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公開番号2024083862
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2022197923
出願日2022-12-12
発明の名称インダクタ部品
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人,個人
主分類H01F 17/00 20060101AFI20240617BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】インダクタンス特性及びQ特性を向上するインダクタ部品を提供する。
【解決手段】インダクタ部品1は、素体10、素体内の軸AXに沿って螺旋状に巻き回されたコイル20、第1外部電極30及び第2外部電極40を備える。素体は、対向する第1端面15及び第2端面16、第1側面及び第2側面並びに端面間及び側面間に接続された底面17及び天面と対向する天面18を含む。第1外部電極は、第1端面に沿って延在する第1端面部31と第1端面部に接続され底面に沿って延在する第1底面部32を有し、第2外部電極は同じく第2端面部41と第2底面部42を有する。軸が底面に平行で両側面と交差するコイルは、天面から反時計回りに順に環状に配置された第1~第8部分を有し、第2部分22が第3部分23よりも第1端面側に、第8部分28が第7部分27よりも第2端面側に、第5部分25が第4部24分及び第6部分26よりも底面側に夫々接近する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
素体と、
前記素体内に設けられ、軸に沿って螺旋状に巻き回されたコイルと、
前記素体に設けられ、前記コイルに電気的に接続された第1外部電極および第2外部電極と
を備え、
前記素体は、互いに対向する第1端面および第2端面と、互いに対向する第1側面と第2側面と、前記第1端面と前記第2端面との間および前記第1側面と前記第2側面との間に接続された底面と、前記底面と対向する天面とを含み、
前記第1外部電極は、前記第1端面に沿って延在する第1端面部と、前記第1端面部に接続され前記底面に沿って延在する第1底面部とを有し、
前記第2外部電極は、前記第2端面に沿って延在する第2端面部と、前記第2端面部に接続され前記底面に沿って延在する第2底面部とを有し、
前記軸は、前記底面に平行でかつ前記第1側面および前記第2側面に交差し、
前記軸方向からみて、
前記コイルは、前記天面に対向する第1部分と、前記第1端面に対向する第2部分と、前記第1端面部に対向する第3部分と、前記第1底面部に対向する第4部分と、前記底面に対向する第5部分と、前記第2底面部に対向する第6部分と、前記第2端面部に対向する第7部分と、前記第2端面に対向する第8部分とを有し、
前記第1部分と前記第2部分と前記第3部分と前記第4部分と前記第5部分と前記第6部分と前記第7部分と前記第8部分とは、順に環状に配置され、
前記第2部分は、前記第3部分よりも前記第1端面側に接近し、前記第8部分は、前記第7部分よりも前記第2端面側に接近し、前記第5部分は、前記第4部分および前記第6部分よりも前記底面側に接近する、インダクタ部品。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記軸方向からみて、前記第1部分、前記第3部分、前記第5部分および前記第7部分は、それぞれ、直線部を含む、請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項3】
前記軸方向からみて、前記第2部分、前記第4部分、前記第6部分および前記第8部分の少なくとも一つは、曲線状に形成される、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
【請求項4】
前記軸方向からみて、前記第2部分と前記第1端面との間の第1最短距離は、5μm以上28μm以下であり、前記第8部分と前記第2端面との間の第2最短距離は、5μm以上28μm以下である、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
【請求項5】
前記軸方向からみて、
前記コイルの外周の周囲長は、前記素体の外周の周囲長に対して70%以上であり、
前記素体の中心よりも前記天面側に位置する前記コイルの外周の周囲長は、前記素体の中心よりも前記底面側に位置する前記コイルの外周の周囲長に対して105%以上である、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
【請求項6】
前記軸方向からみて、
前記第2部分は、前記第1部分から前記第3部分に向かって順に、前記コイルの径方向外側に凸となる第1曲線部と、前記第1端面に平行となる直線部と、前記コイルの径方向外側に凸となる第2曲線部と、前記コイルの径方向内側に凸となる第3曲線部とを有する、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
【請求項7】
前記コイルは、前記軸に沿って積層される複数のコイル配線層と、前記軸方向に隣り合うコイル配線層の間に接続される複数のビア配線層とを有し、
前記軸方向からみて、前記複数のビア配線層は、前記第2部分に対応する形状のビア配線層を含む、請求項6に記載のインダクタ部品。
【請求項8】
前記軸方向からみて、前記第2部分は、前記第3部分に向かって、前記底面に対して斜め方向に延びる部分を含む、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
【請求項9】
前記軸方向からみて、前記第4部分と前記第5部分の境界は、前記底面に対して斜め方向に延びる、請求項1または2に記載のインダクタ部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、インダクタ部品に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、インダクタ部品としては、特開2017-92447号公報(特許文献1)に記載されたものがある。このインダクタ部品は、素体と、素体内に設けられ、軸に沿って螺旋状に巻き回されたコイルと、素体に設けられ、コイルに電気的に接続された第1外部電極および第2外部電極とを有する。第1外部電極および第2外部電極は、それぞれ、L字形状である。コイルは、軸方向からみて、矩形状に形成され、第1外部電極と第2外部電極の間に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-92447号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記従来のようなインダクタ部品では、コイルは、軸方向からみて、第1外部電極と第2外部電極の間に配置されているため、コイルの内径の大きさは、第1外部電極および第2外部電極により制約を受ける。したがって、コイルの内径を大きくして、インダクタンス特性およびQ特性を向上することは困難であった。
【0005】
そこで、本開示の目的は、インダクタンス特性およびQ特性を向上することができるインダクタ部品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本開示の一態様であるインダクタ部品は、
素体と、
前記素体内に設けられ、軸に沿って螺旋状に巻き回されたコイルと、
前記素体に設けられ、前記コイルに電気的に接続された第1外部電極および第2外部電極と
を備え、
前記素体は、互いに対向する第1端面および第2端面と、互いに対向する第1側面と第2側面と、前記第1端面と前記第2端面との間および前記第1側面と前記第2側面との間に接続された底面と、前記底面と対向する天面とを含み、
前記第1外部電極は、前記第1端面に沿って延在する第1端面部と、前記第1端面部に接続され前記底面に沿って延在する第1底面部とを有し、
前記第2外部電極は、前記第2端面に沿って延在する第2端面部と、前記第2端面部に接続され前記底面に沿って延在する第2底面部とを有し、
前記軸は、前記底面に平行でかつ前記第1側面および前記第2側面に交差し、
前記軸方向からみて、
前記コイルは、前記天面に対向する第1部分と、前記第1端面に対向する第2部分と、前記第1端面部に対向する第3部分と、前記第1底面部に対向する第4部分と、前記底面に対向する第5部分と、前記第2底面部に対向する第6部分と、前記第2端面部に対向する第7部分と、前記第2端面部に対向する第8部分とを有し、
前記第1部分と前記第2部分と前記第3部分と前記第4部分と前記第5部分と前記第6部分と前記第7部分と前記第8部分とは、順に環状に配置され、
前記第2部分は、前記第3部分よりも前記第1端面側に接近し、前記第8部分は、前記第7部分よりも前記第2端面側に接近し、前記第5部分は、前記第4部分および前記第6部分よりも前記底面側に接近する。
【0007】
前記態様によれば、第2部分は、第3部分よりも第1端面に接近し、第8部分は、第7部分よりも第2端面に接近し、第5部分は、第4部分および第6部分よりも底面に接近する。これにより、第1外部電極および第2外部電極と対向しない第2部分、第5部分および第8部分をコイルの径方向外側に広げることができる。このように、素体における第1外部電極および第2外部電極と干渉しない領域にコイルを広げることができるので、コイルの内径を広げてインダクタンス特性およびQ特性を向上することができる。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様であるインダクタ部品によれば、インダクタンス特性およびQ特性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
インダクタ部品の第1実施形態を示す斜視図である。
インダクタ部品の第1側面側からみた透視正面図である。
インダクタ部品の分解平面図である。
インダクタ部品の分解平面図である。
インダクタ部品の第1側面側からみた透視正面図である。
インダクタ部品の第2実施形態を示す第1側面側からみた一部拡大透視正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の一態様であるインダクタ部品を図示の実施の形態により詳細に説明する。なお、図面は一部模式的なものを含み、実際の寸法や比率を反映していない場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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