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公開番号2024090135
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022205820
出願日2022-12-22
発明の名称積層セラミック電子部品
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人
主分類H01G 4/38 20060101AFI20240627BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】接合材により複数の積層セラミック電子部品本体の外部電極どうしを接合し、かつそれらの全体を外装材で覆う場合において、外部からの蒸気の浸透を低減しつつ、接合材と外装材との間での剥離の発生を抑制することが可能な積層セラミック電子部品を提供すること。
【解決手段】積層セラミックコンデンサ1は、第1の外部電極40を有する第1の積層セラミックコンデンサ本体2と、第2の外部電極240を有する第2の積層セラミックコンデンサ本体200と、第1の外部電極40と第2の外部電極240とを接合する第1の接合材5Aと、第1外部電極40Aにそれぞれ接続される第1の金属端子100Aおよび第2の金属端子100Bと、各積層セラミックコンデンサ本体2,200と各金属端子100の一部とを覆う外装材3と、を備える。第1の接合材5Aは、外装材3と接合する。第1の接合材5Aの空隙率は、外装材3の空隙率よりも高い。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
積層された複数の第1のセラミック層と、前記第1のセラミック層上に積層された複数の第1の内部導体層とを含み、前記第1のセラミック層と前記第1の内部導体層とが積層される第1の積層方向に相対する第1の主面および第2の主面と、前記第1の積層方向に直交する第1の幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、前記第1の積層方向および前記第1の幅方向に直交する第1の長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を含む第1の積層体と、複数の第1の外部電極と、を有する第1の積層セラミック電子部品本体と、
積層された複数の第2のセラミック層と、前記第2のセラミック層上に積層された複数の第2の内部導体層とを含み、前記第2のセラミック層と前記第2の内部導体層とが積層される第2の積層方向に相対する第3の主面および第4の主面と、前記第2の積層方向に直交する第2の幅方向に相対する第3の側面および第4の側面と、前記第2の積層方向および前記第2の幅方向に直交する第2の長さ方向に相対する第3の端面および第4の端面と、を含む第2の積層体と、複数の第2の外部電極と、を有する第2の積層セラミック電子部品本体と、
前記複数の第1の外部電極のうちのいずれか1つと、前記複数の第2の外部電極のうちのいずれか1つと、を接合する第1の接合材と、
前記複数の第1の外部電極および前記複数の第2の外部電極から選択される少なくとも1つの外部電極に接続される第1の金属端子と、
前記第1の金属端子が接続される外部電極とは異なる外部電極であって、前記複数の第1の外部電極および前記複数の第2の外部電極から選択される少なくとも1つの外部電極に接続される第2の金属端子と、
前記第1の積層セラミック電子部品本体と、前記第2の積層セラミック電子部品本体と、前記第1の金属端子の一部と、前記第2の金属端子の一部と、を覆っている外装材と、を備え、
前記第1の接合材は、前記外装材と接合し、
前記第1の接合材の空隙率は、前記外装材の空隙率よりも高い、積層セラミック電子部品。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記複数の第1の外部電極および前記複数の第2の外部電極から選択される少なくとも1つの外部電極と、前記第1の金属端子と、を接合する第2の接合材と、
前記第1の金属端子が接続される外部電極とは異なる外部電極であって、前記複数の第1の外部電極および前記複数の第2の外部電極から選択される少なくとも1つの外部電極と、前記第2の金属端子と、を接合する第3の接合材と、
を備え、
前記第2の接合材および前記第3の接合材は、前記外装材と接合し、
前記第2の接合材の空隙率および前記第3の接合材の空隙率は、前記外装材の空隙率よりも高い、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項3】
前記複数の第1の外部電極および前記複数の第2の外部電極から選択される少なくとも1つの外部電極と、前記第1の金属端子と、を接合する第2の接合材と、
前記第1の金属端子が接続される外部電極とは異なる外部電極であって、前記複数の第1の外部電極および前記複数の第2の外部電極から選択される少なくとも1つの外部電極と、前記第2の金属端子と、を接合する第3の接合材と、
を備え、
前記第1の接合材の空隙率は、前記第2の接合材の空隙率および前記第3の接合材の空隙率よりも高い、請求項1または2に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項4】
前記第1の接合材の空隙率は、20%以上50%以下である、請求項1または2に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項5】
前記第2の接合材の空隙率および前記第3の接合材の空隙率は、20%以上50%以下である、請求項2に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項6】
前記外装材の空隙率は10%以下である、請求項1または2に記載の積層セラミック電子部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層セラミック電子部品に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、外装材としての樹脂に覆われている積層セラミック電子部品が知られている。このような積層セラミック電子部品は、外装材の外部に引き出される金属端子と、積層セラミック電子部品本体の表面に配置される外部電極とが、外装材の内部において、接合材により接合される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-145767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された積層セラミック電子部品は、金属端子を介して、複数の積層セラミック電子部品本体が接続される。よって、接合材により複数の積層セラミック電子部品本体の外部電極どうしを接合し、かつそれらの全体を外装材で覆う場合に生じる課題については考慮されていない。
【0005】
本発明は、接合材により複数の積層セラミック電子部品本体の外部電極どうしを接合し、かつそれらの全体を外装材で覆う場合において、外部からの蒸気の浸透を低減しつつ、接合材と外装材との間での剥離の発生を抑制することが可能な積層セラミック電子部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
積層された複数の第1のセラミック層と、前記第1のセラミック層上に積層された複数の第1の内部導体層とを含み、前記第1のセラミック層と前記第1の内部導体層とが積層される第1の積層方向に相対する第1の主面および第2の主面と、前記第1の積層方向に直交する第1の幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、前記第1の積層方向および前記第1の幅方向に直交する第1の長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を含む第1の積層体と、複数の第1の外部電極と、を有する第1の積層セラミック電子部品本体と、積層された複数の第2のセラミック層と、前記第2のセラミック層上に積層された複数の第2の内部導体層とを含み、前記第2のセラミック層と前記第2の内部導体層とが積層される第2の積層方向に相対する第3の主面および第4の主面と、前記第2の積層方向に直交する第2の幅方向に相対する第3の側面および第4の側面と、前記第2の積層方向および前記第2の幅方向に直交する第2の長さ方向に相対する第3の端面および第4の端面と、を含む第2の積層体と、複数の第2の外部電極と、を有する第2の積層セラミック電子部品本体と、前記複数の第1の外部電極のうちのいずれか1つと、前記複数の第2の外部電極のうちのいずれか1つと、を接合する第1の接合材と、前記複数の第1の外部電極および前記複数の第2の外部電極から選択される少なくとも1つの外部電極に接続される第1の金属端子と、前記第1の金属端子が接続される外部電極とは異なる外部電極であって、前記複数の第1の外部電極および前記複数の第2の外部電極から選択される少なくとも1つの外部電極に接続される第2の金属端子と、前記第1の積層セラミック電子部品本体と、前記第2の積層セラミック電子部品本体と、前記第1の金属端子の一部と、前記第2の金属端子の一部と、を覆っている外装材と、を備え、前記第1の接合材は、前記外装材と接合し、前記第1の接合材の空隙率は、前記外装材の空隙率よりも高い、積層セラミック電子部品。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、接合材により複数の積層セラミック電子部品本体の外部電極どうしを接合し、かつそれらの全体を外装材で覆う場合において、外部からの蒸気の浸透を低減しつつ、接合材と外装材との間での剥離の発生を抑制することが可能な積層セラミック電子部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態の積層セラミックコンデンサの外観斜視図である。
図1の積層セラミックコンデンサを矢印IIの方向から見たときの矢視図である。
図2の積層セラミックコンデンサを矢印IIIの方向から見たときの矢視図である。
図2の積層セラミックコンデンサを矢印IVの方向から見たときの矢視図である。
図1に対応する図であり、積層セラミックコンデンサの内部の構造を説明するための仮想的な斜視図。
図5の積層セラミックコンデンサのVI-VI線に沿った断面図である。
外装材に覆われる前であって、金属端子が取り付けられる前の、第1の積層セラミックコンデンサ本体の外観を示す外観斜視図である。
図7の第1の積層セラミックコンデンサ本体のVIII-VIII線に沿った断面図である。
図8の第1の積層セラミックコンデンサ本体のIX-IX線に沿った断面図である。
図8の第1の積層セラミックコンデンサ本体のX-X線に沿った断面図である。
外装材に覆われる前であって、金属端子が取り付けられる前の、第2の積層セラミックコンデンサ本体の外観を示す外観斜視図である。
図11の第2の積層セラミックコンデンサ本体のXII-XII線に沿った断面図である。
本実施形態の積層セラミックコンデンサが実装基板に実装された実装構造を示す外観斜視図である。
第1の接合材の表面の拡大図であって、空隙率が20%の場合を示す図。
第1の接合材の表面の拡大図であって、空隙率が50%の場合を示す図。
本実施形態の積層セラミックコンデンサの第1の変形例を示す仮想的な斜視図である。
図16の積層セラミックコンデンサを矢印XIV方向から見たときの仮想的な矢視図である。
図16の積層セラミックコンデンサを矢印XV方向から見たときの仮想的な矢視図である。
図16の積層セラミックコンデンサを矢印XVI方向から見たときの仮想的な矢視図である。
本実施形態の積層セラミックコンデンサの第2の変形例を示す仮想的な斜視図である。
図20の積層セラミックコンデンサを矢印XVII方向から見たときの仮想的な矢視図である。
図20の積層セラミックコンデンサを矢印XVIII方向から見たときの仮想的な矢視図である。
図20の積層セラミックコンデンサを矢印XIX方向から見たときの仮想的な矢視図である。
本実施形態の積層セラミックコンデンサの第3の変形例を示す仮想的な斜視図である。
図24の積層セラミックコンデンサを矢印XX方向から見たときの仮想的な矢視図である。
図24の積層セラミックコンデンサを矢印XXI方向から見たときの仮想的な矢視図である。
図24の積層セラミックコンデンサを矢印XXII方向から見たときの仮想的な矢視図である。
本実施形態の積層セラミックコンデンサの第4の変形例を示す仮想的な斜視図である。
図28の積層セラミックコンデンサを矢印XXIII方向から見たときの仮想的な矢視図である。
図28の積層セラミックコンデンサを矢印XXIV方向から見たときの仮想的な矢視図である。
図28の積層セラミックコンデンサを矢印XXV方向から見たときの仮想的な矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態に係る積層セラミックコンデンサ1について説明する。図1は、積層セラミックコンデンサ1の外観斜視図である。図2は図1の積層セラミックコンデンサ1を矢印IIの方向から見たときの矢視図である。図3は図2の積層セラミックコンデンサ1を矢印IIIの方向から見たときの矢視図である。図4は図2の積層セラミックコンデンサ1を矢印IVの方向から見たときの矢視図である。図5は、図1に対応する図であり、積層セラミックコンデンサ1の内部の構造を説明するための仮想的な斜視図である。図6は、図5の積層セラミックコンデンサ1のVI-VI線に沿った断面図である。
【0010】
積層セラミック電子部品としての積層セラミックコンデンサ1は、積層セラミック電子部品本体としての第1の積層セラミックコンデンサ本体2および第2の積層セラミックコンデンサ本体200と、金属端子100と、外装材3と、接合材5と、を有する。以下において、第1の積層セラミックコンデンサ本体2と第2の積層セラミックコンデンサ本体200とは、「各積層セラミックコンデンサ本体2,200」ということがある。積層セラミックコンデンサ本体2,200は、外装材3によって覆われているため、図1~図4には図示されていない。図5および図6に、各積層セラミックコンデンサ本体2,200が示されている。
(【0011】以降は省略されています)

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