留壁部は、土間床部の存在領域まで上方側に延長させて、その延長部位に土留壁部と土間床部とを連結するズレ止め筋が配設されている点にある。
【0009】
本構成によれば、フィールドには、転圧した盛土が備えられているので、フィールドを嵩上げることができ、観客席からのフィールドの視認性を向上することができる。盛土を設けるに当たり、その盛土を支持する土留壁部を設けることになる。そこで、本構成によれば、土留壁部を、土間床部の存在領域まで上方側に延長させて、その延長部位に土留壁部と土間床部とを連結するズレ止め筋を配設している。これにより、盛土を設けるために必要となる土留壁部を利用してズレ止め筋を配設して、そのズレ止め筋によって、最前床部である土間床部の沈下を防止することができる。
【0010】
このようにして、本構成によれば、床部を最前床部と後方床部とに分離させることで、工期の短縮化や構造設計の簡素化というメリットを得ることができながら、スタジアム等の建築物を構築する地盤が軟弱地盤であっても、構成の簡素化を図りながら、最前床部である土間床部の沈下を防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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