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公開番号2024128898
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023038176
出願日2023-03-10
発明の名称画像投影装置
出願人株式会社小糸製作所
代理人弁理士法人プロウィン
主分類G02B 27/01 20060101AFI20240913BHJP(光学)
要約【課題】表示部を介した視線移動の少ない虚像投影と、偏光サングラスを用いても優先度の高い情報の視認性の確保を両立することが可能な画像投影装置を提供する。
【解決手段】第1表示部(WS)と第2表示部(30)に対して投影画像を投影する画像投影装置(100)であって、第1表示部(WS)に対して第1画像光を照射し、第2表示部(30)に対して第2画像光を照射する画像照射部(10)を備え、第1画像光は第1表示部に対するS偏光を含んでおり、第2画像光は第2表示部に対するP偏光を含んでいる画像投影装置(100)。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1表示部と第2表示部に対して投影画像を投影する画像投影装置であって、
前記第1表示部に対して第1画像光を照射し、前記第2表示部に対して第2画像光を照射する画像照射部を備え、
前記第1画像光は、前記第1表示部に対するS偏光を含んでおり、
前記第2画像光は、前記第2表示部に対するP偏光を含んでいることを特徴とする画像投影装置。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
請求項1に記載の画像投影装置であって、
前記画像照射部は、一つの画像表示部において前記第1画像光を表示する第1領域と、前記第2画像光を表示する第2領域を有し、
前記第1領域または前記第2領域の一方に重ねて配置され、偏光方向を90度回転させる二分の一波長板を備えることを特徴とする画像投影装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像投影装置であって、
前記画像照射部は、前記第1領域の裏面に放熱部材が配置されており、
前記第2領域の裏面に裏側発光部が配置されていることを特徴とする画像投影装置。
【請求項4】
請求項1に記載の画像投影装置であって、
前記画像照射部は、無偏光のバックライト光を照射する光源と、
前記バックライト光に含まれる所定方向の偏光を反射し、前記所定方向に交差する方向の偏光を透過して分岐する第1偏光反射部と、
前記第1偏光反射部で分岐された前記バックライト光が入射し、前記第1画像光を照射する第1画像表示部と、前記第2画像光を照射する第2画像表示部とを備えることを特徴とする画像投影装置。
【請求項5】
請求項3または4に記載の画像投影装置であって、
前記第1画像光または前記第2画像光の一方を反射し他方を透過して分岐する第2偏光反射部を備えることを特徴とする画像投影装置。
【請求項6】
請求項5に記載の画像投影装置であって、
前記第2偏光反射部が前記第2表示部であり、
前記第2表示部を透過した前記第1画像光が前記第1表示部に到達することを特徴とする画像投影装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像投影装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、車両内に各種情報を表示する装置として、アイコンを点灯表示する計器盤が用いられている。また、表示する情報量の増加とともに、計器盤に画像表示装置を埋め込むことや、計器盤全体を画像表示装置で構成することも提案されている。
【0003】
しかし、計器盤は車両のフロントガラス(ウィンドシールド)より下方に位置しているため、計器盤に表示された情報を運転者等の搭乗者が視認するには、運転中に視線を下方に移動させる必要があり好ましくない。そこで、フロントガラスに画像を投影して、搭乗者が車両の前方を視認したときに情報を読み取れるようにするヘッドアップディスプレイ(以下HUD:Head Up Display)のような画像投影装置が提案されている(例えば、特許文献1,2を参照)。
【0004】
特許文献1,2の画像投影装置は、画像照射部が画像を含んだ照射光を照射し、自由曲面ミラー等で照射光を反射させて、ウィンドシールド等の表示部を介して空間中に画像が結像するように搭乗者の視点の位置に到達させる。これにより、搭乗者は視点に入射した照射光によって、奥行き方向における結像位置に画像が表示されているように認識することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-119248号公報
特開2019-119262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような従来の画像投影装置では、ウィンドシールド等の表示部におけるP偏光の反射率が低いため、虚像の結像に用いられる画像光はS偏光の成分が多くなる。よって、運転者等が偏光サングラス等を装着していた場合には、表示部で反射された画像光のS偏光が偏光サングラスでカットされて視認が困難になるという問題があった。特に、メータ表示等の情報を画像光に含める場合には、運転動作における優先度が高いため、偏光サングラス装着による視認性低下の影響が大きくなってしまう。
【0007】
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、表示部を介した視線移動の少ない虚像投影と、偏光サングラスを用いても優先度の高い情報の視認性の確保を両立することが可能な画像投影装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の画像投影装置は、第1表示部と第2表示部に対して投影画像を投影する画像投影装置であって、前記第1表示部に対して第1画像光を照射し、前記第2表示部に対して第2画像光を照射する画像照射部を備え、前記第1画像光は、前記第1表示部に対するS偏光を含んでおり、前記第2画像光は、前記第2表示部に対するP偏光を含んでいることを特徴とする。
【0009】
このような本発明の画像投影装置では、第1表示部でのS偏光の第1画像光による投影と、第2表示部でのP偏光の第2画像光による投影を行うことで、視線移動の少ない虚像投影と優先度の高い情報の視認性の確保を両立することが可能となる。
【0010】
また、本発明の一態様では、前記画像照射部は、一つの画像表示部において前記第1画像光を表示する第1領域と、前記第2画像光を表示する第2領域を有し、前記第1領域または前記第2領域の一方に重ねて配置され、偏光方向を90度回転させる二分の一波長板を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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