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公開番号2023173500
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-07
出願番号2022085794
出願日2022-05-26
発明の名称外観を変更できる収納箱
出願人個人
代理人
主分類B65D 5/68 20060101AFI20231130BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】3種類の箱の配置を変えて組合せることで、これまでとは違った態様の視覚的価値を持つ展示効果の高い収納箱を提供することにある。
【解決手段】外箱10と外箱20と、内箱30という形状が異なった3つの独立した箱で構成され、外箱10と外箱20は、内箱30を介して箱を成すこと、外箱の側壁面部は矩形以外の形状を有すること、内箱30は壁面部と矩形を有した少なくとも2つの立設面とで構成されることを特徴とするものであって、このような構成により、3つの箱の配置組合せを変えることで、4種類の異なった外観形状を実現させるという、視覚的価値を具えた展示効果の高い収納箱を形成するものである。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
開口部を設けた身箱と、
前記身箱内に嵌脱可能な状態で配置され、前記身箱より上方に突出した形状を成し、壁面部と矩形を有した少なくとも2つの立設面とで構成される中間部材から成る内箱と、
前記内箱に開閉自在に被せて、内箱に収納された物品を保護する蓋箱とから成る収納箱であって、
前記身箱と前記蓋箱は、前記身箱及び前記蓋箱双方の役割を果たす第1の外箱と、
前記第1の外箱とは形状を異にするが、前記身箱及び前記蓋箱双方の役割を果たす第2の外箱とで構成したことを特徴とする収納箱。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
前記第1の外箱、及び前記第2の外箱の底壁面部の周縁に配した側壁面部は、矩形以外の形状を有している請求項1に記載の収納箱。
【請求項3】
前記中間部材は、第1の中間部材と第2の中間部材で構成され、
前記第1の中間部材と前記第2の中間部材が組み合わさり、
前記内箱を形成する請求項1に記載の収納箱。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、数種類の外観を形成する収納箱に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に収納箱は、商品を収納する身箱と、身箱に被せて商品を保護する蓋箱との一対で収納空間を形成し容器としての役割を果たしており、上下から成る2つの箱は身箱と蓋箱という夫々の役割に分かれている。
【0003】
近年では個人間でのインターネット販売が増加し、競合者との差別化を図る手段として印象に残るパッケージや化粧箱の需要が多くなってきている。また企業でも、ブランドの感性価値を高めるために製品パッケージの外観表現に気を配り、視覚的価値を演出しようとしており、専門の技術書籍なども販売されている。このような観点から展示効果の高い収納箱が望まれている現状が読み取れる。
【0004】
特許文献1には、底板の前端縁、後端縁、左側端縁、夫々一端側が高く他端側が低い傾斜状の前板、後板、左側板、右側板を、高端側同志が接合され且つ低端側同志が接合されるよう連設してなる一対の箱体を形成し、この一方の箱体内に、前枠、左側枠、後枠、右側枠が、前記前板、後板、右側板と同一傾斜で且つこれらより少しずつ高くなるように形成された一対の半枠体を枠形状に接合してから挿入すると共に、一方の箱体の開放側に他方の箱体の開放側を、これらの相対向する前板、後板、左側板、右側板の高い部分と低い部分とが互いに重合されるよう開閉自在に被せたことを特徴とする商品収納箱が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実公平02-019370
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
印象に残るパッケージを演出するために、デザイン画や、様々な色や模様などで他の箱と差別化を図る収納箱が提案されているが、収納箱の形状としては、従来からの四角形を基本とした直方体の箱が殆どで、箱は四角という概念が定着していることから、形状での差別化は難しい現状が有る。
【0007】
特許文献1は、消費者の興味を引き付けて購買意欲を促すような商品収納箱となっている。箱を開けた時に商品が立体的に見えるようにするため、4辺のうち1辺を傾斜にして成る四角形を側面に用いるという工夫は有るものの、箱を閉めた時の外観は身箱と蓋箱で構成される一般的な直方体であり、外観印象に欠けるところが有る。
【0008】
上記従来技術の課題解決に鑑み、本発明は、身箱、蓋箱として役割分担することなく夫々を共用できる、形状の異なる2つの外箱と、身箱内に配置し且つ身箱内での配置転換が可能な内箱とで箱体を構成し、外箱の側壁面部を矩形以外の形状で構成することにより、3つの構成体の配置組合せを変えることで4種類の独特の外観を形成するという、これまでの直方体とは違った態様の外観を持つ収納箱を提供することに有る。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決する請求項1に記載の本発明は、開口部を設けた身箱と、前記身箱内に嵌脱可能な状態で配置され、前記身箱より上方に突出した形状を成し、壁面部と矩形を有した少なくとも2つの立設面とで構成される中間部材から成る内箱と、前記内箱に開閉自在に被せて、内箱に収納された物品を保護する蓋箱とから成る収納箱であって、前記身箱と前記蓋箱は、前記身箱及び前記蓋箱双方の役割を果たす第1の外箱と、前記第1の外箱とは形状を異にするが、前記身箱及び前記蓋箱双方の役割を果たす第2の外箱とで構成したことを特徴とする収納箱となる。
【0010】
本発明によれば、本願収納箱は、第1の外箱及び第2の外箱と、内箱との3つの箱体から構成されており、内箱は中間部材から成されている。
身箱と蓋箱の組合せによって形成される箱体は、一般的に身箱底壁面部の周縁に配置された側壁面部に内周側を高くした段差部を設け、その段差部の外周側に、蓋箱の天板部の周縁に下向きに配置された側壁面部を被せて密閉させ物品を保護している。本発明の収納箱に於いては、身箱内に配置された内箱が、上述の身箱の側壁面部に設けた段差部の機能を担っている。内箱の身箱より上方に突出した形状部に蓋箱を開閉自在に被せて蓋をし、身箱と蓋箱がずれることの無い箱体を完成させ、内箱に収納された物品を保護するものである。
次に、第1の外箱と第2の外箱は、どちらも身箱及び蓋箱双方を兼用できることと、第2の外箱が第1の外箱とは形状を異にする構成であることから、配置を入れ替えて身箱と蓋箱の役割を変更することにより外観の相違する収納箱を形成できるもので有る。
また、内箱は、壁面部と矩形を有した少なくとも2つの立設面で構成された中間部材から成っており、この立設した2面は、長辺と短辺から成る長方形で有ることから、中間部材の向きを変えて内箱の配置変えをすることにより、辺の長さの違いを活かして、内箱の高さを変えることを可能にしている。このような構成により、本発明は4つの外観が形成可能な収納箱となっている。
(【0011】以降は省略されています)

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