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公開番号2024082452
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022196312
出願日2022-12-08
発明の名称梁連結構造
出願人株式会社ダイフク
代理人弁理士法人R&C
主分類E04B 1/58 20060101AFI20240613BHJP(建築物)
要約【課題】大型化することを回避しつつ、梁の支持剛性を確保することが可能な梁連結構造を実現する。
【解決手段】ブラケット3が、柱1の取付け面10に固定されている。梁2が、取付け面10に直交する方向に沿って延在するように配置されている。ブラケット3は、支持部30と、一対の側壁部31と、支持部30における端部から上向きに屈曲されて取付け面10に沿って延在する上方固定部32と、一対の側壁部31のそれぞれにおける端部から幅方向Yの内側に屈曲されて取付け面10に沿って延在する側方固定部33と、を備えている。上方固定部32が、取付け面10に当接した状態で、支持部30よりも上方の領域において取付け面10に固定されている。一対の側方固定部33のそれぞれが、取付け面10に当接した状態で、支持部30よりも下方の領域において取付け面10に固定されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
ブラケットを用いて梁を柱に対して連結する梁連結構造であって、
前記ブラケットは、前記柱の側面である取付け面に固定され、
前記梁は、前記取付け面に直交する方向に沿って延在するように配置され、
前記梁が延在する方向を梁延在方向とし、前記梁延在方向に沿う梁延在方向視で上下方向に直交する方向を幅方向とし、前記梁延在方向における前記柱側を梁延在方向第1側とし、前記梁延在方向における前記柱から離れる側を梁延在方向第2側として、
前記ブラケットは、前記梁延在方向及び前記幅方向に延在するように配置されて前記梁を下方から支持する支持部と、前記支持部における前記幅方向の両端部のそれぞれから下向きに屈曲されて前記梁延在方向及び上下方向に沿って延在する側壁部と、前記支持部における前記梁延在方向第1側の端部から上向きに屈曲されて前記取付け面に沿って延在する上方固定部と、一対の前記側壁部のそれぞれにおける前記梁延在方向第1側の端部から前記幅方向の内側に屈曲されて前記取付け面に沿って延在する側方固定部と、を備え、
前記上方固定部が、前記取付け面に当接した状態で、前記支持部よりも上方の領域において前記取付け面に固定され、
一対の前記側方固定部のそれぞれが、前記取付け面に当接した状態で、前記支持部よりも下方の領域において前記取付け面に固定されている、梁連結構造。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記梁は、前記梁延在方向及び前記幅方向に延在する板状部分である被支持部と、前記被支持部における前記幅方向の両端部のそれぞれから下向きに屈曲されて前記梁延在方向及び上下方向に沿って延在する板状部分である垂下部と、を備え、
前記幅方向における一対の前記垂下部の間には、前記ブラケットが収容される空間が形成され、
前記被支持部が、前記支持部に対して上側から当接するように配置されて前記支持部により支持され、
一対の前記垂下部が、一対の前記側壁部に対して前記幅方向の両外側に分かれて配置されている、請求項1に記載の梁連結構造。
【請求項3】
前記梁は、複数のボルトによって前記ブラケットに固定され、
前記支持部に、前記ボルトに螺合する雌ねじ孔が形成されていると共に、当該ボルトが貫通するボルト貫通孔が前記被支持部に形成され、
一対の前記側壁部のそれぞれに、前記ボルトに螺合する雌ねじ孔が形成されていると共に、当該ボルトが貫通するボルト貫通孔が一対の前記垂下部のそれぞれに形成されている、請求項2に記載の梁連結構造。
【請求項4】
前記支持部における上面に、基準マークが形成され、
前記被支持部を上下方向に貫通する基準孔が形成され、
前記基準マークと前記基準孔とが上下方向視で重複した状態で、複数の前記ボルト貫通孔のそれぞれと、対応する前記雌ねじ孔とが重なる適正位置に前記梁が配置される、請求項3に記載の梁連結構造。
【請求項5】
前記ブラケットは、複数のリベットによって前記柱に固定され、
前記上方固定部及び一対の前記側方固定部のそれぞれに、前記リベットが貫通するリベット貫通孔が形成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の梁連結構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラケットを用いて梁を柱に対して連結する梁連結構造に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
これまでにも、柱と梁とを連結するための様々な構造が提案されている。例えば、特開2009-297147号公報(特許文献1)には、柱部材の側面から水平方向に延在するように配置された梁部材を、柱部材に対して連結する連結構造が開示されている。以下、背景技術の説明において括弧内に示された符号は、特許文献1のものである。
【0003】
特許文献1に開示された連結構造では、一対のジョイント(2,3)を柱部材(1a)に取り付けると共に、当該一対のジョイント(2,3)に対して2本の梁部材(1b)を連結することにより、1本の柱部材(1a)と2本の梁部材(1b)とを連結している。具体的には、一対のジョイント(2,3)は、柱部材(1a)を覆うように互いに結合されることにより、梁部材(1b)が挿入される筒状部分を形成する。そして、当該筒状部分に梁部材(1b)を挿入した状態で、梁部材(1b)と各ジョイント(2,3)とをボルト(5)によって連結している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-297147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、梁部材(1b)には、柱部材(1a)と梁部材(1b)との連結部分を支点とするモーメントが作用する。しかしながら特許文献1に開示された連結構造では、一対のジョイント(2,3)により筒状部分を形成し、当該筒状部分に挿入された梁部材(1b)をボルト(5)によって連結しているだけであるので、上記モーメントに対する剛性が十分であるとは言い難い。この問題は、梁部材が支持する重量が大きくなるほど顕著となる。また、特許文献1に開示された連結構造において梁の支持剛性を高くしようとすると、一対のジョイント(2,3)のサイズが大きくなる等、連結構造が大型化するため、柱及び梁によって支持される床材等の他の部材の配置に関する制約が大きくなり易い。
【0006】
上記実状に鑑みて、大型化することを回避しつつ、梁の支持剛性を確保することが可能な梁連結構造の実現が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ブラケットを用いて梁を柱に対して連結する梁連結構造であって、
前記ブラケットは、前記柱の側面である取付け面に固定され、
前記梁は、前記取付け面に直交する方向に沿って延在するように配置され、
前記梁が延在する方向を梁延在方向とし、前記梁延在方向に沿う梁延在方向視で上下方向に直交する方向を幅方向とし、前記梁延在方向における前記柱側を梁延在方向第1側とし、前記梁延在方向における前記柱から離れる側を梁延在方向第2側として、
前記ブラケットは、前記梁延在方向及び前記幅方向に延在するように配置されて前記梁を下方から支持する支持部と、前記支持部における前記幅方向の両端部のそれぞれから下向きに屈曲されて前記梁延在方向及び上下方向に沿って延在する側壁部と、前記支持部における前記梁延在方向第1側の端部から上向きに屈曲されて前記取付け面に沿って延在する上方固定部と、一対の前記側壁部のそれぞれにおける前記梁延在方向第1側の端部から前記幅方向の内側に屈曲されて前記取付け面に沿って延在する側方固定部と、を備え、
前記上方固定部が、前記取付け面に当接した状態で、前記支持部よりも上方の領域において前記取付け面に固定され、
一対の前記側方固定部のそれぞれが、前記取付け面に当接した状態で、前記支持部よりも下方の領域において前記取付け面に固定されている。
【0008】
本構成によれば、梁を柱に対して連結するためのブラケットの固定部である上方固定部及び側方固定部が、柱の同じ取付け面に固定されており、当該ブラケットの支持部が梁を下方から支持する構成であるため、1つの梁を柱に連結するための構造を柱の1つの取付け面に集約し易い。従って、梁連結構造の大型化を回避し易い。また、梁を支持するブラケットは、上方固定部と一対の側方固定部とを備えている。そして、上方固定部は、柱の取付け面に当接した状態で、支持部よりも上方の領域において取付け面に固定されており、一対の側方固定部のそれぞれは、柱の取付け面に当接した状態で、支持部よりも下方の領域において取付け面に固定されている。すなわち、支持部よりも上方の領域及び下方の領域において、ブラケットは柱の取付け面に固定されている。そのため、ブラケットが柱に固定されている上下方向の領域を広く確保することができる。これにより、柱との連結部分を支点として梁に作用するモーメントに対する梁の支持剛性を確保し易くなっている。以上のように、本構成によれば、大型化することを回避しつつ、梁の支持剛性を確保することが可能となる。
【0009】
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
物品搬送設備の1階走行フロア及び2階走行フロアを示す平面図
柱と梁との連結部分を示す斜視図
柱と梁との連結部分を床板の上方側から示す斜視図
ブラケットの斜視図
ブラケットの正面図、背面図、平面図、底面図、右側面図
一部断面図
分解斜視図
基準マークと基準孔とが上下方向視で重複している状態を示す図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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