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公開番号2024091833
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-05
出願番号2024067953,2020169776
出願日2024-04-19,2020-10-07
発明の名称コイル部品
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人
主分類H01F 17/04 20060101AFI20240628BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コイルの比抵抗を低減できるとともに、応力を確実に緩和することができるコイル部品を提供する。
【解決手段】コイル部品は、素体と、素体内に設けられたコイルとを備え、素体は、第1方向に積層された複数の磁性層を有し、コイルは、第1方向に積層された複数のコイル配線を有し、コイル配線は、第1方向に直交する平面に沿って延在し、コイル配線は、第1方向に積層された第1コイル導体層および第2コイル導体層を有し、第1コイル導体層のグレインサイズは、第2コイル導体層のグレインサイズよりも小さく、コイル配線の延在方向に直交する断面において、第2コイル導体層は、第1コイル導体層の第1方向の一方側に隣り合い、かつ、第1コイル導体層と第1コイル導体層の第1方向の他方側に隣り合う磁性層との間の少なくとも一部に、空隙部を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
素体と、
前記素体内に設けられたコイルと
を備え、
前記素体は、第1方向に積層された複数の磁性層を有し、
前記コイルは、前記第1方向に積層された複数のコイル配線を有し、
前記コイル配線は、前記第1方向に直交する平面に沿って延在し、
前記コイル配線は、前記第1方向に積層された第1コイル導体層および第2コイル導体層を有し、
前記第1コイル導体層のグレインサイズは、前記第2コイル導体層のグレインサイズよりも小さく、
前記コイル配線の延在方向に直交する断面において、前記第2コイル導体層は、前記第1コイル導体層の前記第1方向の一方側に隣り合い、かつ、前記第1コイル導体層と前記第1コイル導体層の前記第1方向の他方側に隣り合う前記磁性層との間の少なくとも一部に、空隙部を有する、コイル部品。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
素体と、
前記素体内に設けられたコイルと
を備え、
前記素体は、第1方向に積層された複数の磁性層を有し、
前記コイルは、前記第1方向に積層された複数のコイル配線を有し、
前記コイル配線は、前記第1方向に直交する平面に沿って延在し、
前記コイル配線は、前記第1方向に積層された第1コイル導体層および第2コイル導体層を有し、
前記第1コイル導体層に含まれる金属酸化物の割合は、前記第2コイル導体層に含まれる金属酸化物の割合よりも少なく、
前記コイル配線の延在方向に直交する断面において、前記第2コイル導体層は、前記第1コイル導体層の前記第1方向の一方側に隣り合い、かつ、前記第1コイル導体層と前記第1コイル導体層の前記第1方向の他方側に隣り合う前記磁性層との間の少なくとも一部に、空隙部を有する、コイル部品。
【請求項3】
前記第1コイル導体層に含まれる金属酸化物の割合は、前記第2コイル導体層に含まれる金属酸化物の割合よりも少ない、請求項1に記載のコイル部品。
【請求項4】
前記断面において、前記第2コイル導体層は、複数の部分に分かれており、隣り合う部分の間には、空隙部が存在する、請求項1から3の何れか一つに記載のコイル部品。
【請求項5】
前記断面において、前記第1コイル導体層の断面積に対する前記第2コイル導体層の断面積の割合は、100%以下である、請求項1から4の何れか一つに記載のコイル部品。
【請求項6】
前記断面において、前記第2コイル導体層と前記第2コイル導体層の前記第1方向の一方側に隣り合う前記磁性層との間の一部に、空隙部を有する、請求項1から5の何れか一つに記載のコイル部品。
【請求項7】
前記断面において、前記第1コイル導体層と前記第1コイル導体層と隣り合う前記磁性層との間の前記空隙部の断面積は、前記第2コイル導体層と前記第2コイル導体層と隣り合う前記磁性層との間の前記空隙部の断面積よりも大きい、請求項6に記載のコイル部品。
【請求項8】
前記断面において、前記第1コイル導体層と前記第2コイル導体層との間の一部に、空隙部を有する、請求項1から7の何れか一つに記載のコイル部品。
【請求項9】
前記断面において、前記第2コイル導体層の厚みは、前記第1コイル導体層の厚みよりも小さい、請求項1から8の何れか一つに記載のコイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コイル部品に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コイル部品としては、特開2014-150096号公報(特許文献1)に記載されたものがある。このコイル部品は、積層体と積層体内に設けられたコイルとを有する。積層体は、複数の絶縁体層を有し、コイルは、複数の導体パターンを有する。絶縁体層および導体パターンは互いに積層され、複数の導体パターンが接続されてコイルを形成する。
【0003】
導体パターンは、導体で形成された導体部分と、導体部分の内部に導体部分と異なる材質で形成された異材質部とを有する。異材質部の熱収縮率は、導体部分の熱収縮率よりも小さい。したがって、導体パターン内においてその熱収縮率を調整することにより、導体パターンが局所的に収縮することを防止している。これにより、積層体に局所的に応力が加わることを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-150096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来のコイル部品のように、異材質部が導体パターンの内部に形成されているだけでは、応力の緩和は不十分であった。そして、本願発明者は、鋭意検討の結果、絶縁体層(積層体)と導体パターン(コイル)の応力を緩和するには、絶縁体層と導体パターンの境界部分での機械的接合を切断することが最も効果的であることを見出した。
【0006】
そこで、本開示は、コイルの比抵抗を低減できるとともに、応力を確実に緩和することができるコイル部品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本開示の一態様であるコイル部品は、
素体と、
前記素体内に設けられたコイルと
を備え、
前記素体は、第1方向に積層された複数の磁性層を有し、
前記コイルは、前記第1方向に積層された複数のコイル配線を有し、
前記コイル配線は、前記第1方向に直交する平面に沿って延在し、
前記コイル配線は、前記第1方向に積層された第1コイル導体層および第2コイル導体層を有し、
前記第1コイル導体層の比抵抗は、前記第2コイル導体層の比抵抗よりも小さく、
前記コイル配線の延在方向に直交する断面において、前記第2コイル導体層は、前記第1コイル導体層の前記第1方向の一方側に隣り合い、かつ、前記第1コイル導体層と前記第1コイル導体層の前記第1方向の他方側に隣り合う前記磁性層との間の少なくとも一部に、空隙部を有する。
【0008】
前記態様によれば、コイル配線は、第1方向に積層された第1コイル導体層および第2コイル導体層を有しているので、コイルの比抵抗を低減できる。また、第1コイル導体層と第1コイル導体層の第1方向の他方側に隣り合う磁性層との間の少なくとも一部に、空隙部を有するので、コイル配線の第1方向の他方側の面の少なくとも一部において磁性層との機械的接合を切断することができる。したがって、磁性層とコイル配線の線膨張係数の差により発生する応力を確実に緩和することができる。
【0009】
好ましくは、コイル部品の一実施形態では、前記断面において、前記第2コイル導体層は、複数の部分に分かれており、隣り合う部分の間には、空隙部が存在する。
【0010】
前記実施形態によれば、空隙部の領域が多くなり、応力をより確実に緩和することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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