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公開番号2024080902
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-17
出願番号2022194248
出願日2022-12-05
発明の名称圧着端子
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 4/18 20060101AFI20240610BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】適正に圧着することができる圧着端子を提供する。
【解決手段】圧着端子1において、被覆圧着部48は、電線の被覆部が配置される第3基部41cと、第3基部41cの両側縁から電線Wの軸線X1周り方向Qに沿って両側に延設される一対のバレル片44,45とを含んで構成される。被覆圧着部48は、第3基部41c上に配置された被覆部を一対のバレル片44,45で覆って加締めることにより被覆部に圧着される。ここで、被覆圧着部48は、被覆部に接触する側の接触面に、被覆部の軸線X1周りに沿って、一対のバレル片44,45と第3基部41cとにわたって溝状に延在するセレーション480が軸線方向Xに間隔をあけて複数形成されている。複数のセレーション480は、導体圧着部46側とは反対側の第2セレーション48bの溝の深さが、導体圧着部46側の第1セレーション48aの溝の深さよりも深い。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
導電性部材と電気的に接続される電気接続部と、
電線の導体部に対して圧着される導体圧着部と、
前記電線の被覆部に対して圧着される被覆圧着部と、を備え、
前記被覆圧着部は、前記被覆部が配置される底板、及び、前記底板の両側縁から前記電線の軸線周り方向に沿って両側に延設される一対の加締片を含んで構成され、前記底板上に配置された前記被覆部を前記加締片で覆って加締めることにより前記被覆部に圧着され、
前記被覆部に接触する側の面に、前記被覆部の前記軸線周り方向に沿って、一対の前記加締片と前記底板とにわたって溝状に延在するセレーションが前記軸線に沿う軸線方向に間隔をあけて複数形成され、
複数の前記セレーションは、前記導体圧着部側とは反対側の前記セレーションの溝の深さが、前記導体圧着部側の前記セレーションの溝の深さよりも深いことを特徴とする圧着端子。
続きを表示(約 95 文字)【請求項2】
複数の前記セレーションは、当該セレーションの前記軸線方向の溝幅の間隔が、溝底側から溝開口側に向けて徐々に広くなる形状に形成されている請求項1に記載の圧着端子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圧着端子に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、圧着端子として、例えば、特許文献1には、被覆電線の芯線部分を加締める芯線圧着部と、被覆電線の被覆部分を加締める被覆圧着部とを有し、被覆圧着部における被覆電線との接触面には、被覆電線と交差する方向に延びた溝が形成され、この溝の側面と溝に隣接する接触面とが鋭角に交わっている端子金具が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-197265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述の特許文献1に記載の圧着端子は、例えば、芯線圧着部により被覆電線の芯線部分を加締めて圧着する際に、当該芯線圧着部によって被覆電線の芯線部分が引っ張られることで、被覆圧着部が芯線圧着部側に倒れるおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、適正に圧着することができる圧着端子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る圧着端子は、導電性部材と電気的に接続される電気接続部と、電線の導体部に対して圧着される導体圧着部と、前記電線の被覆部に対して圧着される被覆圧着部と、を備え、前記被覆圧着部は、前記被覆部が配置される底板、及び、前記底板の両側縁から前記電線の軸線周り方向に沿って両側に延設される一対の加締片を含んで構成され、前記底板上に配置された前記被覆部を前記加締片で覆って加締めることにより前記被覆部に圧着され、前記被覆部に接触する側の面に、前記被覆部の前記軸線周り方向に沿って、一対の前記加締片と前記底板とにわたって溝状に延在するセレーションが前記軸線に沿う軸線方向に間隔をあけて複数形成され、複数の前記セレーションは、前記導体圧着部側とは反対側の前記セレーションの溝の深さが、前記導体圧着部側の前記セレーションの溝の深さよりも深いことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る圧着端子は、電線に対して圧着端子を加締めて圧着する際に、導体圧着部によって電線の導体部が引っ張られたとき、導体圧着部側とは反対側のより溝の深さが深いセレーションの溝に被覆部が入り込むことによって、被覆圧着部が導体部につられて導体圧着部側に倒れることを抑制でき、この結果、被覆部に対して被覆圧着部を適正に圧着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る圧着端子の構成例を示す斜視図である。
図2は、実施形態に係る端子付き電線の構成例を示す斜視図である。
図3は、実施形態に係る端子付き電線の構成例を示す平面図である。
図4は、図3のP-P断面図である。
図5は、図4の一部拡大図である。
図6は、比較例に係る端子付き電線の構成例を示す側面図である。
図7は、実施形態に係る端子付き電線の構成例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0010】
なお、以下の説明では、互いに交差する第1方向、第2方向、及び、第3方向のうち、第1方向を「軸線方向X」といい、第2方向を「幅方向Y」といい、第3方向を「高さ方向Z」という。ここでは、軸線方向Xと幅方向(交差方向)Yと高さ方向Zとは、相互に交差し、典型的には直交する。軸線方向Xは、圧着端子が設けられる電線の軸線X1(図2参照)に沿う方向、当該電線が延在する延在方向、圧着端子と相手端子との挿抜方向等に相当する。幅方向Yと高さ方向Zとは、軸線方向Xと交差する方向に相当する。また、図1は、圧着端子の圧着前の状態を表している。図2~図5は、圧着端子の圧着後の状態を表している。また、以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向を表すものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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