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公開番号2024076024
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2022187363
出願日2022-11-24
発明の名称コネクタ
出願人日本航空電子工業株式会社
代理人個人
主分類H01R 12/77 20110101AFI20240529BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】導体が接続対象物の表面および裏面のいずれに露出していても、コンタクトを接続対象物の導体に電気的に接続することができるコネクタを提供する。
【解決手段】インナーコンタクト18は、プラグコンタクト13の凹部13Cの内側面に接触してプラグコンタクト13に電気的に接続される第1接点部P1と、第1接点部P1とは嵌合軸Cを挟んだ反対側で且つ第1接点部P1よりも凹部13Cの基端に近い位置における凹部13Cの内面に接触する第2接点部P2と、プラグコンタクト13のフランジ13Bの裏面に対向する第3接点部P3とを有し、シート状導電部材15の一部が、嵌合軸Cに沿った方向においてフランジ13Bの裏面とインナーコンタクト18の第3接点部P3との間に挟まれ、フランジ13Bの裏面がシート状導電部材15の表面に接触し、第3接点部P3がシート状導電部材15の裏面に接触する。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項1】
嵌合軸に沿って延びる凹部の内側面の少なくとも一部を形成する軸方向伸長部と、前記軸方向伸長部に連結され且つ前記凹部の基端から前記嵌合軸に直交する方向に延びる直交方向伸長部とを有する導電性のプラグコンタクトと、
一部が前記凹部内に挿入された状態で支持され且つ弾性変形可能な導電性のインナーコンタクトと
を備え、
前記インナーコンタクトは、前記軸方向伸長部により形成された前記凹部の内側面に接触して前記プラグコンタクトに電気的に接続される第1接点部と、前記第1接点部とは前記嵌合軸を挟んだ反対側で且つ前記第1接点部よりも前記凹部の前記基端に近い位置における前記凹部の内側面に接触する第2接点部と、前記嵌合軸に直交する方向に延び且つ前記直交方向伸長部に対向する第3接点部とを有し、
少なくとも一方の面に導体が露出しているシート状の接続対象物の一部が、前記嵌合軸に沿った方向において前記プラグコンタクトの前記直交方向伸長部の裏面と前記インナーコンタクトの前記第3接点部との間に挟まれ、前記直交方向伸長部の裏面が前記接続対象物の表面に接触し、前記第3接点部が前記接続対象物の裏面に接触することにより、前記導体が前記接続対象物の表面に露出する場合は、前記プラグコンタクトが直接前記導体に電気的に接続され、前記導体が前記接続対象物の裏面に露出する場合は、前記プラグコンタクトが前記インナーコンタクトを介して前記導体に電気的に接続されるコネクタ。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記インナーコンタクトは、屈曲された1枚の帯状金属板から形成され、前記帯状金属板の一端に前記第2接点部が配置され、前記帯状金属板の他端に前記第3接点部が配置され、前記帯状金属板の前記一端と前記他端の間に前記第1接点部が配置されている請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記インナーコンタクトは、
前記嵌合軸を横切るように前記嵌合軸に直交する方向に延びる横断部と、
前記横断部の一端から前記嵌合軸に沿い且つ前記凹部の前記基端に向かって延びる第1伸長部と、
前記第1伸長部の先端から前記嵌合軸に直交する方向に延びる腕部と、
前記横断部の他端から前記嵌合軸に沿い且つ前記凹部の前記基端に向かって延びる第2伸長部と
を有し、
前記第1接点部は、前記横断部と前記第1伸長部の連結部分に配置され、
前記第2接点部は、前記第2伸長部の先端に配置され、
前記第3接点部は、前記腕部の先端に配置されている請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記インナーコンタクトは、前記第1接点部と前記第2接点部と前記第3接点部により前記プラグコンタクトに3点支持されている請求項1~3のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記インナーコンタクトは、前記嵌合軸に直交する方向に突出し且つ先端に前記第1接点部が配置された引っ掛け部を有し、
前記プラグコンタクトは、前記凹部の内側に形成され且つ前記引っ掛け部を受け止める受け止め部を有する請求項1~3のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記第1接点部と前記第3接点部との間の前記嵌合軸に直交する方向における距離LXに対する前記第1接点部と前記第2接点部との間の前記嵌合軸に沿った方向における距離LZの比率LZ/LXは、前記引っ掛け部が前記受け止め部に受け止められた場合の互いに接触する前記引っ掛け部と前記受け止め部により形成される接平面に垂直な法線の前記嵌合軸に直交する方向に対する傾きS以下である請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記凹部内に挿入される突起を有するボトムインシュレータを備え、
前記突起は、前記インナーコンタクトが収容される収容溝を有する請求項1~3のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記プラグコンタクトは、前記嵌合軸に沿って延び且つ内側に前記凹部が形成された筒状部と、前記筒状部の基端から前記嵌合軸に直交する方向に延びるフランジとを有し、
前記軸方向伸長部は、前記筒状部からなり、
前記直交方向伸長部は、前記フランジからなる請求項1~3のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記プラグコンタクトの前記筒状部が貫通し且つ前記フランジよりも小さいコンタクト用貫通孔が形成されたトップインシュレータを備える請求項8に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記プラグコンタクトは、屈曲された板状部材から形成されている請求項1~3のいずれか一項に記載のコネクタ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、コネクタに係り、特に、少なくとも一方の面に導体が露出しているシート状の接続対象物に接続されるコネクタに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、着用するだけで心拍数、体温等のユーザの生体情報を取得することができる、いわゆるスマート衣料が注目を浴びている。このスマート衣料は、計測箇所に配置された電極を備え、電極に計測機器としてのウエアラブルデバイスを電気的に接続することで、生体情報をウエアラブルデバイスに伝送することが可能となる。
電極とウエアラブルデバイスとの接続は、例えば、電極から引き出された導体に接続されるコネクタを用いることにより行うことができる。
【0003】
この種のコネクタとして、例えば、特許文献1に、図25に示されるようなコネクタが開示されている。コネクタは、フレキシブル基板1を間に挟んでフレキシブル基板1の両側に配置されたハウジング2およびベース部材3を有し、コンタクト4の筒状部4Aがハウジング2のコンタクト用貫通孔2Aに通され、コンタクト4のフランジ4Bがハウジング2とフレキシブル基板1の表面に露出する導体1Aとの間に挟まれる。
【0004】
この状態で、ベース部材3をハウジング2に向けて押し込むことで、図26に示されるように、ベース部材3の突起3Aが、フレキシブル基板1を間に挟んでコンタクト4の突起収容部4Cに挿入され、突起収容部4Cの内面が導体1Aに所定の接触力で接触し、これによりコンタクト4が導体1Aに電気的に接続される。
また、図25に示されるように、ベース部材3に突出形成されたハウジング固定用ポスト3Bをハウジング2のポスト収容部2Bに圧入することで、ハウジング2とベース部材3が、互いに固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-129244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されたコネクタにウエアラブルデバイスを嵌合することにより、導体からなる電極にウエアラブルデバイスを接続することができる。
しかしながら、導体1Aがフレキシブル基板1の裏面上に露出している場合には、特許文献1のコネクタでは、導体1Aをコンタクト4に電気的に接続することができないという問題がある。
【0007】
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、導体が接続対象物の表面および裏面のいずれに露出していても、コンタクトを接続対象物の導体に電気的に接続することができるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係るコネクタは、
嵌合軸に沿って延びる凹部の内側面の少なくとも一部を形成する軸方向伸長部と、軸方向伸長部に連結され且つ凹部の基端から嵌合軸に直交する方向に延びる直交方向伸長部とを有する導電性のプラグコンタクトと、
一部が凹部内に挿入された状態で支持され且つ弾性変形可能な導電性のインナーコンタクトと
を備え、
インナーコンタクトは、軸方向伸長部により形成された凹部の内側面に接触してプラグコンタクトに電気的に接続される第1接点部と、第1接点部とは嵌合軸を挟んだ反対側で且つ第1接点部よりも凹部の基端に近い位置における凹部の内側面に接触する第2接点部と、嵌合軸に直交する方向に延び且つ直交方向伸長部の裏面に対向する第3接点部とを有し、
少なくとも一方の面に導体が露出しているシート状の接続対象物の一部が、嵌合軸に沿った方向においてプラグコンタクトの直交方向伸長部の裏面とインナーコンタクトの第3接点部との間に挟まれ、直交方向伸長部の裏面が接続対象物の表面に接触し、第3接点部が接続対象物の裏面に接触することにより、導体が接続対象物の表面に露出する場合は、プラグコンタクトが直接導体に電気的に接続され、導体が接続対象物の裏面に露出する場合は、プラグコンタクトがインナーコンタクトを介して導体に電気的に接続されるものである。
【0009】
インナーコンタクトは、屈曲された1枚の帯状金属板から形成され、帯状金属板の一端に第2接点部が配置され、帯状金属板の他端に第3接点部が配置され、帯状金属板の一端と他端の間に第1接点部が配置されていることが好ましい。
さらに、インナーコンタクトは、嵌合軸を横切るように嵌合軸に直交する方向に延びる横断部と、横断部の一端から嵌合軸に沿い且つ凹部の基端に向かって延びる第1伸長部と、第1伸長部の先端から嵌合軸に直交する方向に延びる腕部と、横断部の他端から嵌合軸に沿い且つ凹部の基端に向かって延びる第2伸長部とを有し、第1接点部は、横断部と第1伸長部の連結部分に配置され、第2接点部は、第2伸長部の先端に配置され、第3接点部は、腕部の先端に配置されていることが好ましい。
【0010】
また、インナーコンタクトは、第1接点部と第2接点部と第3接点部によりプラグコンタクトに3点支持されていることが好ましい。
インナーコンタクトは、嵌合軸に直交する方向に突出し且つ先端に第1接点部が配置された引っ掛け部を有し、プラグコンタクトは、凹部の内側に形成され且つ引っ掛け部を受け止める受け止め部を有することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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