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公開番号2024078092
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022190440
出願日2022-11-29
発明の名称アスファルト混合物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類C08L 95/00 20060101AFI20240603BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】充填性に優れ作業性に問題なく、耐久性に優れたアスファルト舗装を形成できるアスファルト組成物の提供。
【解決手段】アスファルト及び揮発分の含有量が50質量%以上90質量%以下、かつ、固定炭素の含有量が7質量%以上40質量%以下である不織布製品由来の半炭化物を含むアスファルト組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アスファルト、骨材及び、揮発分の含有量が50質量%以上90質量%以下、かつ、固定炭素の含有量が7質量%以上40質量%以下である不織布製品由来の半炭化物を含むアスファルト混合物。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
不織布製品が、熱可塑性樹脂の繊維成分を含む不織布製品である、請求項1に記載のアスファルト混合物。
【請求項3】
半炭化物の含有量が、アスファルト100質量部に対して3質量部以上20質量部以下である、請求項1又は2に記載のアスファルト混合物。
【請求項4】
アスファルトと、加熱した骨材と、揮発分の含有量が50質量%以上90質量%以下、かつ、固定炭素の含有量が7質量%以上40質量%以下である不織布製品由来の半炭化物とを混合する工程を含むアスファルト混合物の製造方法。
【請求項5】
アスファルト、及び、揮発分の含有量が50質量%以上90質量%以下、かつ、固定炭素の含有量が7質量%以上40質量%以下である不織布製品由来の半炭化物を含むアスファルト組成物。
【請求項6】
請求項1~3のいずれかに記載のアスファルト混合物を道路に施工し、アスファルト舗装材層を形成する工程を有する、道路舗装方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アスファルト混合物及びその製造方法、アスファルト組成物、並びに道路舗装方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
自動車道や駐車場、貨物ヤード、歩道等の舗装には、敷設が比較的容易であり、舗装作業開始から交通開始までの時間が短くてすむことから、アスファルト混合物を用いるアスファルト舗装が行われている。このアスファルト舗装は、骨材をアスファルトで結合したアスファルト混合物によって路面が形成されているので、舗装道路は良好な硬度や耐久性を有している。
【0003】
しかしながら、アスファルト舗装面は、長期使用によって劣化し、舗装の補修を行う必要が生じる。舗装の補修を行うことにより、維持費用が増大するとともに、自動車の交通に大きな影響を与える結果となっていた。
例えば、特許文献1には、耐わだち掘れ性、耐疲労ひび割れ性に優れたアスファルト舗装を可能とするアスファルト組成物として、アスファルトに特定のセルロース繊維を配合してなるアスファルト組成物が開示されている。
【0004】
一方、有機性廃棄物の量は年々増加の一途をたどっている。そして、有機性廃棄物を炭化処理する技術が開発されており、得られた炭化物の各種用途についても種々検討されている。
例えば、特許文献2には、塩化物を含む水分が吸収された高吸水性樹脂を含む廃棄物を、水溶性のリン酸塩又は硫酸塩の少なくとも1つを含む水溶液と接触させて、塩化物イオンを前記廃棄物から除去し、前記塩化物イオンを除去した後、前記廃棄物を加熱して炭化処理する炭化物の製造方法が開示されている。また、得られた炭化物は、土壌改質剤、水の浄化処理剤、断熱材等の建材、吸着剤、解毒剤、消臭剤、使い捨てカイロの原料、燃料、後述する活性炭等として有効活用することができることが開示されている。
【0005】
さらに、有機性廃棄物などを炭化装置にて炭化処理して得られる炭化物の利用について、アスファルトを含む道路舗装材とする技術がある。
例えば、特許文献3には、加熱した各種粒径の骨材、石粉、溶融アスファルトを所定量ずつ混合して得られるアスファルト混合物に有機性廃棄物を炭化処理して得られる炭化物を所定量混入して混合してなるアスファルト混合物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-210384号公報
特開2022-21365号公報
特開2003-184013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の技術により、アスファルト組成物中でのセルロース繊維の分散性が向上し、耐わだち掘れ性、耐疲労ひび割れ性に優れたアスファルト舗装を可能とするアスファルト組成物が得られる。しかし、特定のセルロース繊維を使用する必要があるため、入手の容易性等の観点から更なる検討が望ましい。
有機性廃棄物の利用は、例え炭化処理を行うにしても、上記の特許文献2等に記載のような用途だけでは消費量に限りがあるため、大量消費が見込める新たな用途が望まれている。
特許文献3では、アスファルト舗装の耐わだち掘れ性等の耐久性については何ら検討されていない。
【0008】
また、アスファルト舗装を形成するためのアスファルト混合物には、充填性等の所定の作業性が求められる。充填性は、例えば製造工程及び/又は施工工程の加熱温度を高くすることで向上できるが、消費燃料が増加する問題がある。そのため、他の充填性等の作業性を向上するための手段が望ましい。
【0009】
本発明は、不織布製品由来の半炭化物を利用した、充填性に優れ作業性に問題なく、耐久性に優れたアスファルト舗装を形成できるアスファルト混合物及びその製造方法、アスファルト組成物、並びに道路舗装方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、以下の<1>~<4>に関する。
<1> アスファルト、骨材及び、揮発分の含有量が50質量%以上90質量%以下、かつ、固定炭素の含有量が7質量%以上40質量%以下である不織布製品由来の半炭化物を含むアスファルト混合物。
<2> アスファルトと、加熱した骨材と、揮発分の含有量が50質量%以上90質量%以下、かつ、固定炭素の含有量が7質量%以上40質量%以下である不織布製品由来の半炭化物とを混合する工程を含むアスファルト混合物の製造方法。
<3> アスファルト、及び、揮発分の含有量が50質量%以上90質量%以下、かつ、固定炭素の含有量が7質量%以上40質量%以下である不織布製品由来の半炭化物を含むアスファルト組成物。
<4> 上記<1>に記載のアスファルト混合物を道路に施工し、アスファルト舗装材層を形成する工程を有する、道路舗装方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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