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公開番号2024082835
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022196972
出願日2022-12-09
発明の名称振動制御装置
出願人株式会社フジタ
代理人個人,個人,個人
主分類F16F 7/10 20060101AFI20240613BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】製造コストを抑えることができる技術を提供する。
【解決手段】床部11が振動すると、バネ80を介して、支持体50も振動する。支持体50が上方に移動すると、バネ80が縮み、第2柱部材43が上方に押され、第1柱部材41が振動伝達部材45の左端部を下方に押したような形になる。これにより、歯列部49が上昇し、ギア30を回転させ、錘20が右回転する。一方、支持体50が下方に移動すると、バネ80が伸び、第2柱部材43が下方に引っ張られ、第1柱部材41は位置がそのままで、第2柱部材43が下方に下がるので振動伝達部材45の左端部が持ち上がる。これにより、歯列部49が下降し、ギア30を回転させ、錘20が左回転する。錘20を回転させて回転慣性質量を発生させるため、小さな錘20でも大きな回転慣性質量を発生させることができ、振動制御装置10の製造コストを抑えながら、小型化や軽量化を図ることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
床部と前記床部の下方にある支持体との間に配置され、かつ、回転可能な状態で配置された錘と、
前記錘に取り付けられ、前記錘を回転させる回転可能なギアと、
テコの原理を利用して前記床部及び前記支持体のうち少なくとも一方の変位を前記ギアに伝達し、前記ギアを回転させて前記錘を回転させることにより、前記錘に回転慣性質量を発生させるテコユニットと、
を備える振動制御装置。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
請求項1に記載の振動制御装置において、
前記テコユニットは、前記床部の振動に同調して前記錘を回転させることを特徴とする振動制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載の振動制御装置において、
前記テコユニットは、
前記床部から前記支持体に向かって延びて配置された第1柱部材と、
前記第1柱部材に配置された第1軸部材と、
前記支持体から前記床部に向かって延びて配置された第2柱部材と、
前記第2柱部材に配置された第2軸部材と、
前記第1軸部材及び前記第2軸部材に接続され、前記第1軸部材をテコの力点とし、前記第2軸部材をテコの支点とし、前記第1軸部材とは反対側の端部をテコの作用点として傾斜可能な振動伝達部材と、
を備えることを特徴とする振動制御装置。
【請求項4】
請求項3に記載の振動制御装置において、
前記振動伝達部材は、
直線状の第1部材と、
前記第1部材の端部に配置された円弧状の第2部材と、
前記第2部材の外周に形成され、前記ギアと噛み合う歯列部と、
を備えることを特徴とする振動制御装置。
【請求項5】
請求項3に記載の振動制御装置において、
前記振動伝達部材は、前記第1軸部材が嵌合する第1嵌合孔、及び、前記第2軸部材が嵌合する第2嵌合孔を備え、
前記第1嵌合孔及び前記第2嵌合孔のうち少なくとも一方は、嵌合している軸部材が嵌合孔の内部で移動可能な長孔であることを特徴とする振動制御装置。
【請求項6】
請求項3に記載の振動制御装置において、
前記振動伝達部材は、前記力点から前記支点までの長さが、前記支点から前記作用点までの長さよりも短いことを特徴とする振動制御装置。
【請求項7】
請求項1に記載の振動制御装置において、
前記床部及び前記支持体のうち少なくとも一方は、前記錘とは別の錘を備えており、
前記床部と前記支持体との間には、弾性部材が配置されていることを特徴とする振動制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、振動制御装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、慣性接続要素を容易に設計することが可能な制振装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特願2020-50016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の制振装置では、円形に配置された糸を予め捩じった状態で張力をかけ、糸を緊張している機構は、橋梁や建築物が変位した際に緊張を解かれることで糸の捩じれが解かれ回転する力を発生させている。そして、この回転力をボールねじのネジ軸に回転させるように伝えることで、ボールねじの回転量を増幅させている。
【0005】
細かくネジ山が切ってあるボールねじを使用すると、振動制御対象の変位が微小でネジ軸が少ししか動かない場合でも、ナット部分が高速で回転可能なことで大きな回転慣性質量を発生させることができる。
【0006】
しかし、従来の慣性質量を利用した振動制御装置には、コストの高いボールねじが使用されているため、振動制御装置の値段が高くなるという問題点がある。
【0007】
そこで、本発明は、製造コストを抑えることができる振動制御装置の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するため以下の解決手段を採用する。なお、以下の解決手段及び括弧書中の文言はあくまで例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。また、本発明は、以下の解決手段に示す各発明特定事項を少なくとも1つ含む発明とすることができる。さらに、以下の解決手段に示す各発明特定事項には、発明特定事項を限定する要素を追加して下位概念化することができ、発明特定事項を限定する要素を削除して上位概念化することもできる。
【0009】
解決手段1:本解決手段の振動制御装置は、床部と前記床部の下方にある支持体との間に配置され、かつ、回転可能な状態で配置された錘と、前記錘に取り付けられ、前記錘を回転させる回転可能なギアと、テコの原理を利用して前記床部及び前記支持体のうち少なくとも一方の変位を前記ギアに伝達し、前記ギアを回転させて前記錘を回転させることにより、前記錘に回転慣性質量を発生させるテコユニットと、を備える振動制御装置である。
【0010】
本解決手段の振動制御装置は、以下の構成を備えている。
(1)床部と床部の下方にある(床部から所定間隔離れて配置された)支持体との間に配置され、かつ、回転可能な状態で配置された錘を備えている。錘は、床部側から延びて配置された部材に取り付けられていてもよく、支持体側から延びて配置された部材に取り付けられていてよい。
(【0011】以降は省略されています)

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