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公開番号2024085181
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-26
出願番号2022199566
出願日2022-12-14
発明の名称引戸移動装置および引戸移動システム
出願人株式会社オベリスク
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類E05F 15/635 20150101AFI20240619BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】引戸の移動のための駆動力と、駆動力の伝達状態の切り換えのための動力と、を単数の動力源で供給する引戸移動装置および引戸移動システムを提供する。
【解決手段】引戸に固定されるように構成された引戸移動装置は、モータと、駆動力伝達部と、を備える。モータは、駆動力を発生することで第1ギヤを回転させる。駆動力伝達部は、第1ギヤから駆動力を受けない場合には、第1状態となり、第1ギヤから駆動力を受けている場合には、第2状態となるように構成されている。第1状態は、駆動力伝達部が構造体に設けられたレールから離れた状態であり、第2状態は、駆動力伝達部がレールに当接して、引戸が開方向に移動するための移動力をレールに対して作用させる状態である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
閉方向および開方向の2方向に移動するように構造体に支持された引戸に固定されるように構成された引戸移動装置であって、
駆動力を発生することで第1ギヤを回転させるように構成されたモータと、
前記引戸に固定される駆動力伝達部であって、前記第1ギヤから前記駆動力を受けない場合には、第1状態となり、前記第1ギヤから前記駆動力を受けている場合には、第2状態となるように構成されており、前記第1状態は、前記構造体に設けられたレールから前記駆動力伝達部が離れた状態であり、前記第2状態は、前記駆動力伝達部が前記レールに当接して、前記駆動力伝達部が移動力を前記レールに対して作用させる状態であり、前記移動力は前記引戸が前記開方向に移動するための力である、駆動力伝達部と、
を備える引戸移動装置。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の引戸移動装置であって、
前記駆動力伝達部は、
第1端面と第2端面とを有する円柱形状の第2ギヤであって、前記円柱形状の中心軸を回転軸として、前記第1ギヤから前記駆動力を受けて回転するように構成された第2ギヤと、
第3端面と第4端面とを有する円柱形状の第3ギヤであって、前記円柱形状の中心軸を回転軸として、前記第3端面が前記第2端面に対向する状態で前記第2ギヤの前記中心軸と同一の軸線上で回転するとともに、前記回転軸の軸線方向に移動するように構成された第3ギヤと、
前記第3ギヤを前記回転軸の前記軸線方向に移動させるように構成された第1移動部であって、前記第3ギヤを前記レールから離れた第1位置に移動させるように構成された第1移動部と、
前記第3ギヤを前記回転軸の前記軸線方向に移動させるように構成された第2移動部であって、前記第3ギヤを前記レールに当接する第2位置に移動させるとともに、前記第2位置に配置された前記第3ギヤに前記第2ギヤの回転力を伝達するように構成された第2移動部と、
を備える、引戸移動装置。
【請求項3】
請求項2に記載の引戸移動装置であって、
前記第1移動部は、弾性変形することで、前記第3ギヤに対して前記第2ギヤに向かう方向の付勢力を与えるように構成された弾性付勢部を備え、
前記第2移動部は、
前記第2ギヤと一体に形成された第1カムであって、前記第3ギヤに対向し、かつ、前記第2ギヤの前記中心軸を中心とする周方向に沿って前記第3ギヤとの距離が変化するように傾斜して形成された第1カムと、
前記第2ギヤと一体に形成された第1当接部であって、前記第1カムの端部のうち前記第2端面に近い端部に繋がっており、前記第2ギヤの前記中心軸を中心とする周方向に対して対向する面を備える第1当接部と、
前記第3ギヤと一体に形成された第2カムであって、前記第1カムに対向し、かつ、前記第3ギヤの前記中心軸を中心とする周方向に沿って前記第2ギヤとの距離が変化するように傾斜して形成された第2カムと、
前記第3ギヤと一体に形成された第2当接部であって、前記第2カムの端部のうち前記第3端面に近い端部に繋がっており、前記第3ギヤの前記中心軸を中心とする周方向に対して対向する面を備えるとともに、前記第3ギヤが前記第2位置に配置されている場合に、前記第1当接部と当接するように形成された第2当接部と、
前記第1位置における前記第3ギヤの回転を制限しつつ、前記第3ギヤの前記軸線方向の移動を許容するように構成された第1制限部と、
前記軸線方向において前記第3ギヤが前記第2ギヤから最も離れる位置が、前記第2位置となるように、前記軸線方向における前記第3ギヤの移動範囲を制限するように構成された第2制限部と、
を備え、
前記第1カムは、前記第1ギヤからの前記駆動力を受けて前記第2ギヤが回転した場合に、前記第1カムに当接している前記第2カムを前記第2ギヤから遠ざける方向に移動させる形状である、
引戸移動装置。
【請求項4】
請求項3に記載の引戸移動装置であって、
前記第2移動部は、
前記第2ギヤの内部空間に接するように前記第2ギヤと一体に形成された空間形成部であって、前記内部空間は前記第2ギヤの外部に繋がる開口を有し、前記開口は前記第2ギヤの前記第2端面において前記回転軸を中心とする円弧状に形成されている、空間形成部と、
前記第3端面から前記第2ギヤに向けて突出する形態で前記第3ギヤと一体に形成された突出部であって、前記第2ギヤの前記内部空間において前記周方向に移動できる形状に構成された突出部と、
を備え、
前記第1カムは、前記空間形成部に形成されており、
前記第1当接部は、前記空間形成部に形成されており、
前記第2カムは、前記突出部に形成されており、
前記第2当接部は、前記突出部に形成されている、
引戸移動装置。
【請求項5】
請求項4に記載の引戸移動装置であって、
前記引戸を移動させるため引戸移動条件が成立することに応じて、予め定められた駆動時間にわたり前記第1ギヤを回転させるように前記モータを駆動させ、前記駆動時間が経過すると前記モータを停止するように構成されたモータ制御部を備える、
引戸移動装置。
【請求項6】
請求項5に記載の引戸移動装置であって、
前記引戸は、施錠操作が行われると前記引戸を施錠し、解錠操作が行われると前記引戸を解錠するように構成された施錠装置を備え、
前記引戸移動条件は、前記施錠装置で解錠操作が行われることで成立するように予め定められている、
引戸移動装置。
【請求項7】
請求項6に記載の引戸移動装置であって、
前記施錠装置は電源を備えており、
前記モータは、前記施錠装置の前記電源から供給される電力により駆動するように構成されている、
引戸移動装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のうちいずれか一項に記載の引戸移動装置と、
前記引戸に固定された施錠装置であって、施錠操作が行われると前記引戸を施錠し、解錠操作が行われると前記引戸を解錠するように構成された施錠装置と、
を備える引戸移動システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、引戸移動装置および引戸移動システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
閉方向および開方向の2方向に移動する引戸であって、引戸を閉方向に移動させる機構を備える半自動式の引戸がある。半自動式の引戸を、モータの動力を用いて開方向に移動させるように構成された引戸移動装置が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6695080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記の引戸移動装置は、引戸を移動させる駆動力を発生するモータと、駆動力を伝達するギヤを変位操作するアクチュエータと、を備えている。アクチュエータは、ギヤが駆動力を伝達する状態と、ギヤが駆動力を伝達しない状態と、のいずれかに切り換えるように、ギヤを変位操作するように構成されている。
【0005】
つまり、上記の引戸移動装置は、動力源として、モータに加えてアクチュエータを備えており、複数の動力源を備えるため構造が複雑である。
そこで、本開示の一局面は、引戸の移動のための駆動力と、駆動力の伝達状態の切り換えのための動力と、を単数の動力源で供給する引戸移動装置を提供できること、およびそのような引戸移動装置を備える引戸移動システムを提供できることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、引戸移動装置であって、モータと、駆動力伝達部と、を備える。引戸移動装置は、引戸に固定されるように構成されている。引戸は、閉方向および開方向の2方向に移動するように構造体に支持されている。
【0007】
モータは、駆動力を発生することで第1ギヤを回転させるように構成されている。
駆動力伝達部は、引戸に固定される。駆動力伝達部は、第1ギヤから駆動力を受けない場合には、第1状態となり、第1ギヤから駆動力を受けている場合には、第2状態となるように構成されている。第1状態は、構造体に設けられたレールから駆動力伝達部が離れた状態である。第2状態は、駆動力伝達部がレールに当接して、駆動力伝達部が移動力をレールに対して作用させる状態である。移動力は、引戸が開方向に移動するための力である。
【0008】
この引戸移動装置において、駆動力伝達部は、第1ギヤを介してモータから駆動力を受けているか否かに応じて、第1状態または第2状態に切り替わるように構成されている。つまり、引戸移動装置は、モータの駆動力を用いて駆動力伝達部の状態を切り換えるように構成されている。また、引戸移動装置は、駆動力伝達部が第2状態となることで、モータの駆動力を用いて引戸を開方向に移動させるように構成されている。
【0009】
よって、引戸移動装置は、単数のモータで、引戸の移動のための駆動力と、駆動力の伝達状態の切り換えのための動力と、を供給することができる。
また、引戸移動装置は、駆動力伝達部が第1状態となることで、引戸の閉方向への移動を駆動力伝達部が阻害することを抑制できる。つまり、駆動力伝達部が第1状態となることで、人や他の機器による動力によって引戸を閉方向に移動させることができる。
【0010】
本開示の一態様では、駆動力伝達部は、第2ギヤと、第3ギヤと、第1移動部と、第2移動部と、を備えてもよい。
第2ギヤは、第1端面と第2端面とを有する円柱形状のギヤであってもよい。第2ギヤは、円柱形状の中心軸を回転軸として、第1ギヤから駆動力を受けて回転するように構成されてもよい。第3ギヤは、第3端面と第4端面とを有する円柱形状のギヤであってもよい。第3ギヤは、円柱形状の中心軸を回転軸として、第3端面が第2端面に対向する状態で第2ギヤの中心軸と同一の軸線上で回転するとともに、回転軸の軸線方向に移動するように構成されてもよい。第1移動部は、第3ギヤを回転軸の軸線方向に移動させるように構成されてもよい。第1移動部は、第3ギヤをレールから離れた第1位置に移動させるように構成されてもよい。第2移動部は、第3ギヤを回転軸の軸線方向に移動させるように構成されてもよい。第2移動部は、第3ギヤをレールに当接する第2位置に移動させるとともに、第2位置に配置された第3ギヤに第2ギヤの回転力を伝達するように構成されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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