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公開番号2024060537
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-02
出願番号2022167980
出願日2022-10-19
発明の名称吊り下げ容器
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類B65D 83/00 20060101AFI20240424BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】蓋部の意図しない押圧を抑制することができ、倒立状態で使用する際に吊り下げ具を別途用意することなくすぐさま使用することが可能な吊り下げ容器の提供。
【解決手段】吊り下げ容器1は、ディスペンサ付容器10と、ディスペンサ付容器10をディスペンサ20が下方に位置する状態に吊り下げ可能な吊り下げ具70とを備えている。袋容器11は、シート材により形成された袋本体12と、注出部形成部材15とを有する。ディスペンサ20は、蓋部41の押圧により、ポンプ室40A内の内用液が吐出口51bから吐出され、蓋部41の押圧の解除により、袋容器11内の内用液がポンプ室40A内に吸入されるようになされている。吊り下げ具70は、袋容器11に係合させる第1係合部72と、被吊り下げ部80に係合させる第2係合部73と、ケーシング42に取り外し可能に固定される本体係合部74と、蓋部41の押圧を阻止する押圧保護部71とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
袋容器と該袋容器に取り付けられたディスペンサとを備えたディスペンサ付容器と、ディスペンサ付容器を、該ディスペンサが下方に位置する状態に吊り下げ可能な吊り下げ具とを有する、吊り下げ容器であって、
前記袋容器は、シート材により形成された袋本体と、注出部形成部材により形成された注出部とを備えており、
前記ディスペンサは、凹部を有するディスペンサ本体と、該凹部の開口部を覆い、該凹部とともにポンプ室を形成する弾性変形可能な蓋部とを備え、該ディスペンサ本体は、液状物の吐出口及び前記注出部に対する接続部を有しており、
前記蓋部の押圧により、前記ポンプ室内の液状物が吐出口から吐出され、該蓋部の押圧の解除により、前記袋容器内の液状物が前記ポンプ室内に吸入されるようになされており、
前記吊り下げ具は、前記袋容器に係合させる第１係合部と、被吊り下げ部に係合させる第２係合部と、前記ディスペンサ本体に取り外し可能に固定される本体係合部と、前記蓋部の押圧を阻止する押圧保護部とを備える、吊り下げ容器。
続きを表示（約 900 文字）【請求項２】
前記吊り下げ具は、
前記蓋部の一部と重なる蓋部横断部と、該蓋部横断部に連接され、前記本体係合部の取り外し方向と交差する方向に延びるフック部とを有し、前記蓋部横断部が、前記押圧保護部として機能する、請求項１に記載の吊り下げ容器。
【請求項３】
前記袋容器は、縦方向及び横方向を有し、該縦方向の一端部にマチ部を有し他端部にマチ部を有しておらず、該他端部における前記横方向の一部に、前記シート材間に前記注出部形成部材が固定されて形成された前記注出部を有しており、
前記袋容器に、前記横方向に延びる罫線が設けられており、該袋容器の前記他端部側の領域が、前記注出部に取り付けられた前記ディスペンサとともに、該罫線に沿って、前記一端部側に折り返されているか又は折り返し可能になされている、請求項１に記載の吊り下げ容器。
【請求項４】
前記袋容器は、縦方向及び横方向を有し、該縦方向の一端部にマチ部を有し他端部にマチ部を有しておらず、該他端部における前記横方向の一部に、前記シート材間に前記注出部形成部材が固定されて形成された前記注出部を有しており、
前記袋容器における前記他端部側の領域が、前記注出部に取り付けられた前記ディスペンサとともに、前記一端部側に折り返されており、その折り返された状態を維持する、折り返し形態保持具を備えている、請求項１に記載の吊り下げ容器。
【請求項５】
前記吊り下げ容器は、前記袋容器における前記他端部側の領域が折り返された状態且つ前記一端部側を鉛直方向下方に位置させた状態で自立可能であり、
前記袋容器における折り返された領域に第１表示、該袋容器における折り返された領域以外の領域に第２の表示が付されており、
前記吊り下げ容器の自立状態においては、第１表示及び第２の表示が、いずれも正立状態に視認され、前記ディスペンサ付容器を前記吊り下げ具で吊り下げた該吊り下げ容器の使用状態においては、第１表示が正立状態、第２表示が倒立状態に視認される、請求項３又は４に記載の吊り下げ容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、吊り下げ容器に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、凹部を有する本体と本体の開口部を覆う蓋部とでポンプ室が形成され、蓋部をポンプ室内に向かって押圧して変形させる吐出操作をすることでポンプ室内の液体をノズル部から吐出させ、吐出操作を解除することでポンプ室内に液体を流入させるディスペンサと、ディスペンサが取り付けられる袋容器とを備えたディスペンサ付容器について記載されている。
【０００３】
特許文献１に記載のディスペンサ付容器は、吊り下げ具を介してタオルハンガー等に吊り下げた状態（以下、「倒立状態」という）で使用することより、袋容器内に収納された液体シャンプー等の液状物を無駄なく吐出させることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
国際公開第２０２１／０５９６９７号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に記載のディスペンサ付容器では、倒立状態で使用する際、吊り下げ具を準備する必要があるため、タオルハンガー等に取り付ける作業が煩雑になりがちである。
【０００６】
また、特許文献１に記載のディスペンサ付容器は、蓋部が露出しているため、運搬途中などにおいて、蓋部が不用意に押圧される可能性が多分にあり、袋容器内の液状物が吐出口から吐出するおそれが生じる。
【０００７】
本発明は、上述した従来技術が有する欠点を解消し得る、吊り下げ容器を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明は、袋容器と該袋容器に取り付けられたディスペンサとを備えたディスペンサ付容器と、ディスペンサ付容器を、該ディスペンサが下方に位置する状態に吊り下げ可能な吊り下げ具とを有する、吊り下げ容器に関する。
前記袋容器は、シート材により形成された袋本体と、注出部形成部材により形成された注出部とを備えていることが好ましい。
前記ディスペンサは、凹部を有するディスペンサ本体と、該凹部の開口部を覆い、該凹部とともにポンプ室を形成する弾性変形可能な蓋部とを備え、該ディスペンサ本体は、液状物の吐出口及び前記注出部に対する接続部を有していることが好ましい。
前記蓋部の押圧により、前記ポンプ室内の液状物が吐出口から吐出され、該蓋部の押圧の解除により、前記袋容器内の液状物が前記ポンプ室内に吸入されるようになされていることが好ましい。
前記吊り下げ具は、前記袋容器に係合させる第１係合部と、被吊り下げ部に係合させる第２係合部と、前記ディスペンサ本体に取り外し可能に固定される本体係合部と、前記蓋部の押圧を阻止する押圧保護部とを備えることが好ましい。
【発明の効果】
【０００９】
本発明の吊り下げ容器によれば、簡易な構成でありながらも、蓋部の意図しない押圧を抑制することができ、倒立状態で使用する際に吊り下げ具を別途用意することなくすぐさま使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
図１は、本実施形態に係る吊り下げ容器の概要を説明するための図であり、（ａ）は正面模式図、（ｂ）は側面模式図である。
図２は、図１の吊り下げ容器を構成する袋容器の要部拡大斜視模式図である。
図３は、図１の吊り下げ容器を構成するディスペンサの断面模式図である。
図４（ａ）は、図３のディスペンサの斜視模式図、図４（ｂ）は、ディスペンサに吊り下げ具を取り付けた状態を示す斜視模式図である。
図５（ａ）は、図１の折り返された吊り下げ容器を延伸させた状態を示す正面模式図、図５（ｂ）は、吊り下げ具を介して吊り下げ容器を被吊り下げ部に吊り下げた状態を示す正面模式図である。
図６は、吊り下げ具の変形例を示す平面模式図である。
図７は、ディスペンサにストッパ部材を取り付けた状態を示す正面模式図である。
図８は、変形例に係る吊り下げ具をストッパ部材に取り付けた状態を示す図であり、（ａ）は、正面模式図、（ｂ）は、側面模式図である。
図９は、図８の吊り下げ具の変形例を示す図であり、（ａ）は、正面模式図、（ｂ）は、側面模式図である。
図１０は、図８の吊り下げ具の変形例を示す図であり、（ａ）は、正面模式図、（ｂ）は、側面模式図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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