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公開番号2024085525
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200072
出願日2022-12-15
発明の名称コネクタ
出願人日本航空電子工業株式会社
代理人個人
主分類H01R 12/63 20110101AFI20240620BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】少ない部品点数でありながら、接続対象物に電線の導体部を接続し且つハウジングから引き出されている電線に種々の方向から引っ張り力が作用しても電線の導体部の破損を防止することができるコネクタを提供する。
【解決手段】ハウジング13は、被覆電線12をハウジング13の内部から外部へ引き出す電線引き出し口13Fを有し、電線引き出し口13Fは、被覆電線12が、電線引き出し口13Fの周辺におけるハウジング13の形状により決定される所定の最小曲げ半径でハウジング13から引き出される場合に、被覆電線12の長さ方向に沿って互いに離間した2箇所で被覆電線12に接触することにより被覆電線12に作用する負荷を分散させる第1接触部S1および第2接触部S2を有している。
【選択図】 図19
特許請求の範囲【請求項1】
接続対象物に電線の導体部を接続するためのコネクタであって、
前記接続対象物の端部と前記電線の端部を収容するハウジングを備え、
前記ハウジング内において前記接続対象物と前記電線の前記導体部が互いに接触して電気的に接続され、
前記ハウジングは、前記電線を前記ハウジングの内部から外部へ引き出す電線引き出し口を有し、
前記電線引き出し口は、前記電線が、前記電線引き出し口の周辺における前記ハウジングの形状により決定される所定の最小曲げ半径で前記ハウジングから引き出される場合に、前記電線の長さ方向に沿って互いに離間した2箇所で前記電線に接触することにより前記電線に作用する負荷を分散させる第1接触部および第2接触部を有するコネクタ。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記電線は、前記導体部の外周部を覆う絶縁被覆部を有し、
前記ハウジングは、前記ハウジングの内部に配置され且つ前記電線の前記絶縁被覆部を締め付けることにより前記電線を固定する円筒形状の電線固定部を有し、
前記電線引き出し口は、前記電線固定部から前記円筒形状の中心軸に沿って延び且つ前記ハウジングの外面に向かって広がる形状を有し、
前記第1接触部は、前記電線固定部に隣接する位置において前記中心軸を囲む円環形状を有し、
前記第2接触部は、前記ハウジングの前記外面の近傍において前記中心軸を囲み且つ前記第1接触部よりも大きい半径の円環形状を有する請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記ハウジングは、第1保持面を有する第1インシュレータと、前記第1保持面に対向する第2保持面を有し且つ前記第1インシュレータに連結される第2インシュレータからなり、
前記電線固定部および前記電線引き出し口は、前記第1インシュレータおよび前記第2インシュレータにより形成される請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記第1インシュレータは、前記第1保持面に形成され且つ前記電線の前記導体部が挿入される第1導体挿入溝と、前記第1導体部挿入溝に連通するように前記第1保持面に形成され且つ前記電線の前記絶縁被覆部が挿入される第1絶縁被覆挿入溝と、前記第1絶縁被覆挿入溝に連通するように前記第1保持面に形成された第1引き出し溝を有し、
前記第2インシュレータは、前記第2保持面に形成され且つ前記電線の前記導体部が挿入される第2導体挿入溝と、前記第2導体部挿入溝に連通するように前記第2保持面に形成され且つ前記電線の前記絶縁被覆部が挿入される第2絶縁被覆挿入溝と、前記第2絶縁被覆挿入溝に連通するように前記第2保持面に形成された第2引き出し溝を有し、
前記電線固定部は、前記第1絶縁被覆挿入溝および前記第2絶縁被覆挿入溝が互いに対向して配置されることにより形成され、
前記電線引き出し口は、前記第1引き出し溝および前記第2引き出し溝が互いに対向して配置されることにより形成される請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記第1絶縁被覆挿入溝および前記第2絶縁被覆挿入溝の一方に、前記電線固定部内に突出し且つ前記電線の前記絶縁被覆部に食い込む突起が形成されている請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記突起は、前記中心軸に沿った方向から見た場合に半円形状を有する請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記電線引き出し口は、前記第1接触部および前記第2接触部の間に配置され且つ前記ハウジングの外部に向かって広がる円錐面からなるテーパー部を有する請求項2~6のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記第1接触部および前記第2接触部の少なくとも一方は、前記中心軸を通る断面において湾曲形状を有する請求項2~6のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記第1接触部および前記第2接触部は、前記中心軸を通る断面において角張った形状を有する請求項2~6のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記第1インシュレータは、前記第1保持面に突出形成された凸部を有し、
前記第2インシュレータは、前記第2保持面に形成され且つ前記凸部に対応する凹部を有し、
前記第1保持面と前記第2保持面との間に前記接続対象物および前記電線が挟まれるように前記第1インシュレータおよび前記第2インシュレータが互いに連結され、
前記凸部の少なくとも一部が前記凹部に収容されることにより前記凹部内において前記電線の前記導体部が前記接続対象物に電気的に接続される請求項3に記載のコネクタ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、コネクタに係り、特に、シート状導電部材のフレキシブル導体に電線の導体部を接続するコネクタに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、着用するだけで心拍数、体温等のユーザの生体情報を取得することができる、いわゆるスマート衣料が注目を浴びている。このスマート衣料は、計測箇所に配置され且つフレキシブル導体からなる電極を備え、電極に計測機器としてのウエアラブルデバイスを電気的に接続することで、生体情報をウエアラブルデバイスに伝送することが可能となる。
電極とウエアラブルデバイスとの接続は、例えばフレキシブル導体に接続されるコネクタを用いることにより行うことができる。
【0003】
ただし、ウエアラブルデバイスが計測箇所から離れている場合には、計測箇所に配置された電極からコネクタの取付位置まで電路を構成する必要があり、このような電路をフレキシブル導体により形成すると、電気抵抗が高くなり、また、費用が嵩んでしまう。
そこで、フレキシブル導体からなる電極とウエアラブルデバイスとの間を、電気抵抗が低く且つ安価な電線により接続するために、衣服に配置されたフレキシブル導体に電線を接続するような小型のコネクタの開発が進められている。
【0004】
このようなコネクタを用いてフレキシブル導体に電線を接続する場合、衣服の動き等に起因して電線に種々の方向から引っ張り力が作用することにより、コネクタから引き出される電線に屈曲部が形成され、この屈曲部の曲率が小さくなると、電線の導体部が破損するおそれが生じてしまう。
【0005】
屈曲する電線を保護する装置として、例えば、特許文献1には、図26に示されるように、屈曲可能なブッシング部材を備えたモジュラプラグ用ケーブル保護装置が開示されている。モジュラプラグ1の後部にブッシング部材2が取り付けられている。ブッシング部材2は、ゴム等により形成された屈曲可能なもので、ケーブル3を貫通させるための貫通孔4を有している。ケーブル3の前端部が、ブッシング部材2の貫通孔4を通してモジュラプラグ1内に配置され、ケーブル3の芯線5がモジュラプラグ1の芯線挿入孔6に挿入され、芯線挿入孔6の側部に配置されている接触端子7に電気的に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平5-266944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示された装置によれば、ケーブル3に種々の方向から引っ張り力が作用しても、屈曲可能なブッシング部材2の存在により、ケーブル3は、2点鎖線により示されるように大きい曲率で屈曲することとなり、ケーブル3の芯線5が破損することを防止することができる。
しかしながら、ゴム等から形成された屈曲可能なブッシング部材2をモジュラプラグ1に取り付ける必要があり、部品点数が増加し、製造コストが嵩むという問題がある。
【0008】
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、少ない部品点数でありながら、接続対象物に電線の導体部を接続し且つハウジングから引き出されている電線に種々の方向から引っ張り力が作用しても電線の導体部の破損を防止することができるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係るコネクタは、接続対象物に電線の導体部を接続するためのコネクタであって、
接続対象物の端部と電線の端部を収容するハウジングを備え、
ハウジング内において接続対象物と電線の導体部が互いに接触して電気的に接続され、
ハウジングは、電線をハウジングの内部から外部へ引き出す電線引き出し口を有し、
電線引き出し口は、電線が、電線引き出し口の周辺におけるハウジングの形状により決定される所定の最小曲げ半径でハウジングから引き出される場合に、電線の長さ方向に沿って互いに離間した2箇所で電線に接触することにより電線に作用する負荷を分散させる第1接触部および第2接触部を有するものである。
【0010】
電線は、導体部の外周部を覆う絶縁被覆部を有し、
ハウジングは、ハウジングの内部に配置され且つ電線の絶縁被覆部を締め付けることにより電線を固定する円筒形状の電線固定部を有し、
電線引き出し口は、電線固定部から円筒形状の中心軸に沿って延び且つハウジングの外面に向かって広がる形状を有し、
第1接触部は、電線固定部に隣接する位置において中心軸を囲む円環形状を有し、
第2接触部は、ハウジングの外面の近傍において中心軸を囲み且つ第1接触部よりも大きい半径の円環形状を有することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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