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公開番号2024084355
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-25
出願番号2022198578
出願日2022-12-13
発明の名称現金取扱装置、塵埃清掃方法およびプログラム
出願人富士通フロンテック株式会社
代理人弁理士法人扶桑国際特許事務所
主分類G07D 11/237 20190101AFI20240618BHJP(チェック装置)
要約【課題】現金取扱装置に発生する塵埃の清掃に要する保守時間の短縮化および塵埃の清掃の効率化を図る。
【解決手段】現金取扱装置10は、通過センサs1、s2、エア吹き出し部21a、21bおよび制御部10aを有する。通過センサs1、s2は、貨幣が流れる搬送路2a1上に配置されて、貨幣の通過状態を検出する。エア吹き出し部21a、21bは、制御部10aからのエア吹き出し指示にもとづき通過センサs0の配置場所に向けてエアを吹き出して通過センサs1、s2の配置場所に溜まる塵埃を一定方向に移動させる。制御部10aは、エア吹き出し部21a、21bに対して順番にエア吹き出し指示を与えて、エア吹き出し部21a、21bの駆動制御を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
貨幣が流れる搬送路上に配置されて前記貨幣の通過状態を検出する複数の通過センサと、
エア吹き出し指示にもとづき前記通過センサの配置場所に向けてエアを吹き出して前記通過センサの配置場所に溜まる塵埃を一定方向に移動させる複数のエア吹き出し部と、
前記エア吹き出し部に対して順番に前記エア吹き出し指示を与えて前記エア吹き出し部の駆動制御を行う制御部と、
を有する現金取扱装置。
続きを表示（約 1,400 文字）【請求項２】
前記塵埃が一定方向に移動する先の所定箇所には、前記塵埃を集積する塵埃集積部が設けられ、前記塵埃集積部には、前記エアを外部に吹き出す孔が設けられている、
請求項１記載の現金取扱装置。
【請求項３】
前記エア吹き出し部は、圧縮された前記エアが充填されたダクトに設けられ、
前記制御部は、
前記エア吹き出し指示により前記エア吹き出し部のエア吹き出し口を開放させて、前記エア吹き出し部から圧縮された前記エアを吹き出させ、
エア吹き出し停止指示により前記エア吹き出し部のエア吹き出し口を閉鎖させて、前記エア吹き出し部からの圧縮された前記エアの吹き出しを停止させる、
請求項１記載の現金取扱装置。
【請求項４】
第１の通過センサの第１の配置場所に向けて前記エアを吹き出す第１のエア吹き出し部と、前記貨幣が前記第１の通過センサの次に通過する第２の通過センサの第２の配置場所に向けて前記エアを吹き出す第２のエア吹き出し部とを備える場合に、
前記制御部は、
前記第１のエア吹き出し部に前記エア吹き出し指示を出力して前記第１のエア吹き出し部のエア吹き出し口を開放させ、前記第２のエア吹き出し部に前記エア吹き出し停止指示を出力して前記第２のエア吹き出し部のエア吹き出し口を閉鎖させて、前記第１の配置場所に溜まっている第１の塵埃を前記第２の配置場所の周辺に移動させ、
前記第１のエア吹き出し部のエア吹き出し口を開放させてから所定時間の経過後に、前記第１のエア吹き出し部に前記エア吹き出し停止指示を出力して前記第１のエア吹き出し部のエア吹き出し口を閉鎖させ、前記第２のエア吹き出し部に前記エア吹き出し指示を出力して前記第２のエア吹き出し部のエア吹き出し口を開放させて、前記第１の塵埃と、前記第２の配置場所に溜まっている第２の塵埃とを前記第２の配置場所より先の一定方向に移動させる、
請求項３記載の現金取扱装置。
【請求項５】
第１の通過センサの第１の配置場所に向けて前記エアを吹き出す第１のエア吹き出し部と、前記貨幣が前記第１の通過センサの次に通過する第２の通過センサの第２の配置場所に向けて前記エアを吹き出す第２のエア吹き出し部とを備える場合に、
前記第２のエア吹き出し部のエア吹き出し口の形状は、前記第１のエア吹き出し部のエア吹き出し口の形状より小さくなっており、前記第２のエア吹き出し部は、前記第１のエア吹き出し部から吹き出される前記エアよりも強圧縮の前記エアを出力する、
請求項３記載の現金取扱装置。
【請求項６】
コンピュータが、
貨幣が流れる搬送路上に配置されて前記貨幣の通過状態を検出する複数の通過センサの配置場所に向けてエアを吹き出す複数のエア吹き出し部に対して順番にエア吹き出し指示を与えて、
前記通過センサの配置場所に溜まる塵埃を一定方向に移動させる、
塵埃清掃方法。
【請求項７】
コンピュータに、
貨幣が流れる搬送路上に配置されて前記貨幣の通過状態を検出する複数の通過センサの配置場所に向けてエアを吹き出す複数のエア吹き出し部に対して順番にエア吹き出し指示を与えて、
前記通過センサの配置場所に溜まる塵埃を一定方向に移動させる、
処理を実行させるプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、現金取扱装置、塵埃清掃方法およびプログラムに関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
銀行等の金融機関の窓口には、紙幣や硬貨などの貨幣を計数する現金取扱装置が配置されている。現金取扱装置では、入金部から入金された貨幣を搬送ベルトにより貨幣収納部まで搬送し、貨幣収納部から出金された貨幣を搬送ベルトにより出金部まで搬送する。
【０００３】
このような現金取扱装置には、金種を識別する識別センサの他に、搬送ベルト上の貨幣が正常に搬送されているかを確認するための通過センサが多数設けられている。通過センサは、発光素子と受光素子との組み合わせからなり、受光素子の透過率（受光量）が一時的に低下することにより貨幣が通過したことを検出する。そして、通過センサの検出結果にもとづいて、貨幣が所定の搬送位置を通過して正常に搬送されているか否かの確認が行われる。
【０００４】
一方、現金取扱装置では、紙幣や硬貨が搬送されると紙粉や硬貨粉といった塵埃が発生する。搬送路上の通過センサに塵埃が溜まってしまうと受光素子の透過率が継続的に低下した状態となり誤検出が起こりやすくなる。このため、現金取扱装置の保守では塵埃の清掃が行われている。
【０００５】
関連技術として、紙幣リサイクルユニット内のセンサが異常と判断した場合、コンプレッサからの圧縮空気をホースの先端部より吹き出して、センサとその周辺部のゴミを吹き飛ばす技術が提案されている（特許文献１）。また、集積された紙幣を収納庫から排出する際に、ロボットハンドが紙幣を把持し、収納庫のセンサに紙幣を当接させて光軸と直交する方向に移動させることでセンサ表面を擦って清掃する技術が提案されている（特許文献２）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特開平０７－３２５９５５号公報
特開２００８－２１０３０９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
従来、現金取扱装置内の通過センサに溜まる塵埃は、保守員によって定期的な清掃が実施されている。しかし、現金取扱装置の構造上、清掃がしにくい場所があり、また次の定期的な清掃が行われるまでの時間経過によって塵埃が湿気により固化して、塵埃の除去が困難になる場合がある。このため、現金取扱装置の清掃に要する保守時間が長くなるという問題がある。
【０００８】
一方、上記の特許文献１では、圧縮空気によってゴミを吹き飛ばすことが行われているが、単に圧縮空気の吹き出しだけでは塵埃が散乱する可能性がある。このため、塵埃の散乱を抑制するための制御を行って塵埃を効率よく清掃することが望まれる。
【０００９】
１つの側面では、本発明は、現金取扱装置に発生する塵埃の清掃に要する保守時間の短縮化および塵埃の清掃の効率化を図った現金取扱装置、塵埃清掃方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
上記課題を解決するために、現金取扱装置が提供される。現金取扱装置は、貨幣が流れる搬送路上に配置されて貨幣の通過状態を検出する複数の通過センサと、エア吹き出し指示にもとづき通過センサの配置場所に向けてエアを吹き出して通過センサの配置場所に溜まる塵埃を一定方向に移動させる複数のエア吹き出し部と、エア吹き出し部に対して順番にエア吹き出し指示を与えてエア吹き出し部の駆動制御を行う制御部とを有する。
（【００１１】以降は省略されています）

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