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公開番号2024046793
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022152083
出願日2022-09-26
発明の名称小割用工具および小割方法
出願人株式会社神島組
代理人個人,個人
主分類E21C 27/12 20060101AFI20240329BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】大割破砕物を効率的に小割することができる小割用工具の長寿命化および小割作業の低ラニングコスト化を図る。
【解決手段】この発明では、軸状体は、中央貫通孔への第1後端部の圧入によって発生する中央貫通孔と第1後端部との焼付きによって台座に固着され、中央破砕部材は、圧入取付部位への第2後端部の圧入によって発生する圧入取付部位と第2後端部との焼付きによって軸状体に固着され、周辺破砕部材は、圧入貫通部位への第3後端部の圧入によって発生する圧入貫通部位と第3後端部との焼付きによって台座に固着される。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
大割破砕物を小割する小割用工具であって、
中央に上下方向に貫通する中央貫通孔が設けられることで上方からの平面視で環形状に仕上げられるとともに前記大割破砕物を上方から覆いながら近接可能に設けられる台座と、
上下方向に延設された軸体構造を有し、前記中央貫通孔に対して上方から圧入されて前記台座に固定される第1後端部と、外部から打撃力を受ける第1後端部と、前記第1後端部で受けた打撃力を前記台座に伝達する中央部と、を有する軸状体と、
前記第1後端部において下面から上方に窪んだ凹部で構成される、圧入取付部位に圧入される第2後端部と、前記第2後端部が前記圧入取付部位に圧入されることで前記台座の下面から下方に突設されて破砕部として機能する第2後端部と、を有する中央破砕部材と、
前記中央貫通孔の周辺において前記台座に貫通して設けられる周辺貫通孔で構成される、圧入貫通部位に圧入される第3後端部と、前記第3後端部が前記圧入貫通部位に圧入されることで前記台座の下面から下方に突設されて破砕部として機能する第3後端部と、を有する周辺破砕部材と、を備え、
前記軸状体は、前記中央貫通孔への前記第1後端部の圧入によって発生する前記中央貫通孔と前記第1後端部との焼付きによって前記台座に固着され、
前記中央破砕部材は、前記圧入取付部位への前記第2後端部の圧入によって発生する前記圧入取付部位と前記第2後端部との焼付きによって前記軸状体に固着され、
前記周辺破砕部材は、前記圧入貫通部位への前記第3後端部の圧入によって発生する前記圧入貫通部位と前記第3後端部との焼付きによって前記台座に固着される、
ことを特徴とする小割用工具。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の小割用工具であって、
前記圧入貫通部位は下方に進むのに伴って内径が広がる第2裾広がり形状を有する一方、前記第2裾広がり形状に対応して前記第3後端部は上方に進むのに伴って外径が小さくなる先細り形状を有し、
前記周辺破砕部材は、前記第3後端部が前記圧入貫通部位から上方に突出した状態で、前記台座に固着され、前記第3後端部に対して外部から下方に向かって押下可能となっている、小割用工具。
【請求項3】
請求項1に記載の小割用工具であって、
前記圧入貫通部位は下方に進むのに伴って内径が広がる第2裾広がり形状を有する一方、前記第2裾広がり形状に対応して前記第3後端部は上方に進むのに伴って外径が小さくなる先細り形状を有し、
前記周辺破砕部材は、前記第3後端部が前記圧入貫通部位に埋没した状態で、前記台座に固着され、上方から前記圧入貫通部位に挿入される第1押出棒により前記第3後端部に対して外部から下方に向かって押下可能となっている、小割用工具。
【請求項4】
請求項2または3に記載の小割用工具であって、
前記第3後端部および前記圧入貫通部位のうちの少なくとも一方に対し、潤滑剤を下方に注入するための溝が設けられている、小割用工具。
【請求項5】
大割破砕物を小割する小割用工具であって、
中央に上下方向に貫通する中央貫通孔が設けられることで上方からの平面視で環形状に仕上げられる台座と、前記台座の下面から下方に向かって突設される先細り形状の周辺破砕部材とが一体化され、前記周辺破砕部材を前記大割破砕物に対向させながら近接可能に設けられる破砕ヘッドと、
上下方向に延設された軸体構造を有し、前記中央貫通孔に対して上方から圧入されて固定される第1後端部と、外部から打撃力を受ける第1後端部と、前記第1後端部で受けた打撃力を前記台座に伝達する中央部と、を有する軸状体と、
前記第1後端部において下面から上方に窪んだ凹部で構成される、圧入取付部位に圧入される第2後端部と、前記第2後端部が前記圧入取付部位に圧入されることで前記台座の下面から下方に突設されて破砕部として機能する第2後端部と、を有する中央破砕部材と、を備え、
前記軸状体は、前記中央貫通孔への前記第1後端部の圧入によって発生する前記中央貫通孔と前記第1後端部との焼付きによって前記台座に固着され、
前記中央破砕部材は、前記圧入取付部位への前記第2後端部の圧入によって発生する前記圧入取付部位と前記第2後端部との焼付きによって前記軸状体に固着される、
ことを特徴とする小割用工具。
【請求項6】
請求項1、2、3または5に記載の小割用工具であって、
前記圧入取付部位は下方に進むのに伴って内径が広がる第1裾広がり形状を有する一方、前記第1裾広がり形状に対応して前記第2後端部は上方に進むのに伴って外径が小さくなる先細り形状を有し、
前記軸状体は、その上端部から前記圧入取付部位に連通して外部から下方に向かって押下される第2押出棒を挿通するための押出用貫通孔を有する、小割用工具。
【請求項7】
請求項6に記載の小割用工具であって、
前記第2後端部および前記圧入取付部位のうちの少なくとも一方に対し、潤滑剤を下方に注入するための溝が設けられている、小割用工具。
【請求項8】
請求項1、2、3または5に記載の小割用工具であって、
前記台座の上面周縁部のうち前記軸状体を中心として互いに軸対称な複数の周縁部位をそれぞれ上方に付勢する付勢部をさらに備える、小割用工具。
【請求項9】
請求項1、2、3または5に記載の小割用工具を用いて大割破砕物を小割する小割方法であって、
前記大割破砕物の上方に前記小割用工具を配置する工程と、
前記軸状体の前記第1後端部に対して下方に向けた外力を付与することで、互いに異なる位置で複数の前記破砕部の後端部により前記大割破砕物を打撃して破砕する工程と、を備えることを特徴とする小割方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、岩盤、岩石、コンクリート構造物などの被破砕物を破砕した際に生じる比較的大きな破片(以下「大割破砕物」という)を小割するための小割用工具および当該工具を用いた小割方法に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば岩盤破砕を伴う現場では、発破や本願発明者が開発した楔式岩盤破砕機によって岩盤を破砕するが、破砕粒度はある程度の分布を持ち、大割破砕物はそのままでは大き過ぎ、搬出作業に支障を来す。このため、岩盤破砕後に、大割破砕物を更に小さく破砕する、いわゆる小割作業が行われることがある。この小割作業を効率的に行うために、特許文献1に記載の小割用工具および小割方法が提案されている。
【0003】
この小割用工具は、先細り形状の破砕部を台座の下面から突設させたものである。そして、大割破砕物の上方から台座を大割破砕物に近接することで、台座の近接方向と直交する仮想面内において、複数の破砕部の先端部が互いに異なる位置で大割破砕物を打撃することで、小割作業が実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7087251号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記小割用工具では、小割作業中に破砕部に対して多大な荷重と振動が加わる。そのため、特許文献1に記載されているように、破砕部を溶接によって台座に連結した構造を有する小割用工具により比較的低硬度の大割破砕物を小割するケースについては特段の問題は発生しないが、大割破砕物の硬度が上昇するのに伴い、溶接個所の破損により破砕部が台座から外れる可能性が高くなり、小割用工具の寿命を縮めるという問題がある。また、小割用工具の短寿命化は小割作業のラニングコストの増大を招く。
【0006】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、大割破砕物を効率的に小割することができる小割用工具の長寿命化および小割作業の低ラニングコスト化を図ることができる、小割用工具および当該工具を用いた小割方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の第1の態様は、大割破砕物を小割する小割用工具であって、中央に上下方向に貫通する中央貫通孔が設けられることで上方からの平面視で環形状に仕上げられるとともに大割破砕物を上方から覆いながら近接可能に設けられる台座と、上下方向に延設された軸体構造を有し、中央貫通孔に対して上方から圧入されて台座に固定される第1先端部と、外部から打撃力を受ける第1後端部と、第1後端部で受けた打撃力を台座に伝達する中央部と、を有する軸状体と、第1先端部において下面から上方に窪んだ凹部で構成される、圧入取付部位に圧入される第2後端部と、第2後端部が圧入取付部位に圧入されることで台座の下面から下方に突設されて破砕部として機能する第2先端部と、を有する中央破砕部材と、中央貫通孔の周辺において台座に貫通して設けられる周辺貫通孔で構成される、圧入貫通部位に圧入される第3後端部と、第3後端部が圧入貫通部位に圧入されることで台座の下面から下方に突設されて破砕部として機能する第3先端部と、を有する周辺破砕部材と、を備え、軸状体は、中央貫通孔への第1先端部の圧入によって発生する中央貫通孔と第1先端部との焼付きによって台座に固着され、中央破砕部材は、圧入取付部位への第2後端部の圧入によって発生する圧入取付部位と第2後端部との焼付きによって軸状体に固着され、周辺破砕部材は、圧入貫通部位への第3後端部の圧入によって発生する圧入貫通部位と第3後端部との焼付きによって台座に固着される、ことを特徴としている。
【0008】
また、この発明の第2の態様は、大割破砕物を小割する小割用工具であって、大割破砕物を小割する小割用工具であって、中央に上下方向に貫通する中央貫通孔が設けられることで上方からの平面視で環形状に仕上げられる台座と、台座の下面から下方に向かって突設される先細り形状の周辺破砕部材とが一体化され、周辺破砕部材を大割破砕物に対向させながら近接可能に設けられる破砕ヘッドと、上下方向に延設された軸体構造を有し、中央貫通孔に対して上方から圧入されて固定される第1先端部と、外部から打撃力を受ける第1後端部と、第1後端部で受けた打撃力を台座に伝達する中央部と、を有する軸状体と、第1先端部において下面から上方に窪んだ凹部で構成される、圧入取付部位に圧入される第2後端部と、第2後端部が圧入取付部位に圧入されることで台座の下面から下方に突設されて破砕部として機能する第2先端部と、を有する中央破砕部材と、を備え、軸状体は、中央貫通孔への第1先端部の圧入によって発生する中央貫通孔と第1先端部との焼付きによって台座に固着され、中央破砕部材は、圧入取付部位への第2後端部の圧入によって発生する圧入取付部位と第2後端部との焼付きによって軸状体に固着される、ことを特徴としている。
【0009】
さらに、この発明の第3の態様は、上記小割用工具を用いて大割破砕物を小割する小割方法であって、大割破砕物の上方に小割用工具を配置する工程と、軸状体の第1後端部に対して下方に向けた外力を付与することで、互いに異なる位置で複数の破砕部の先端部により大割破砕物を打撃して破砕する工程と、を備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
以上のように、本発明によれば、小割用工具の寿命を伸ばすとともに、小割作業の低ラニングコスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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