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公開番号2024083756
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2022197752
出願日2022-12-12
発明の名称光ファイバ
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G02B 6/44 20060101AFI20240617BHJP(光学)
要約【課題】低温特性及び耐側圧特性の劣化を抑制しつつ細径化することが可能な光ファイバを提供する。
【解決手段】
光ファイバは、コアおよびクラッドを含むガラスファイバと、ガラスファイバの外周を被覆する被覆樹脂層と、を備える。被覆樹脂層は、ガラスファイバの外周を被覆するプライマリ樹脂層と、プライマリ樹脂層の外周を被覆するセカンダリ樹脂層と、を有する。ガラスファイバの外径は、124μm以上126μm以下である。プライマリ樹脂層の厚さは、5μm以上である。セカンダリ樹脂層の厚さは、5μm以上である。セカンダリ樹脂層の外径は、145μm以上170μm以下である。プライマリ樹脂層のin-situ弾性率は、0.1MPa以上0.5MPa以下である。セカンダリ樹脂層のin-situ弾性率は、1200MPa以上2800MPa以下である。ガラスファイバの偏心量の振幅の最大値は、6μm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コアおよびクラッドを含むガラスファイバと、
前記ガラスファイバの外周を被覆する被覆樹脂層と、を備え、
前記被覆樹脂層は、
前記ガラスファイバの外周を被覆するプライマリ樹脂層と、
前記プライマリ樹脂層の外周を被覆するセカンダリ樹脂層と、を有し、
前記ガラスファイバの外径は、124μm以上126μm以下であり、
前記プライマリ樹脂層の厚さは、5μm以上であり、
前記セカンダリ樹脂層の厚さは、5μm以上であり、
前記セカンダリ樹脂層の外径は、145μm以上170μm以下であり、
前記プライマリ樹脂層のin-situ弾性率は、0.1MPa以上0.5MPa以下であり、
前記セカンダリ樹脂層のin-situ弾性率は、1200MPa以上2800MPa以下であり、
前記ガラスファイバの軸方向に所定の間隔で設定した複数の測定点において、前記セカンダリ樹脂層の外周を基準とした中心軸からの前記ガラスファイバの偏心量を測定し、前記複数の測定点のそれぞれの位置に対する前記偏心量を示す波形をフーリエ変換することで得たスペクトルにおいて、前記偏心量の振幅の最大値は、6μm以下である、
光ファイバ。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記セカンダリ樹脂層は、顔料または染料を含む着色層である、
請求項1に記載の光ファイバ。
【請求項3】
前記プライマリ樹脂層のin-situ弾性率は、0.1MPa以上0.3MPa以下である、
請求項1または請求項2に記載の光ファイバ。
【請求項4】
コアおよびクラッドを含むガラスファイバと、
前記ガラスファイバの外周を被覆する被覆樹脂層と、を備え、
前記被覆樹脂層は、
前記ガラスファイバの外周を被覆するプライマリ樹脂層と、
前記プライマリ樹脂層の外周を被覆するセカンダリ樹脂層と、
前記セカンダリ樹脂層の外周を被覆するコート層と、を有し、
前記ガラスファイバの外径は、124μm以上126μm以下であり、
前記セカンダリ樹脂層の外径は、145μm以上170μm以下であり、
前記コート層の外径は、155μm以上175μm以下であり、
前記プライマリ樹脂層の厚さは、5μm以上であり、
前記セカンダリ樹脂層の厚さは、5μm以上であり、
前記プライマリ樹脂層のin-situ弾性率は、0.1MPa以上0.6MPa以下であり、
前記セカンダリ樹脂層のin-situ弾性率は、1200MPa以上2800MPa以下であり、
前記ガラスファイバの軸方向に所定の間隔で設定した複数の測定点において、前記セカンダリ樹脂層の外周を基準とした中心軸からの前記ガラスファイバの偏心量を測定し、前記複数の測定点のそれぞれの位置に対する前記偏心量を示す波形をフーリエ変換することで得たスペクトルにおいて、前記偏心量の振幅の最大値は、6μm以下である、
光ファイバ。
【請求項5】
前記コート層は、顔料または染料を含む着色樹脂層である、
請求項4に記載の光ファイバ。
【請求項6】
前記セカンダリ樹脂層は、顔料または染料を含む着色樹脂層であり、
前記コート層は、透明樹脂層である、
請求項4に記載の光ファイバ。
【請求項7】
前記コート層は、離型剤を含む、
請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の光ファイバ。
【請求項8】
前記被覆樹脂層は、前記セカンダリ樹脂層と前記コート層との間に配置されたリングマークを更に有する、
請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の光ファイバ。
【請求項9】
前記プライマリ樹脂層のin-situ弾性率は、0.1MPa以上0.4MPa以下である、
請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の光ファイバ。
【請求項10】
1.5kgの張力でスクリーニングを行った後、波長1550nmにおける伝送損失が束状態で23℃および-40℃において測定された場合に、伝送損失差が0.5dB/km以下である、
請求項1または請求項4に記載の光ファイバ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光ファイバに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、光ファイバが記載されている。この光ファイバは、ガラスファイバと、ガラスファイバを囲む一次被覆と、一次被覆を囲む二次被覆と、を備える。ガラスファイバは、125μmの直径を有し、且つITU-T G.657.A標準規格および/またはITU-T G.657.B標準規格を満たす構造を有する。一次被覆は、0.2MPaを超え且つ0.65MPa未満のin situ弾性係数と、-50℃またはそれ以下のガラス転移温度とを有し、135μmから175μmの外径を有する。インク層を有する場合、光ファイバの外径は210μm以下である。
【0003】
特許文献2には、光ファイバが記載されている。クラッドの外側表面上には、外径が210μm以下である非ガラス保護コーティングが設けられる。非ガラス保護コーティングは、クラッドの外側表面に直接隣接する一次コーティングと、一次コーティングに直接隣接する二次コーティングとを含む。一次コーティングのin situ弾性率は1MPa未満である。二次コーティングの弾性率は1200MPaを超える。
【0004】
特許文献3には、光ファイバが記載されている。ガラスファイバには、一次コーティングおよび二次コーティングが塗布されている。二次コーティングの外径は210μm未満である。
【0005】
特許文献4には、光ファイバが記載されている。この光ファイバは、コア部と、コア部の外周に形成された中間層と、中間層の外周に形成されたトレンチ層と、トレンチ層の外周に形成されたクラッド部と、を備える。
【0006】
特許文献5には、光ファイバが記載されている。この光ファイバは、コア部と、コア部の外周に位置するクラッド部と、クラッド部の外周を覆うコーティング部と、を備える。ガラス径は、80μm以上180μm以下である。コーティング部を含むファイバ径は、220μm以下である。コア部は、センタコアと、センタコアの外周を囲む中間層と、中間層の外周を囲むトレンチ層と、で構成されている。
【0007】
特許文献6には、光ファイバが記載されている。この光ファイバは、ガラスファイバと、ガラスファイバを囲む一次被覆と、一次被覆を囲む二次被覆と、を備える。ガラス径は、75μmから105μmである。一次被覆のバネ定数は、0.50MPa未満である。被覆径は、145μmから245μmである。
【0008】
特許文献7には、光ファイバが記載されている。この光ファイバは、ガラスファイバと、ガラスファイバを囲む一次被覆と、一次被覆を囲む二次被覆と、を備える。ガラス径は、90μm以下である。一次被覆のバネ定数は、1.6MPa未満である。被覆径は、170μm以下である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
国際公開第2010/053356号
米国特許出願公開第2021/0041623号明細書
国際公開第2017/172714号
特開2020-129037号公報
国際公開第2020/162406号
米国特許第11181685号明細書
米国特許第11181687号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
近年の光通信容量の増大に伴い、光ケーブル内により多くの光ファイバを実装することが望まれている。そのためには、一般的に250μmの外径を有する光ファイバ心線を細径化することが重要である。その際には、一般的なガラスファイバの外径(125μm±1μm)を細径化せずそのまま維持することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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