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公開番号2024129430
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038639
出願日2023-03-13
発明の名称液晶表示装置、電子機器
出願人Kepler株式会社
代理人個人,個人
主分類G02F 1/1335 20060101AFI20240919BHJP(光学)
要約【課題】観察者側の表面に凹凸形状を有する防眩層を備え、広い視野角を有し、良好な視認性を実現できる表示装置、それを備える電子機器を提供する。
【解決手段】液晶表示装置は、面光源装置と、これに背面側から照明され、映像を表示する透過型の液晶表示パネルとを備える。液晶表示パネルは、観察者側の面に、最表面が凹凸形状を有する防眩層を備え、背面側の面に、最表面が凹凸形状を有する光学層を備える。光学層は、JIS K 7136:2000に準拠するヘイズ値を全散乱度とし、全散乱度のうち、光学層の凹凸形状による散乱度を表面散乱度とし、全散乱度と表面散乱度との差を内部散乱度とするとき、全散乱度が40%以上であり、表面散乱度が35%以上であり、内部散乱度が表面散乱度よりも小さい。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
面光源装置と、
前記面光源装置に背面側から照明され、映像を表示する透過型の液晶表示パネルと、
を備える液晶表示装置であって、
前記液晶表示パネルは、
観察者側の面に、観察者側の最表面が凹凸形状を有する防眩層を備え、
背面側の面に、背面側の最表面が凹凸形状を有する光学層を備え、
前記光学層は、
JIS K 7136:2000に準拠するヘイズ値を全散乱度とし、
前記全散乱度のうち、前記光学層の凹凸形状による散乱度を表面散乱度とし、
前記全散乱度と前記表面散乱度との差を内部散乱度とするとき、
前記全散乱度が40%以上であり、前記表面散乱度が35%以上であり、前記内部散乱度が前記表面散乱度よりも小さい、
液晶表示装置。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記光学層の前記表面散乱度は、85%以下である、
請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記光学層の前記全散乱度は、85%以下である、
請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記光学層の凹凸形状を有する面の反射Y値は、2%以下である、
請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の液晶表示装置を備える電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置、これを備える電子機器に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、視認性を向上させるため、液晶ディスプレイの観察者側の表面に、照明や太陽光等の外光の反射を抑えるための反射抑制層(AR(Anti-Reflection)層,LR(Low-Reflection)層)や、外光や背景等の表示面への映り込みや映像を表示する表示面のぎらつき(強い光沢感)を抑えるための防眩層(AG(Anti-Glare)層)が積層されたもの等が、様々に開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-079914号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような液晶ディスプレイにおいて、観察者側の最表面に、凹凸形状を有する防眩層(AG層)を積層した形態とし、表示面に対する観察角度が大きい方向から観察した場合に、映像の明るさが大きく低下し、正面から観察した場合の明るさと比べて、暗く視認されるという問題がある。これは、液晶パネルを通過した光が防眩層を通過する際、防眩層の表面に設けられた微細な凹凸構造によって、一部の光が液晶パネル側へ反射してしまうこと、特に、表示面に対して大きな角度をなす方向に出射する光の光量が大きく低下することに起因すると考察される。このような問題は、観察者側の表面に反射抑制層と防眩層の両方を設けた場合(例えば、所謂AGAR層やAGLR層を設けた場合)でも同様に発生する。
【0005】
液晶ディスプレイ等の表示装置やこれを備える電子機器においては、視認性向上のため、また、使用者の目の負担低減のため、表示面での外光等の反射や表示面のぎらつき等が少なく、かつ、観察角度によって表示される映像の明るさが変わらない、又は、明るさの変化が小さい広視野角特性の実現が常々望まれている。
【0006】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、観察者側の表面に凹凸形状を有する防眩層を備え、良好な視認性を有しつつ、広い視野角を実現できる液晶表示装置、それを備える電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)面光源装置と、前記面光源装置に背面側から照明され、映像を表示する透過型の液晶表示パネルと、を備える液晶表示装置であって、前記液晶表示パネルは、観察者側の面に、観察者側の最表面が凹凸形状を有する防眩層を備え、背面側の面に、背面側の最表面が凹凸形状を有する光学層を備え、前記光学層は、JIS K 7136:2000に準拠するヘイズ値を全散乱度とし、前記全散乱度のうち、前記光学層の凹凸形状による散乱度を表面散乱度とし、前記全散乱度と前記表面散乱度との差を内部散乱度とするとき、前記全散乱度が40%以上であり、前記表面散乱度が35%以上であり、前記内部散乱度が前記表面散乱度よりも小さい。
【0008】
(2)前記光学層の前記表面散乱度は、85%以下であることが好ましい。
【0009】
(3)前記光学層の前記全散乱度は、85%以下であることが好ましい。
【0010】
(4)前記光学層の凹凸形状を有する面の反射Y値は、2%以下であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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