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公開番号2024046547
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022151987
出願日2022-09-22
発明の名称吸収性物品用不織布
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人イイダアンドパートナーズ,個人,個人,個人
主分類D04H 1/4374 20120101AFI20240327BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】優れたクッション性と、液吸収時における表面の高いドライ性とを同時に備える吸収性物品用不織布を提供する。
【解決手段】厚み方向に積層された第1繊維層と第2繊維層とを有し、それぞれの繊維層に繊維同士の交差部における繊維融着部を含む不織布であって、前記第1繊維層は、複数の凸部と、隣り合う凸部間に設けられた底部とを備えた凹凸構造を有し、前記複数の凸部それぞれは、頂部と、該頂部を支持する壁部とを備え、内部に中空部を有し、前記第1繊維層の前記底部がある側に前記第2繊維層を有しており、前記第2繊維層は、熱可塑性繊維及び吸水性繊維を含み、熱可塑性繊維及び吸水性繊維の混合層が前記第1繊維層の中空部にまで入り込んでいる、吸収性物品用不織布。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
厚み方向に積層された第1繊維層と第2繊維層とを有し、それぞれの繊維層に繊維同士の交差部における繊維融着部を含む不織布であって、
前記第1繊維層は、複数の凸部と、隣り合う凸部間に設けられた底部とを備えた凹凸構造を有し、前記複数の凸部それぞれは、頂部と、該頂部を支持する壁部とを備え、内部に中空部を有し、
前記第1繊維層の前記底部がある側に前記第2繊維層を有しており、
前記第2繊維層は、熱可塑性繊維及び吸水性繊維を含み、熱可塑性繊維及び吸水性繊維の混合層が前記第1繊維層の中空部にまで入り込んでいる、吸収性物品用不織布。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記第2繊維層の構成繊維に占める吸水性繊維の本数割合が10%以上50%以下である、請求項1記載の吸収性物品用不織布。
【請求項3】
前記第2繊維層に含まれる前記熱可塑性繊維の繊維径が前記吸水性繊維の繊維径よりも大きい、請求項1又は2記載の吸収性物品用不織布。
【請求項4】
前記第1繊維層は、前記底部に、厚み方向に貫通する開孔部を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の吸収性物品用不織布。
【請求項5】
目付が20g/m

以上100g/m

以下である、請求項1~4いずれか1項に記載の吸収性物品用不織布。
【請求項6】
4.9mN/cm

荷重下における厚みが1.0mm以上10mm以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載の吸収性物品用不織布。
【請求項7】
前記壁部の繊維が縦配向している、請求項1~6のいずれか1項に記載の吸収性物品用不織布。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の吸収性物品用不織布を有する吸収性物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は吸収性物品用不織布に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
不織布は、おむつや生理用ナプキン等の吸収性物品の構成部材など様々な用途に用いられており、そのため様々な構造を有するものが開発されている。
例えば、厚み方向の凹凸構造を有する不織布であって、該凹凸構造における凸部を中空にしたもの(例えば特許文献1)、前記凸部をドーム状で中実にしたもの(例えば特許文献2)などがある。また、中実でドーム状の凸部を含む凹凸構造を有する不織布で、前記凸部の非肌対向面側となる底部にコットン及び熱可塑性繊維を含むもの(例えば特許文献3)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-44293号公報
特開2014-12913号公報
特開2019-69089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述のような凹凸構造は、不織布におけるクッション性を高める作用がある。該不織布を例えば吸収性物品の着用者の肌に触れる表面シートとして用いると、該吸収性物品の装着時の触感が柔らかいものとなる。一方で、吸収性物品においては排泄液の吸収性が重要な基本性能であるが、その上前記不織布において表面の液残りを低減したドライ性が求められる。
このような不織布におけるクッション性及び液吸収時のドライ性は、近年の吸収性物品の着用感に対する要求水準が高まっている中で、更なる向上が求められている。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑み、優れたクッション性と、液吸収時における表面の高いドライ性とを同時に備える吸収性物品用不織布に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、厚み方向に積層された第1繊維層と第2繊維層とを有し、それぞれの繊維層に繊維同士の交差部における繊維融着部を含む不織布であって、前記第1繊維層は、複数の凸部と、隣り合う凸部間に設けられた底部とを備えた凹凸構造を有し、前記複数の凸部それぞれは、頂部と、該頂部を支持する壁部とを備え、内部に中空部を有し、前記第1繊維層の前記底部がある側に前記第2繊維層を有しており、前記第2繊維層は、熱可塑性繊維及び吸水性繊維を含み、熱可塑性繊維及び吸水性繊維の混合層が前記第1繊維層の中空部にまで入り込んでいる、吸収性物品用不織布を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の吸収性物品用不織布は、優れたクッション性と、液吸収時における表面の高いドライ性とを同時に備えものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係る吸収性物品用不織布の好ましい一実施形態を模式的に示す断面図である。
本発明に係る吸収性物品用不織布の別の好ましい一実施形態を模式的に示す断面図である。
本実施形態の吸収性物品用不織布の具体例を一方の面側から模式的に示す平面図である。
図3に示す吸収性物品用不織布のR1-R1線断面図である。
図3に示す吸収性物品用不織布のR2-R2線断面図である。
図3に示す吸収性物品用不織布のR3-R3線断面図である。
図3に示す吸収性物品用不織布のR4-R4線断面図である。
本発明に係る吸収性物品用不織布の製造方法の好ましい一実施形態を模式的に示す説明図であり、(A)は押し込み工程を示し、(B)は第1の熱風により凹凸不織布を得る工程を示し、(C)は第2繊維ウエブを凹凸不織布に積層する工程を示し、(D)は第2の熱風により凹凸不織布と第2繊維ウエブとを一体化し、第2繊維ウエブを不織布化する工程を示している。
支持体の平面図である。
押し込み部材の平面図である。
支持体と押し込み部材とを組み合わせた状態を示す平面図である。
支持体の別の態様を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る吸収性物品用不織布の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら、以下に説明する。なお、本明細書において、吸収性物品用不織布を単に不織布ということがある。
本実施形態の不織布10は、繊維同士の交差部に繊維融着部を有する、いわゆるサーマルボンド不織布である。例えば、エアスルー法によって前記繊維融着部を形成したエアスルー不織布が挙げられる。そのため、不織布10は構成繊維に熱可塑性繊維を含む。すなわち、不織布10を構成する後述の第1繊維層M1及び第2繊維層M2は構成繊維に熱可塑性繊維を含み、前記繊維融着部を形成した不織布である。第1繊維層M1と第2繊維層M2とは互いの繊維同士の交差部における繊維融着部によって一体化されている。
【0010】
このような本実施形態の不織布10は、図1に示すように、厚み方向Zに積層された第1繊維層M1と第2繊維層M2とを有する。不織布10は一方の面側10Tと他方の面側10Bとの表裏面を有し、一方の面側10Tに第1繊維層M1が配され、他方の面側10Bに第2繊維層M2が配される。不織布10において、例えば一方の面側10Tを使用面とすることができる。例えば、不織布10を、吸収性物品の吸収体よりも肌面側の部材、例えば表面シートとして用いる場合、一方の面側10Tを肌面側とすることができる。この場合、第1繊維層M1は上層、第2繊維層M2は下層ともいう。なお、上記の一方の面側10Tと他方の面側10Bとは、不織布10全体の表裏面を意味すると同時に、第1繊維層M1及び第2繊維層M2のそれぞれの表裏面も意味する。また、不織布10の厚み方向Zは、第1繊維層M1及び第2繊維層M2のそれぞれの厚み方向Zも意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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