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公開番号2024052277
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158877
出願日2022-09-30
発明の名称皮膚の分類方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人田治米国際特許事務所
主分類A61B 5/00 20060101AFI20240404BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】皮膚又は唇(以下、単に皮膚と略する)のバリア性が環境温湿度によってどのように変化するかを把握できるようにする。
【解決手段】皮膚の環境温湿度を変えて皮膚のバリア性の計測値を取得し、該計測値に基づき、或る環境温湿度でのバリア性の高低と、該環境温湿度と温度又は湿度が異なる環境温湿度でのバリア性の高低の少なくとも二軸で皮膚のバリア性のタイプを分類する。例えば、次の(i)~(iv)の4タイプに分類する。(i)低湿度環境及び高湿度環境でバリア性が低い皮膚、(ii)低湿度環境でバリア性が低く、高湿度環境でバリア性が高い皮膚、(iii)低湿度環境及び高湿度環境でバリア性が高い皮膚、(iv)低湿度環境でバリア性が高く、高湿度環境でバリア性が低い皮膚。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
皮膚又は唇(以下、単に皮膚と略する)の環境温湿度を変えて皮膚のバリア性の計測値を取得し、該計測値に基づき、或る環境温湿度でのバリア性の高低と、該環境温湿度と温度又は湿度が異なる環境温湿度でのバリア性の高低の少なくとも二軸で皮膚のバリア性のタイプを分類する皮膚の分類方法。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
一定の環境温度において環境湿度を変えて皮膚のバリア性の計測値を取得し、該環境温度の低湿度環境でのバリア性の高低と高湿度環境でのバリア性の高低の少なくとも二軸で皮膚のバリア性のタイプを分類する請求項1記載の皮膚の分類方法。
【請求項3】
皮膚のバリア性のタイプを少なくとも次の(i)~(iv)の4タイプに分類する請求項2記載の分類方法。
(i)低湿度環境及び高湿度環境でバリア性が低い皮膚
(ii)低湿度環境でバリア性が低く、高湿度環境でバリア性が高い皮膚
(iii)低湿度環境及び高湿度環境でバリア性が高い皮膚
(iv)低湿度環境でバリア性が高く、高湿度環境でバリア性が低い皮膚
【請求項4】
環境温湿度を変えて複数人の皮膚のバリア性の計測値を取得したときに、皮膚のバリア性が有意に低下する高温度又は高湿度と、低温度又は低湿度とに挟まれた温湿度範囲で皮膚のバリア性の計測値を取得する請求項1~3のいずれかに記載の分類方法。
【請求項5】
環境温度10℃以上40℃以下、環境湿度10%RH超90%RH未満の範囲で皮膚のバリア性の計測値を取得する請求項4記載の分類方法。
【請求項6】
請求項1~5のいずれに記載の皮膚の分類方法で分類された皮膚のバリア性のタイプと、該タイプの皮膚のバリア性の改善に適した化粧料の情報、メイクアップ方法又はスキンケア方法とが関連づけられて蓄積されているデータベース、及び
該データベースを使用して、皮膚のバリア性のタイプが入力されると、該タイプに関連づけられた化粧料の情報、メイクアップ方法又はスキンケア方法を出力する演算装置を備えた皮膚のバリア性ケアシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、環境温湿度によって皮膚のバリア性がどのように変わるかを分類する皮膚のバリア性の分類方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
皮膚のバリア性とは、外的要因が皮膚表面、表層、皮膚内部に及ぼす影響を防御するという皮膚の特性である。マスク、おむつ、ゴム手袋等の着用により皮膚を湿潤状態におくと皮膚のバリア性が影響を受け、トラブルが生じる場合のあることが知られている。この皮膚のバリア性に関し、特許文献1には、皮膚に水分を負荷すると角層厚が増加し、さらには皮膚の微細構造が変化して穴状構造が形成され、皮膚における指標物質の浸透性が高まること、即ち、皮膚のバリア性が低下すること、したがって、被験物質を皮膚に接触させたときの穴状構造の画像に基づき被験物質が皮膚に与えるバリア性への影響を評価できることが記載されている。
【0003】
また、マスクの着用者は、肌荒れ、乾燥、かゆみなどの肌状態の変化を、夏冬を問わず意識し、吹き出物、ニキビ、べたつき等の肌状態の変化を夏に意識することが報告されている(非特許文献1)。
【0004】
一方、生活環境を考慮したスキンケアのアドバイス方法として、気温、湿度等の生活環境と肌荒れのレベルとアドバイス情報とを関連づけたデータベースを使用することが知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許6326558号公報
WO2018/216678号公報
【非特許文献】
【0006】
Cosmetic Stage 16(4),6-10,2022
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、例えば、マスクの着用により皮膚や唇が荒れを起こす人と起こさない人とがいることを踏まえると、被験者の皮膚や唇のバリア性が環境温湿度によってどのように変化するかを予想することは難しく、被験者の皮膚のバリア性の改善に有効な化粧料やスキンケア方法を環境温湿度に基づいて画一的にアドバイスすることはできない。
【0008】
そこで、本発明の課題は、当該被験者の皮膚又は唇(以下、単に皮膚と略する)のバリア性が環境温湿度によってどのように変化するかを把握できるようにする新たな皮膚の分類方法を提供し、その分類方法に基づいて当該皮膚の皮膚を分類し、当該皮膚に適した化粧料、スキンケア方法、メイクアップ方法等をアドバイスできるようにすることに関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題に対し、本発明は、皮膚の環境温湿度を変えて皮膚のバリア性の計測値を取得し、該計測値に基づき、或る環境温湿度でのバリア性の高低と、該環境温湿度と温度又は湿度が異なる環境温湿度でのバリア性の高低の少なくとも二軸で皮膚のバリア性のタイプを分類する皮膚の分類方法を提供する。
【0010】
また、本発明は、上述の分類方法で分類された皮膚のバリア性のタイプと、該タイプの皮膚のバリア性の改善に適した化粧料の情報、メイクアップ方法又はスキンケア方法とが関連づけられて蓄積されているデータベース、及び
該データベースを使用して、皮膚のバリア性のタイプが入力されると、該タイプに関連づけられた化粧料の情報、メイクアップ方法又はスキンケア方法を出力する演算装置を備えた皮膚のバリア性ケアシステムを提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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