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公開番号2024034653
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022139046
出願日2022-09-01
発明の名称水系液状化粧料
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/29 20060101AFI20240306BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】顔料が分離せずに保存安定性に優れ、鮮やかに発色し、しかも、塗布後の密着性がよく、柔らかさに優れた水系液状化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)黒酸化チタン、
(B)シリカ処理された赤酸赤鉄又は黄酸化鉄、
(C)(メタ)アクリル酸アルキル共重合体及びスチレンと(メタ)アクリル酸を構成単位とする共重合体から選ばれる1種以上のポリマー、
(D)ポリビニルピロリドン、
(E)1,3-ブチレングリコール
を含有し、成分(D)に対する成分(A)及び(B)の合計量の質量割合((A)+(B))/(D)が、5~30である、水系液状化粧料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)黒酸化チタン、
(B)シリカ処理された赤酸赤鉄又は黄酸化鉄、
(C)(メタ)アクリル酸アルキル共重合体及びスチレンと(メタ)アクリル酸を構成単位とする共重合体から選ばれる1種以上のポリマー、
(D)ポリビニルピロリドン、
(E)1,3-ブチレングリコール
を含有し、成分(D)に対する成分(A)及び(B)の合計量の質量割合((A)+(B))/(D)が、5~30である、水系液状化粧料。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
成分(A)の含有量が、0.1~20質量%である請求項1記載の水系液状化粧料。
【請求項3】
成分(B)の含有量が、0.1~20質量%である請求項1又は2記載の水系液状化粧料。
【請求項4】
成分(E)の含有量が、5~15質量%である請求項1~3のいずれか1項記載の水系液状化粧料。
【請求項5】
全粉体の含有量が、0.1~25質量%である請求項1~4のいずれか1記載の水系液状化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は水系液状化粧料に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
アイライナーは、目の周りに適用し、目元の輪郭を強調することで目元印象を高める目的で広く使用されている。近年は、目を大きく見せる効果の高い黒色だけでなく、より高いファッション性の要求から、黒色以外の色味や光輝性の高いパール顔料やラメ剤などを配合したものが増加する傾向にある。
一方、アイライナーなどの水系液状化粧料の製品形態として、目の輪郭に適用することから、ペンタイプ、筆ペンタイプの化粧料が使用されている。
例えば、特許文献1には、光輝性顔料、カーボンブラック、微生物由来の多糖類、揮発性アルコール、アクリル酸アルキル共重合体エマルジョンを組み合わせて配合する水系アイライナー組成物が、耐摩擦性に優れ、鮮やかな発色と滑らかな書き味を有し、さらに保存安定性が良好であることが記載されている。
特許文献2には、光輝性粉体と酸化鉄に、ポリアスパラギン酸ナトリウムとポリビニルピロリドンなどの水溶性分散剤を併用した水系液状化粧料が、低粘度であっても光輝性粉体が沈降しにくく保存安定性に優れるとともに沈降した光輝性粉体の再分散性にも優れ、ペンタイプの形態であっても十分に吐出することができ、パール感を有する描線を安定的に形成できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-153744号公報
特開2020-132619号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ペンタイプの形態では、細い繊維の集合体からなる筆穂などの塗布部において、繊維の隙間に粉体が詰まることがある。また、吐出性の向上や塗布部に液を含ませやすくすることを目的として、化粧料を低粘度にすると経時的に沈殿してしまう。さらに、カーボンブラックなどの粉体は、強力な凝集力のために系中で均一に分散せず、塗膜にムラができてしまう、などの課題があった。
また、従来のアイライナーでは、特に茶色のように黒色以外の色調の性能において、十分満足できるものではなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、黒色粉体である黒酸化チタンと、黒以外の有色粉体として、赤酸化鉄又は黄酸化鉄をシリカ処理したものを組合わせるとともに、アクリル酸系エマルション、ポリビニルピロリドン、1,3-ブチレングリコールを併用することで、顔料が分離せずに保存安定性に優れ、濃い色付きで鮮やかに発色し、しかも、塗布後の密着性がよく、ひび割れにくく柔らかさに優れた水系液状化粧料が得られることを見出した。
【0006】
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)黒酸化チタン、
(B)シリカ処理された赤酸化鉄又は黄酸化鉄、
(C)(メタ)アクリル酸アルキル共重合体及びスチレンと(メタ)アクリル酸を構成単位とする共重合体から選ばれる1種以上のポリマー、
(D)ポリビニルピロリドン、
(E)1,3-ブチレングリコール
を含有し、成分(D)に対する成分(A)及び(B)の合計量の質量割合((A)+(B))/(D)が、5~30である、水系液状化粧料に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の水系液状化粧料は、種類の異なる粉体を配合した場合でも、顔料が分離せずに保存安定性に優れ、濃い色付きで鮮やかに発色し、しかも、塗布後の密着性がよく、ひび割れにくく柔らかさに優れたものである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明で用いる成分(A)は、黒酸化チタンである。黒色粉体のうちでも、黒酸化チタンを用いることにより、色安定性に優れた化粧料を得ることができる。
黒酸化チタンとしては、酸化チタンをアンモニアガス中約800℃で加熱還元したもので、酸化チタンと窒化チタンの固溶体の混合物からなるものが挙げられる。このような黒酸化チタンとしては、例えば、チタンブラック12S、チタンブラック13M(以上、三菱マテリアル社製、商品名)、Tilack D(赤穂化成社製、商品名)等の市販品を用いることができる。
【0009】
成分(A)の含有量は、保存安定性、発色の濃さ、塗布後の密着性、塗膜の柔らかさの観点から、全組成中に0.1~20質量%であるのが好ましく、1~16質量%がより好ましく、3~12質量%がさらに好ましい。
【0010】
成分(B)は、シリカ処理された赤酸化鉄又は黄酸化鉄である。
赤酸化鉄又は黄酸化鉄を、通常の方法により、シリカで処理したものであればいずれでも良い。
赤酸化鉄又は黄酸化鉄へのシリカの処理量は、粉体に十分な親水性を付与し、分散性を控除させる観点から、粉体100質量部に対して、0.1~15質量部であるのが好ましく、0.5~10質量部がより好ましく、1~5質量部がさらに好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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