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公開番号
2024176968
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023095882
出願日
2023-06-09
発明の名称
ソイルセメントの単位体積質量推定方法及びソイルセメントの強度推定方法
出願人
株式会社竹中工務店
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
E02D
5/48 20060101AFI20241212BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】ソイルセメントの単位体積質量を精度よく推定する。
【解決手段】ソイルセメントの単位体積質量推定方法は、セメントミルクと現場発生土とを混合して形成されたソイルセメントの未固結試料を乾燥させる工程と、乾燥した前記未固結試料を粉砕し、蛍光X線分析計を用いて、前記未固結試料の所定元素含有量を測定する工程と、前記未固結試料の所定元素含有量、現場発生土の所定元素含有量及び前記セメントミルクに用いられるセメントの所定元素含有量を用いて、前記ソイルセメントにおける土とセメントとの質量比を算出する工程と、算出された前記質量比、現場発生土の土粒子密度、前記セメントの密度及び前記ソイルセメントの含水比から、前記ソイルセメントの単位体積質量を算出する工程と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
セメントミルクと現場発生土とを混合して形成されたソイルセメントの未固結試料を乾燥させる工程と、
乾燥した前記未固結試料を粉砕し、蛍光X線分析計を用いて、前記未固結試料の所定元素含有量を測定する工程と、
前記未固結試料の所定元素含有量、現場発生土の所定元素含有量及び前記セメントミルクに用いられるセメントの所定元素含有量を用いて、前記ソイルセメントにおける土とセメントとの質量比を算出する工程と、
算出された前記質量比、現場発生土の土粒子密度、前記セメントの密度及び前記ソイルセメントの含水比から、前記ソイルセメントの単位体積質量を算出する工程と、
を備えたソイルセメントの単位体積質量推定方法。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
前記現場発生土の所定元素含有量は、乾燥した現場発生土を粉砕し、蛍光X線分析計を用いて測定される、請求項1に記載のソイルセメントの単位体積質量推定方法。
【請求項3】
前記ソイルセメントは、杭孔の根固め部を形成する、請求項1に記載のソイルセメントの単位体積質量推定方法。
【請求項4】
請求項1~3の何れか1項に記載のソイルセメントの単位体積質量推定方法によって算出されたソイルセメントの単位体積質量からソイルセメントにおけるセメントミルクの割合を算出し、
前記ソイルセメントにおけるセメントミルクの割合と圧縮強度との相関データを用いて、ソイルセメントの圧縮強度を推定する、
ソイルセメントの強度推定方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソイルセメントの単位体積質量推定方法及びソイルセメントの強度推定方法に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)
【背景技術】
【0002】
既製杭埋込み杭工法によって形成される杭など、ソイルセメントを用いて形成される地下構造物においては、強度確認や施工管理のために、ソイルセメントの強度(固化強度)を把握することが求められている。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、ソイルセメントの強度を推定するために、杭穴根固め部におけるソイルセメントから未固結試料を取り出し、この未固結試料の温度変化からセメント量を推定する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-220092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1のセメント量の推定方法では、時間と温度との関係を示すグラフを作成するため、未固結試料を一定期間養生する必要がある。このため、セメント量を推定するまでに時間がかかる。また、温度を正確に測定するためには、断熱容器内で未固結試料を養生する必要があり、管理に手間がかかる。
【0006】
そこで、このような養生期間を設けずに、ソイルセメントの単位体積あたりの「質量」を把握することも考えられる。質量を把握することができれば、ソイルセメントにおけるセメントミルクの割合を把握して、ソイルセメントの強度を導出することができる。
【0007】
養生期間を設けずにソイルセメントの質量を把握するためには、マッドバランス(泥水比重計)を用いて未固結試料の質量を測定する方法や、容器に充填した未固結試料の質量を秤で測定する方法等がある。
【0008】
しかし、マッドバランスを用いる方法では、試料を充填するカップの蓋に土粒子が噛み込んで閉まり難かったり、蓋の穴が詰まったりして、質量を正確に測定できない場合がある。また、作業員の目視や手作業による測定となり、誤差が生じやすい。
【0009】
一方、容器と秤を用いる方法では、容器に注がれたソイルセメントの液面の位置を把握し難く、体積を測定するのが困難である。このため、単位体積の質量に換算した場合に、誤差が生じやすい。
【0010】
本発明は、上記事実を考慮して、ソイルセメントの単位体積質量を精度よく推定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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