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公開番号2024129214
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038268
出願日2023-03-13
発明の名称光ファイバ接続構造
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 6/32 20060101AFI20240919BHJP(光学)
要約【課題】フレネル反射を低減させつつ、コアごとに結合損失のバラツキが生じてしまうことを抑制することが可能な光ファイバ接続構造を提供する。
【解決手段】光ファイバユニット2,3の端面213,223,313,323は、中心軸A1,A2が底点2131,2231,3131,3231または頂点2133,2233,3133,3233となる形状をしている。この端面213,223,313,323は、中心軸A1,A2に関して複数回の回転対称性を有している。また、端面213,223,313,323に存在する複数の光通過領域2132,2232,3132,3232は、中心軸A1,A2に直交する平面P1,P2と端面2a,3aとの交線L1,L2上に位置している。そして、第1の光ファイバユニット2と第2の光ファイバユニット3とがレンズ4を介して光結合されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の第1コアが配置された第1の光ファイバユニットと、
複数の第2コアが前記複数の第1コアのそれぞれに対応するように配置された第2の光ファイバユニットと、
を備え、
前記第1の光ファイバユニットの第1端面は、前記第1の光ファイバユニットの第1中心軸が第1底点となる凹状または前記第1中心軸が第1頂点となる凸状に形成されており、
前記第1端面は、前記第1コアの本数がn本の場合に、前記第1中心軸に関してn回の回転対称性を有する形状をしており、
前記第1端面には、複数の第1光通過領域となる部位が前記複数の第1コアのそれぞれに対応するように存在しており、
前記複数の第1光通過領域は、前記第1底点または前記第1頂点から前記第1中心軸方向に所定距離だけ離れた位置において前記第1中心軸に直交する第1平面と前記第1端面との第1交線上に位置しており、
前記第2の光ファイバユニットの第2端面は、前記第2の光ファイバユニットの第2中心軸が第2底点となる凹状または前記第2中心軸が第2頂点となる凸状に形成されており、
前記第2端面は、前記第2コアの本数がn本の場合に、前記第2中心軸に関してn回の回転対称性を有する形状をしており、
前記第2端面には、複数の第2光通過領域となる部位が前記複数の第2コアのそれぞれに対応するように存在しており、
前記複数の第2光通過領域は、前記第2底点または前記第2頂点から前記第2中心軸方向に所定距離だけ離れた位置において前記第2中心軸に直交する第2平面と前記第2端面との第2交線上に位置しており、
前記第1の光ファイバユニットと前記第2の光ファイバユニットとがレンズを介して光結合されている、
光ファイバ接続構造。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記複数の第1コアが、前記第1中心軸を中心とする1つの第1円周上に等間隔で配置されており、
前記複数の第2コアが、前記第2中心軸を中心とする1つの第2円周上に等間隔で配置されている、
請求項1に記載の光ファイバ接続構造。
【請求項3】
前記第1の光ファイバユニット及び前記第2の光ファイバユニットのうち少なくともいずれか一方の光ファイバユニットは、前記第1コア及び前記第2コアのうちの対応するコアが配置された本体部と、一端が前記本体部の端面に融着され、他端が前記第1端面及び前記第2端面のうちの対応する端面となるコアレスファイバ部と、を備えている、
請求項1または請求項2に記載の光ファイバ接続構造。
【請求項4】
前記第2端面の形状が、前記第1端面の形状に対応した形状をしている、
請求項1または請求項2に記載の光ファイバ接続構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバ接続構造に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
この種の従来の光ファイバ接続構造としては、特許文献1に開示されたものが提案されている。この特許文献1では、光ファイバ接続構造は、マルチコアファイバと、複数のシングルモードファイバを束ねることで形成されるファイババンドルと、を備えており、このマルチコアファイバとファイババンドルとを光学的に結合させている。
【0003】
この特許文献1では、2枚のレンズを用いて、マルチコアファイバとファイババンドルとを光学的に結合させている。さらに、特許文献1では、マルチコアファイバ及びファイババンドルのそれぞれの端面での反射を抑制するために、マルチコアファイバ及びファイババンドルの端面を中心軸と直交する面に対して傾斜させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-109887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の技術のように、マルチコアファイバの端面を中心軸と直交する面に対して傾斜させると、マルチコアファイバの複数のコアは、レンズまでの距離がそれぞれ異なってしまうおそれがある。同様に、ファイババンドルの端面を中心軸と直交する面に対して傾斜させると、ファイババンドルの複数のコアもレンズまでの距離がそれぞれ異なってしまうおそれがある。
【0006】
このように、上記従来の技術で示したマルチコアファイバ及びファイババンドルでは、コアごとにフォーカスずれ量にバラツキが発生してしまい、コアごとに結合損失のバラツキが生じてしまうおそれがある。
【0007】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、フレネル反射を低減させつつ、コアごとに結合損失のバラツキが生じてしまうことを抑制することが可能な光ファイバ接続構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の態様に係る光ファイバ接続構造は、複数の第1コアが配置された第1の光ファイバユニットと、複数の第2コアが前記複数の第1コアのそれぞれに対応するように配置された第2の光ファイバユニットと、を備え、前記第1の光ファイバユニットの第1端面は、前記第1の光ファイバユニットの第1中心軸が第1底点となる凹状または前記第1中心軸が第1頂点となる凸状に形成されており、前記第1端面は、前記第1コアの本数がn本の場合に、前記第1中心軸に関してn回の回転対称性を有する形状をしており、前記第1端面には、複数の第1光通過領域となる部位が前記複数の第1コアのそれぞれに対応するように存在しており、前記複数の第1光通過領域は、前記第1底点または前記第1頂点から前記第1中心軸方向に所定距離だけ離れた位置において前記第1中心軸に直交する第1平面と前記第1端面との第1交線上に位置しており、前記第2の光ファイバユニットの第2端面は、前記第2の光ファイバユニットの第2中心軸が第2底点となる凹状または前記第2中心軸が第2頂点となる凸状に形成されており、前記第2端面は、前記第2コアの本数がn本の場合に、前記第2中心軸に関してn回の回転対称性を有する形状をしており、前記第2端面には、複数の第2光通過領域となる部位が前記複数の第2コアのそれぞれに対応するように存在しており、前記複数の第2光通過領域は、前記第2底点または前記第2頂点から前記第2中心軸方向に所定距離だけ離れた位置において前記第2中心軸に直交する第2平面と前記第2端面との第2交線上に位置しており、前記第1の光ファイバユニットと前記第2の光ファイバユニットとがレンズを介して光結合されている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、フレネル反射を低減させつつ、コアごとに結合損失のバラツキが生じてしまうことを抑制することが可能な光ファイバ接続構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
光ファイバ接続構造の一例を模式的に示す側面図である。
一例として示した光ファイバ接続構造が備える第1の光ファイバユニットの端面と第2の光ファイバユニットの端面とを模式的に示す図である。
一例として示した光ファイバ接続構造が備える第1の光ファイバユニット及び第2の光ファイバユニットの端部を模式的に示す斜視図である。
一例として示した光ファイバ接続構造が備える第1の光ファイバユニット及び第2の光ファイバユニットの端部を模式的に示す側面図である。
一例として示した光ファイバ接続構造が備える第1の光ファイバユニット及び第2の光ファイバユニットの端面に存在する光通過領域の位置を説明する図である。
一例として示した光ファイバ接続構造が備える第1レンズ及び第2レンズの平坦面に形成される光の通過領域の位置を説明する図である。
光ファイバ接続構造の他の例を模式的に示す側面図である。
他の例として示した光ファイバ接続構造が備える第1の光ファイバユニット及び第2の光ファイバユニットの端部を模式的に示す斜視図である。
他の例として示した光ファイバ接続構造が備える第1の光ファイバユニット及び第2の光ファイバユニットの端部を模式的に示す斜視図である。
第1の光ファイバユニット及び第2の光ファイバユニットの端面の第1変形例を模式的に示す側面図である。
第1変形例として示した第1の光ファイバユニット及び第2の光ファイバユニットの端面に存在する光通過領域の位置を説明する図である。
第1の光ファイバユニット及び第2の光ファイバユニットの端面の第2変形例を模式的に示す側面図である。
第1の光ファイバユニット及び第2の光ファイバユニットの端面の第3変形例を模式的に示す側面図である。
第1の光ファイバユニット及び第2の光ファイバユニットの端面の第4変形例を模式的に示す側面図である。
第1の光ファイバユニット及び第2の光ファイバユニットの端面の第5変形例を模式的に示す側面図である。
第1の光ファイバユニット及び第2の光ファイバユニットの端面の第6変形例を模式的に示す側面図である。
第1変形例として示した第1の光ファイバユニット及び第2の光ファイバユニットの端面の形成方法の一例を模式的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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