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公開番号2024128552
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037566
出願日2023-03-10
発明の名称偏光子の製造方法
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240913BHJP(光学)
要約【課題】第2工程におけるフィルムの切断を抑制できる偏光子の製造方法を提供する。
【解決手段】偏光子の製造方法は、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに乾式延伸を行って延伸フィルムを得る第1工程と、前記延伸フィルムに対して、染色処理、架橋処理、及び、乾燥処理を行う第2工程と、を備える。第1工程で得られる延伸フィルムの結晶化指数を0.630以上とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに乾式延伸を行って延伸フィルムを得る第１工程と、
前記延伸フィルムに対して、染色処理、架橋処理、及び、乾燥処理を行う第２工程と、を備え、
前記第１工程で得られる前記延伸フィルムの結晶化指数が０．６３０以上である、偏光子の製造方法。
続きを表示（約 260 文字）【請求項２】
前記乾式延伸が熱ロールにより行われる、請求項１に記載の方法。
【請求項３】
前記乾式延伸における前記熱ロールの表面温度が１００℃～１４０℃である、請求項２に記載の方法。
【請求項４】
前記第１工程の前に、前記ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに加湿処理を行う前処理工程をさらに備える、請求項１～３のいずれか一項に記載の方法。
【請求項５】
前記第１工程で得られる前記延伸フィルムの厚みが１５μｍ以下である、請求項１～３のいずれか一項に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、偏光子の製造方法に関する。
続きを表示（約 920 文字）【背景技術】
【０００２】
従来より、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに加湿処理と乾式延伸を順に行って、延伸フィルムを得る第１工程と、得られた延伸フィルムを染色処理、架橋処理及び乾燥処理に供するする第２工程と、を含む、偏光子の製造方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１７－１０６９６８号公報
特開平８－２４０７１５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、従来の方法では、第１工程で得られた延伸フィルムを染色、架橋、及び乾燥処理に供する第２工程において、フィルムの切断が発生して稼働率低下を招くことがあった。
【０００５】
本発明は上記課題に鑑みて成されたものであり、第２工程におけるフィルムの切断を抑制できる偏光子の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明者らが検討したところ、乾式延伸で得られる延伸フィルムの結晶化指数が低いほど、その後の架橋処理でのネックイン率が高くなり、延伸フィルムの切断頻度が高くなることを見いだし、本発明に想到した。
【０００７】
[１]ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに乾式延伸を行って延伸フィルムを得る第１工程と、
前記延伸フィルムに対して、染色処理、架橋処理、及び、乾燥処理を行う第２工程と、を備え、
前記第１工程で得られる前記延伸フィルムの結晶化指数が０．６３０以上である、偏光子の製造方法。
【０００８】
［２］前記乾式延伸が熱ロールにより行われる、［１］に記載の方法。
【０００９】
［３］前記乾式延伸における前記熱ロールの表面温度が１００℃～１４０℃である、［２］に記載の方法。
【００１０】
［４］前記第１工程の前に、前記ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに加湿処理を行う前処理工程をさらに備える、［１］～［３］のいずれか一項に記載の方法。
（【００１１】以降は省略されています）

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