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公開番号2024080489
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193726
出願日2022-12-02
発明の名称スライダ、及び直動案内装置
出願人日本精工株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F16C 29/06 20060101AFI20240606BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】レール軌道溝とスライダ軌道溝との間に形成される転動体軌道部全体に潤滑剤を容易に行き渡らせる。
【解決手段】スライダ3は、案内レール2上を移動する。スライダ3は、案内レール2に取り付けられるスライダ本体30を備える。スライダ本体30には、案内レール2の第2レール軌道溝M22に対向するように設けられるとともに、第2レール軌道溝M22との間に転動体4が転動可能に配置される第2スライダ軌道溝N22が設けられている。第2スライダ軌道溝N22の壁面には、第2スライダ軌道溝N22の延在方向に沿って延在するとともに潤滑剤が流通可能な油路溝P2が設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
案内レール上を移動するスライダであって、
前記案内レールに取り付けられるスライダ本体を備え、
前記スライダ本体には、前記案内レールのレール軌道溝に対向するように設けられるとともに、前記レール軌道溝との間に転動体が転動可能に配置されるスライダ軌道溝が設けられ、
前記スライダ軌道溝の壁面には、前記スライダ軌道溝の延在方向に沿って延在するとともに潤滑剤が流通可能な油路溝が設けられている、スライダ。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記油路溝は、前記スライダ軌道溝の延在方向において、前記スライダ軌道溝の一方の端部から他方の端部にわたって設けられ、
前記油路溝の溝深さは、前記スライダ軌道溝の延在方向において、前記スライダ軌道溝の端部から前記スライダ軌道溝の中央部分に向うに従って、浅くなる、請求項1に記載のスライダ。
【請求項3】
前記油路溝は、前記スライダ軌道溝の延在方向において、前記スライダ軌道溝の一方の端部から他方の端部にわたって設けられ、
前記油路溝の溝深さは、前記スライダ軌道溝の延在方向において、前記スライダ軌道溝の端部から前記スライダ軌道溝の中央部分に向うに従って、深くなる、請求項1に記載のスライダ。
【請求項4】
前記油路溝は、前記スライダ軌道溝の延在方向の中央部分に1つ又は前記スライダ軌道溝の延在方向に沿って複数設けられている、請求項1に記載のスライダ。
【請求項5】
案内レールと、
前記案内レールに取り付けられ、前記案内レール上を移動する前記請求項1~4のいずれか一項に記載のスライダと、
前記案内レールに設けられたレール軌道溝と前記スライダに設けられたスライダ軌道溝との間に配置された複数の転動体と、
を備える直動案内装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スライダ、及びこのスライダを備える直動案内装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
案内レール上を移動するスライダを備える直動案内装置がある。このような直動案内装置では、案内レールに設けられたレール軌道溝とスライダに設けられたスライダ軌道溝とによって、転動体が通過する転動体軌道部が形成されている。複数の転動体は、転動体軌道部と、スライダ内に設けられた流路とを循環する。また、このような直動案内装置では、転動体が移動する部分の潤滑が行われている。例えば、特許文献1には、潤滑剤を含有する潤滑部材をスライダ軌道溝に取り付けて、転動体軌道部の潤滑を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-110030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているように潤滑部材を用いて潤滑を行う場合、潤滑部材からの潤滑剤の放出量が減ったときには潤滑部材の交換が必要となる。このため、潤滑部材を用いずに転動体軌道部に潤滑剤を供給することが考えられるが、この場合には転動体軌道部の全体に潤滑剤を容易に行き渡らせることが可能な構成が求められる。そこで、本発明は、レール軌道溝とスライダ軌道溝との間に形成される転動体軌道部全体に潤滑剤を容易に行き渡らせることが可能なスライダ、及び直動案内装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、案内レール上を移動するスライダであって、案内レールに取り付けられるスライダ本体を備え、スライダ本体には、案内レールのレール軌道溝に対向するように設けられるとともに、レール軌道溝との間に転動体が転動可能に配置されるスライダ軌道溝が設けられ、スライダ軌道溝の壁面には、スライダ軌道溝の延在方向に沿って延在するとともに潤滑剤が流通可能な油路溝が設けられている。
【0006】
このスライダでは、スライダに供給された潤滑剤がレール軌道溝とスライダ軌道溝とによって形成される転動体軌道部に到達すると、潤滑剤が油路溝に入り込む。そして、油路溝内を潤滑剤が流通する。つまり、潤滑剤は、転動体が移動する転動体軌道部とは異なる空間であるとともに、転動体軌道部に隣接して設けられた空間(油路溝内の空間)を流通することができる。そして、油路溝が転動体軌道部に向けて開口しているため、油路溝内を潤滑剤が流通するとともに、流通する潤滑剤の一部が油路溝内から転動体軌道部に直接供給される。このように、このスライダは、油路溝が設けられていることによって、レール軌道溝とスライダ軌道溝との間に形成される転動体軌道部全体に潤滑剤を容易に行き渡らせることができる。
【0007】
上記のスライダにおいて、油路溝は、スライダ軌道溝の延在方向において、スライダ軌道溝の一方の端部から他方の端部にわたって設けられ、油路溝の溝深さは、スライダ軌道溝の延在方向において、スライダ軌道溝の端部からスライダ軌道溝の中央部分に向うに従って、浅くなってもよい。
【0008】
ここで、潤滑剤は、スライダのスライドに伴って、転動体軌道部の端部から転動体軌道部内に入り込む。その際、潤滑剤は、油路溝の端部から、油路溝内にも入り込む。つまり、油路溝の端部(延在方向の端部)が、潤滑剤の入口となる。油路溝の溝深さは、スライダ軌道溝の中央部分に向うに従って浅くなっている。このため、油路溝は、潤滑剤が入り込む入口側の空間が広くなっている。これにより、油路溝内に潤滑剤が侵入し易くなる。また、潤滑剤が油路溝の端部から中央部分に向って侵入するに従って、油路溝内の空間が狭くなり、油路溝内の潤滑剤の圧力が上昇する。このため、潤滑剤が油路溝の端部から中央部分に向って侵入するに従って、油路溝内から転動体軌道部側に潤滑剤が流出し易くなる。このように、このスライダは、転動体軌道部全体に潤滑剤をより一層容易に行き渡らせることができる。
【0009】
上記のスライダにおいて、油路溝は、スライダ軌道溝の延在方向において、スライダ軌道溝の一方の端部から他方の端部にわたって設けられ、油路溝の溝深さは、スライダ軌道溝の延在方向において、スライダ軌道溝の端部からスライダ軌道溝の中央部分に向うに従って、深くなってもよい。
【0010】
この場合、油路溝は、延在方向の中央部分の空間が広くなり、潤滑剤をより多く保持することができる。これにより、スライダは、潤滑剤を長期にわたって転動体軌道部に供給することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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