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公開番号2024079287
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022192143
出願日2022-11-30
発明の名称吐出具及び吐出容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人
主分類B65D 47/34 20060101AFI20240604BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】リサイクル性を高めつつ固形物を含む内容物を吐出する用途に用いることが可能な吐出具及びこれを用いた吐出容器を提供することである。
【解決手段】装着キャップ10、ヘッド部30、ノズル40、ヘッド部30の流出口35に配置された第1逆止弁50、装着キャップ10の流入口11dに配置された第2逆止弁60、ヘッド部30に設けられた弾性変形部70、装着キャップ10に一体に設けられたチューブホルダ13、チューブホルダ13と口部3aとの間に配置されたシリンダ部材80、シリンダ部材80の内部で移動自在のピストン部材90及びピストン部材90を閉塞位置に向けて付勢する板バネ部85を有し、弾性変形部70が弾性変形してヘッド部30がポンプとして機能するとともにピストン部材90が開放位置に移動して容器本体3の内部に外気が導入されるように構成されている吐出具1及び吐出容器2。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
容器本体の口部に装着される装着キャップと、
頂壁部と筒状の周壁とを備え、前記装着キャップに支持されたヘッド部と、
前記ヘッド部に設けられた流出口に連通する吐出孔を備えたノズルと、
前記流出口に配置され、前記吐出孔から前記ヘッド部の内部に向けた内容物の流れを阻止し、前記ヘッド部の内部から前記吐出孔に向けた内容物の流れを許容する第1逆止弁と、
前記装着キャップに設けられた流入口に配置され、前記ヘッド部の内部から前記容器本体の内部に向けた内容物の流れを阻止し、前記容器本体の内部から前記ヘッド部の内部に向けた内容物の流れを許容する第2逆止弁と、
前記ヘッド部に設けられ、前記頂壁部が押し下げられたときに前記ヘッド部を減容させるように弾性変形して前記ヘッド部をポンプとして機能させる弾性変形部と、
外周面に下方に開放された上下方向溝を備えた円筒状に形成され、前記装着キャップに一体に設けられて前記流入口に連なるチューブホルダと、
前記チューブホルダと前記口部との間に配置され、前記装着キャップと前記口部との間の外気導入路を介して上端が外部に連通するとともに下端が前記容器本体の内部に連通するシリンダ部材と、
内側シール部と外側シール部とを備えたリング状に形成され、前記上下方向溝よりも上側において前記内側シール部が前記チューブホルダの外周面に全周に亘って接するとともに前記外側シール部が前記シリンダ部材の内周面に全周に亘って当接する閉塞位置と、前記上下方向溝が設けられた部分において前記内側シール部が前記チューブホルダの外周面に全周に亘って接するとともに前記外側シール部が前記シリンダ部材の内周面に全周に亘って当接する開放位置との間で前記シリンダ部材の内部で上下方向に移動自在のピストン部材と、
前記シリンダ部材に一体に設けられ、前記ピストン部材が前記開放位置に移動すると前記ピストン部材に押されて弾性変形して前記ピストン部材を前記閉塞位置に向けて付勢する板バネ部と、を有し、
前記頂壁部が押し下げられると、前記弾性変形部が前記周壁の内方に向けて弾性変形して前記ヘッド部がポンプとして機能するとともに、前記頂壁部が元の位置に復帰する際に前記ピストン部材が前記閉塞位置から前記開放位置に移動して前記容器本体の内部に外気が導入されるように構成されていることを特徴とする、吐出具。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記弾性変形部が、前記ヘッド部の軸線を挟んで前記ノズルとは反対側を向く背面側から両側面側に向けて延びる領域に設けられ、前記周壁の他の領域よりも薄肉に形成されることで又は軟質材料のインサート成形によって前記周壁の他の領域よりも軟質に形成されることで、前記周壁の他の領域よりも容易に弾性変形が可能である、請求項1に記載の吐出具。
【請求項3】
前記ピストン部材が、下方に向けて徐々に縮径するテーパ面を有し、前記ピストン部材が前記開放位置に移動すると前記板バネ部が前記テーパ面によって押されるように構成されている、請求項1に記載の吐出具。
【請求項4】
前記容器本体と、請求項1~3の何れか1項に記載の前記吐出具と、を備えていることを特徴とする、吐出容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、容器本体の口部に取り付けられて容器本体に収納されている内容物を吐出する吐出具及び吐出容器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
容器本体の口部に取り付けられて容器本体に収納されている内容物を吐出する吐出具として、容器本体の口部に装着される装着キャップと、ノズルを備えたヘッド部と、装着キャップに保持されたシリンダとシリンダの内部に配置されたピストンとを備えたポンプとを有し、ヘッド部が押し下げ操作されるとポンプが作動して容器本体に収納されている内容物がノズルから吐出されるように構成されたポンプ式のものが知られている。
【0003】
一方、ポンプ式の吐出具では、押下げ操作されたヘッド部を元の位置に戻すための弾性部材として、剛性の高い金属製のものを用いるのが一般的である。しかし、弾性部材として金属製のものを用いると、使用後のリサイクル性が低下するので、環境対応の面で改善の余地がある。
【0004】
そこで、押下げ操作されたヘッド部を元の位置に戻すための弾性部材として、金属製のものに替えてポリアセタール樹脂等の合成樹脂製のものを用いることで、リサイクル性を高めたものが開発されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2003-534900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来のポンプ式の吐出具は、合成樹脂製の弾性部材を用いることでリサイクル性を高めることができるが、シリンダ内をピストンが摺動する構成であるので、例えば研磨剤などの固形物を含む内容物を吐出する用途に用いることができないという問題点があった。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するために開発されたものであり、その目的は、リサイクル性を高めつつ固形物を含む内容物を吐出する用途に用いることが可能な吐出具及びこれを用いた吐出容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の吐出具は、容器本体の口部に装着される装着キャップと、頂壁部と筒状の周壁とを備え、前記装着キャップに支持されたヘッド部と、前記ヘッド部に設けられた流出口に連通する吐出孔を備えたノズルと、前記流出口に配置され、前記吐出孔から前記ヘッド部の内部に向けた内容物の流れを阻止し、前記ヘッド部の内部から前記吐出孔に向けた内容物の流れを許容する第1逆止弁と、前記装着キャップに設けられた流入口に配置され、前記ヘッド部の内部から前記容器本体の内部に向けた内容物の流れを阻止し、前記容器本体の内部から前記ヘッド部の内部に向けた内容物の流れを許容する第2逆止弁と、前記ヘッド部に設けられ、前記頂壁部が押し下げられたときに前記ヘッド部を減容させるように弾性変形して前記ヘッド部をポンプとして機能させる弾性変形部と、外周面に下方に開放された上下方向溝を備えた円筒状に形成され、前記装着キャップに一体に設けられて前記流入口に連なるチューブホルダと、前記チューブホルダと前記口部との間に配置され、前記装着キャップと前記口部との間の外気導入路を介して上端が外部に連通するとともに下端が前記容器本体の内部に連通するシリンダ部材と、内側シール部と外側シール部とを備えたリング状に形成され、前記上下方向溝よりも上側において前記内側シール部が前記チューブホルダの外周面に全周に亘って接するとともに前記外側シール部が前記シリンダ部材の内周面に全周に亘って当接する閉塞位置と、前記上下方向溝が設けられた部分において前記内側シール部が前記チューブホルダの外周面に全周に亘って接するとともに前記外側シール部が前記シリンダ部材の内周面に全周に亘って当接する開放位置との間で前記シリンダ部材の内部で上下方向に移動自在のピストン部材と、前記シリンダ部材に一体に設けられ、前記ピストン部材が前記開放位置に移動すると前記ピストン部材に押されて弾性変形して前記ピストン部材を前記閉塞位置に向けて付勢する板バネ部と、を有し、前記頂壁部が押し下げられると、前記弾性変形部が前記周壁の内方に向けて弾性変形して前記ヘッド部がポンプとして機能するとともに、前記頂壁部が元の位置に復帰する際に前記ピストン部材が前記閉塞位置から前記開放位置に移動して前記容器本体の内部に外気が導入されるように構成されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の吐出具は、上記構成において、前記弾性変形部が、前記ヘッド部の軸線を挟んで前記ノズルとは反対側を向く背面側から両側面側に向けて延びる領域に設けられ、前記周壁の他の領域よりも薄肉に形成されることで又は軟質材料のインサート成形によって前記周壁の他の領域よりも軟質に形成されることで、前記周壁の他の領域よりも容易に弾性変形が可能であるのが好ましい。
【0010】
本発明の吐出具は、上記構成において、前記ピストン部材が、下方に向けて徐々に縮径するテーパ面を有し、前記ピストン部材が前記開放位置に移動すると前記板バネ部が前記テーパ面によって押されるように構成されているのが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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