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公開番号2024039734
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-25
出願番号2022144319
出願日2022-09-12
発明の名称地盤改良機
出願人日本車輌製造株式会社
代理人個人,個人
主分類E21B 12/06 20060101AFI20240315BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】簡易な構成でありながら、掘削ロッドの表面に付着した泥状物を効果的に取り除くことが可能な泥状物除去機構を備えた地盤改良機を提供する。
【解決手段】下部走行体と、該下部走行体の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体と、該上部旋回体の前部に立設されたリーダと、該リーダの前面に沿って昇降可能な回転駆動装置と、回転駆動される掘削ロッド18の振れを防止する開閉可能な振止部材19とを備えている地盤改良機において、振止部材は、掘削ロッドの外周面を抱持する左右一対の開閉フレーム24,25と、各開閉フレームの閉じ状態で対向配置される左右一対の泥状物除去機構35,35とを備え、泥状物除去機構は、ばね部材36と、該ばね部材の弾性力を得て掘削ロッドの外周面を押圧するスクレーパ39と、ばね部材の弾性力に抗してスクレーパの移動を阻止する着脱可能なストッパ部材41とを備えている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
下部走行体と、該下部走行体の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体と、該上部旋回体の前部に立設されたリーダと、該リーダの前面に沿って昇降可能な回転駆動装置と、回転駆動される掘削ロッドの振れを防止する開閉可能な振止部材とを備えている地盤改良機において、
前記振止部材は、前記掘削ロッドの外周面を抱持する左右一対の開閉フレームと、各開閉フレームの閉じ状態で対向配置される左右一対の泥状物除去機構とを備え、
前記泥状物除去機構は、伸縮可能なばね部材と、該ばね部材の弾性力を得て前記掘削ロッドの外周面を押圧するスクレーパとを備えていることを特徴とする地盤改良機。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記泥状物除去機構は、前記弾性力に抗して前記スクレーパの移動を阻止する着脱可能なストッパ部材を備えていることを特徴とする請求項1記載の地盤改良機。
【請求項3】
前記泥状物除去機構は、前記弾性力に抗して前記スクレーパを前記掘削ロッドから離間させる把手を備えていることを特徴とする請求項2記載の地盤改良機。
【請求項4】
前記泥状物除去機構は、前記スクレーパの移動方向の位置を調整可能な位置調整部を備えていることを特徴とする請求項1記載の地盤改良機。
【請求項5】
前記位置調整部は、前記スクレーパの摩耗量の増加分に対応する調整範囲を有していることを特徴とする請求項4記載の地盤改良機。
【請求項6】
前記泥状物除去機構は、前記掘削ロッドの回転軸を通る鉛直面に対して前記スクレーパの傾斜角度を調整可能な角度調整部を備え、
前記スクレーパは、前記掘削ロッドの外周面の曲率半径よりも大きい曲率半径の円弧形状からなる押圧部を有していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の地盤改良機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤改良機に関し、詳しくは、掘削した土砂と注入した地盤改良剤とを撹拌混合して地盤の改良を行う地盤改良機に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
掘削ロッドを回転駆動させて行う地盤改良工事では、掘削ロッドが掘削孔から引き抜かれる都度、表面に残留付着した地盤改良剤(例えばセメントミルク)などの泥状物を除去する必要がある。地盤改良剤は、一旦乾燥して固化してしまうと、手作業で取り除くには負担が大きいものであるため、ワイヤブラシを備えて泥状物を掻き取る機構(例えば、特許文献1参照。)や、洗浄ノズルを備えて泥状物を洗い落とす機構(例えば、特許文献2参照。)などが開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-328674号公報
特開2018-53649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、専用の動力を必要としない簡易的な泥状物除去機構を求める現場ニーズは未だ高く、地盤改良工事の現場においては、より簡易的で効果のある泥状物除去機構の開発が引き続き望まれている。
【0005】
そこで本発明は、簡易な構成でありながら、掘削ロッドの表面に付着した泥状物を効果的に取り除くことが可能な泥状物除去機構を備えた地盤改良機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の地盤改良機は、下部走行体と、該下部走行体の上部に旋回可能に設けられた上部旋回体と、該上部旋回体の前部に立設されたリーダと、該リーダの前面に沿って昇降可能な回転駆動装置と、回転駆動される掘削ロッドの振れを防止する開閉可能な振止部材とを備えている地盤改良機において、前記振止部材は、前記掘削ロッドの外周面を抱持する左右一対の開閉フレームと、各開閉フレームの閉じ状態で対向配置される左右一対の泥状物除去機構とを備え、前記泥状物除去機構は、伸縮可能なばね部材と、該ばね部材の弾性力を得て前記掘削ロッドの外周面を押圧するスクレーパとを備えていることを特徴としている。
【0007】
また、前記泥状物除去機構は、前記弾性力に抗して前記スクレーパの移動を阻止する着脱可能なストッパ部材を備えていることを特徴としている。さらに、前記泥状物除去機構は、前記弾性力に抗して前記スクレーパを前記掘削ロッドから離間させる把手を備えていることを特徴としている。加えて、前記泥状物除去機構は、前記スクレーパの移動方向の位置を調整可能な位置調整部を備えていることを特徴としている。
【0008】
また、前記位置調整部は、前記スクレーパの摩耗量の増加分に対応する調整範囲を有していることを特徴としている。さらに、前記泥状物除去機構は、前記掘削ロッドの回転軸を通る鉛直面に対して前記スクレーパの傾斜角度を調整可能な角度調整部を備え、前記スクレーパは、前記掘削ロッドの外周面の曲率半径よりも大きい曲率半径の円弧形状からなる押圧部を有していることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明の地盤改良機によれば、振止部材の開閉フレームに対で設けられる泥状物除去機構において、伸縮可能なばね部材の弾性力を得て掘削ロッドの外周面を押圧するスクレーパを備えているので、掘削ロッドを一体的に把持する振止機能との相互作用で、スクレーパの押圧力を簡単に精度よく得ることができる。すなわち、ばね部材を用いた簡易な構成で掘削ロッドの表面に付着した泥状物を効果的に取り除くことができる。とりわけ、対向配置される2つのスクレーパによって泥状物の掻き取り効果が高まるだけでなく、回転する掘削ロッドの振動を受けた場合でも、各スクレーパの押圧力を均衡させて掻き取り効果を維持できることから、実用性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の地盤改良機の一形態例を示す側面図である。
同じく要部平面図である。
同じく要部側面図である。
同じく要部正面図である。
図4のV-V矢視図である。
図4のVI-VI矢視図である。
同じく泥状物除去機構の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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