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公開番号2024085498
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200025
出願日2022-12-15
発明の名称電磁石装置
出願人オムロン株式会社
代理人個人,個人
主分類H01F 7/06 20060101AFI20240620BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電磁石装置の大型化を抑制しつつ、コイル端子間の絶縁距離を確保できる電磁石装置の提供。
【解決手段】電磁石装置は、コイルと、スプールと、第1コイル端子と、第2コイル端子と、第3コイル端子とを備える。スプールは、コイルが巻回された胴部と、胴部から張り出す鍔部とを含む。第1コイル端子は、鍔部から胴部の軸線方向に延びる第1絡げ部を含む。第2コイル端子は、鍔部から軸線方向に延びる第2絡げ部を含む。第3コイル端子は、第1コイル端子と第2コイル端子との間に配置される。第3コイル端子は、第3絡げ部を含む。第3絡げ部は、基端部と、基端部から第2絡げ部に近づく方向に延びる先端部とを含む。第3絡げ部の基端部は、胴部の軸線に対して第2コイル端子から第1コイル端子に向かう方向に偏心して配置される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
コイルと、
前記コイルが巻回された胴部と、前記胴部から張り出す鍔部とを含むスプールと、
前記鍔部から前記胴部の軸線方向に延びる第1絡げ部を含む第1コイル端子と、
前記鍔部から前記軸線方向に延びる第2絡げ部を含む第2コイル端子と、
基端部と、前記基端部から前記第2絡げ部に近づく方向に延びる先端部とを含む第3絡げ部を含み、前記第1コイル端子と前記第2コイル端子との間に配置される第3コイル端子と、
を備え、
前記第3絡げ部の前記基端部は、前記胴部の軸線に対して前記第2コイル端子から前記第1コイル端子に向かう方向に偏心して配置される、
電磁石装置。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記第3絡げ部は、前記第1絡げ部の長さ寸法及び前記第2絡げ部の長さ寸法と略同じ長さ寸法を有する、
請求項1に記載の電磁石装置。
【請求項3】
前記スプールの前記鍔部は、前記第3コイル端子を支持する端子支持部と、前記端子支持部と前記軸線方向に対向する突起とを含み、
前記第3コイル端子の前記第3絡げ部は、前記端子支持部と前記突起の間に配置される、
請求項1に記載の電磁石装置。
【請求項4】
前記第3絡げ部の前記基端部から前記第1絡げ部までの距離は、前記第3絡げ部の前記先端部の先端から前記第2絡げ部までの距離と略同じである、
請求項1に記載の電磁石装置。
【請求項5】
前記第1絡げ部と前記第3絡げ部との間、又は前記第2絡げ部と前記第3絡げ部との間の少なくとも一方に配置される絶縁壁をさらに備える、
請求項1に記載の電磁石装置。
【請求項6】
前記第2コイル端子は、前記第1コイル端子と同一形状の端子であり、
前記第3コイル端子は、前記第1コイル端子と同一形状の端子を折り曲げて形成された端子である、
請求項1に記載の電磁石装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁石装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、2巻線ラッチング型の電磁継電器が開示されている。電磁継電器は、電磁石装置を備えている。電磁石装置は、同一方向に並んで配置される3つのコイル端子を含む。3つのコイル端子のそれぞれは、コイルの引き出し線が接続される絡げ部を含む。3つのコイル端子のうち、中央のコイル端子の絡げ部は、3つのコイル端子が並ぶ方向に折り曲げられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-041608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている電磁石装置では、中央のコイル端子の絡げ部が3つのコイル端子が並ぶ方向に折り曲げられているので、中央のコイル端子と中央のコイル端子の絡げ部に近いコイル端子との間の絶縁距離が短くなる。中央のコイル端子と中央のコイル端子の絡げ部に近いコイル端子との間の絶縁距離を確保しようとした場合は、電磁石装置が大型化するおそれがある。
【0005】
本発明の課題は、電磁石装置の大型化を抑制しつつ、コイル端子間の絶縁距離を確保できる電磁石装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る電磁石装置は、コイルと、スプールと、第1コイル端子と、第2コイル端子と、第3コイル端子とを備える。スプールは、コイルが巻回された胴部と、胴部から張り出す鍔部とを含む。第1コイル端子は、鍔部から胴部の軸線方向に延びる第1絡げ部を含む。第2コイル端子は、鍔部から軸線方向に延びる第2絡げ部を含む。第3コイル端子は、第1コイル端子と第2コイル端子との間に配置される。第3コイル端子は、第3絡げ部を含む。第3絡げ部は、基端部と、基端部から第2絡げ部に近づく方向に延びる先端部とを含む。第3絡げ部の基端部は、胴部の軸線に対して第2コイル端子から第1コイル端子に向かう方向に偏心して配置される。
【0007】
この電磁石装置では、第3絡げ部の基端部は、胴部の軸線に対して第2コイル端子から第1コイル端子に向かう方向に偏心して配置されるので、第3コイル端子の第3絡げ部と第2コイル端子の第2絡げ部との間の絶縁距離を確保し易い。これにより、電磁石装置の大型化を抑制しつつ、コイル端子間の絶縁距離を確保できる。また、第1コイル端子と第2コイル端子と第3コイル端子とを共通の端子で構成することが可能になるので、端子部品の共通化を図ることができる。
【0008】
第3絡げ部は、第1絡げ部の長さ寸法及び第2絡げ部の長さ寸法と略同じ長さ寸法を有してもよい。この場合は、第1絡げ部71a、第2絡げ部72a及び第3絡げ部73aを治具で同時に半田付けすることが可能になる。
【0009】
スプールの鍔部は、第3コイル端子を支持する端子支持部と、端子支持部と軸線方向に対向し、コイルの引き出し線を係止可能な突起とを含んでもよい。第3コイル端子の第3絡げ部は、端子支持部と突起の間に配置されてもよい。この場合は、電磁石装置の組立時に、コイルの引き出し線を突起に係止させておくことで、第3絡げ部を半田付けしてから第3絡げ部を曲げ戻すときに、引き出し線に張力が発生して引き出し線が断線することを抑制できる。
【0010】
第3絡げ部の基端部から第1絡げ部までの距離は、第3絡げ部の先端部の先端から第2絡げ部までの距離と略同じであってもよい。この場合は、限られたスペースの中でコイル端子間の絶縁距離を効率的よく確保できる。
(【0011】以降は省略されています)

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