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公開番号2024047641
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022153246
出願日2022-09-27
発明の名称マイクロプラスチックファイバーの評価方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人南青山国際特許事務所
主分類G01N 21/88 20060101AFI20240401BHJP(測定;試験)
要約【課題】本発明は、繊維製品を洗浄した処理液におけるマイクロプラスチックファイバーの排出量を精度よく評価する技術に関する。
【解決手段】本発明の一形態に係るマイクロプラスチックファイバーの評価方法は、繊維製品を洗浄した処理液におけるマイクロプラスチックファイバーの排出量を評価するマイクロプラスチックファイバーの評価方法である。前記評価方法は、処理液を撮像した画像からマイクロプラスチックファイバーを検出する工程と、検出された前記マイクロプラスチックファイバーの量を算出することで、前記マイクロプラスチックファイバーの排出量を評価する工程と、を含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
繊維製品を洗浄した処理液におけるマイクロプラスチックファイバーの排出量を評価するマイクロプラスチックファイバーの評価方法であって、
前記処理液を撮像した画像からマイクロプラスチックファイバーを検出し、
検出された前記マイクロプラスチックファイバーの量を算出することで、前記マイクロプラスチックファイバーの排出量を評価する
マイクロプラスチックファイバーの評価方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記画像から、前記繊維製品の色調と対応する色調を有する第1領域を検出することで、前記マイクロプラスチックファイバーを検出する
請求項1に記載のマイクロプラスチックファイバーの評価方法。
【請求項3】
前記画像から、前記第1領域と、前記第1領域とは異なる色調を有する第2領域と、で構成された2値化画像を生成する
請求項2に記載のマイクロプラスチックファイバーの評価方法。
【請求項4】
検出された前記マイクロプラスチックファイバーの本数を算出することで、前記マイクロプラスチックファイバーの排出量を評価する
請求項1から3のいずれか一項に記載のマイクロプラスチックファイバーの評価方法。
【請求項5】
算出された前記マイクロプラスチックファイバーの量を、基準となる基準処理液を撮像した画像から検出されたマイクロプラスチックファイバーの量と比較することで、前記マイクロプラスチックファイバーの排出量を評価する
請求項1から4のいずれか一項に記載のマイクロプラスチックファイバーの評価方法。
【請求項6】
前記評価方法では、さらに、
前記マイクロプラスチックファイバーの評価結果についての評価情報を出力する
請求項1から5のいずれか一項に記載のマイクロプラスチックファイバーの評価方法。
【請求項7】
前記マイクロプラスチックファイバーの評価結果と、評価対象の前記繊維製品の情報又は前記繊維製品の洗浄条件の情報の少なくとも一方と、を対応付けてデータベースに記憶し、
前記データベースは、複数のマイクロプラスチックファイバーの評価結果毎に、評価対象の前記繊維製品の情報又は前記繊維製品の洗浄条件の情報の少なくとも一方を対応付けて記憶しており、
前記データベースに基づいて、前記複数のマイクロプラスチックファイバーの評価結果と、前記繊維製品の情報又は前記繊維製品の洗浄条件の情報の少なくとも一方と、の関係を分析し、
前記関係の分析結果についての分析情報を出力する
請求項1から6のいずれか一項に記載のマイクロプラスチックファイバーの評価方法。
【請求項8】
前記分析情報は、前記マイクロプラスチックファイバーの排出量の少ない繊維製品又は洗浄条件の少なくとも一方を推奨する情報を含む
請求項7に記載のマイクロプラスチックファイバーの評価方法。
【請求項9】
前記評価方法では、さらに、
前記マイクロプラスチックファイバーの評価結果を、評価対象の前記繊維製品と同一種類の繊維製品の製品表示又は販売促進媒体に表示するための製品表示用情報を生成する
請求項1から8のいずれか一項に記載のマイクロプラスチックファイバーの評価方法。
【請求項10】
前記製品表示用情報は、インターネットを介して、前記マイクロプラスチックファイバーの評価結果に関する情報にアクセス可能なアクセス情報を含む
請求項9に記載のマイクロプラスチックファイバーの評価方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維製品を洗浄した処理液におけるマイクロプラスチックファイバーの排出量を評価する技術に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
マイクロプラスチックは、自然環境中に存在する微小なプラスチック断片であり、特に海洋環境において問題となっている。マイクロプラスチックは、例えば、自然環境下で破砕されたプラスチックゴミの断片や、化粧品や工業用研磨剤等に含まれる微小なプラスチック等であると考えられている。
【0003】
さらに近年、マイクロプラスチックとして、合成繊維を含む繊維製品から排出されたマイクロプラスチックファイバーが着目されている。マイクロプラスチックファイバーは、例えば、繊維製品に含まれる合成繊維の一部が洗濯排水へ脱落し、下水道等を通って自然環境へ拡散すると考えられている。
【0004】
例えば、特許文献1には、洗浄工程で排出される排水を、0.1μm~10μm程度の孔径のフィルターでろ過し、当該フィルターで捕捉された繊維屑の質量を計量することで、繊維製品から排出されたマイクロプラスチックを定量的に評価する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-183933号公報
特開2021-098809号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記孔径のフィルターで捕捉された繊維屑には、合成繊維由来のマイクロプラスチックファイバーの他、洗剤由来のマイクロカプセル等の微小粒子が含まれている可能性がある(特許文献2参照)。このため、特許文献1に記載の技術よりも精度よくマイクロプラスチックファイバーの排出量を評価できる技術が求められている。
【0007】
本発明は、繊維製品を洗浄した処理液におけるマイクロプラスチックファイバーの排出量を精度よく評価する技術に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一形態に係るマイクロプラスチックファイバーの評価方法は、繊維製品を洗浄した処理液におけるマイクロプラスチックファイバーの排出量を評価するマイクロプラスチックファイバーの評価方法である。
前記評価方法は、
前記処理液を撮像した画像からマイクロプラスチックファイバーを検出する工程と、
検出された前記マイクロプラスチックファイバーの量を算出することで、前記マイクロプラスチックファイバーの排出量を評価する工程と、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、繊維製品を洗浄した処理液におけるマイクロプラスチックファイバーの排出量を精度よく評価することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1実施形態に係るマイクロプラスチックファイバーの評価方法に用いられる処理液の採取方法を示す図である。
上記評価方法に用いられる処理液及びそれを撮像した画像の例を示す図である。
上記評価方法を実施する評価装置のハードウェア構成を示す図である。
上記評価装置により実施される評価処理の流れを例示するフローチャートである。
上記評価処理により生成された2値化画像の例を示す図である。
上記実施形態の変形例4に係る評価処理の流れを例示するフローチャートである。
上記実施形態の変形例5に係る評価処理の流れを例示するフローチャートである。
本発明の第2実施形態に係るマイクロプラスチックファイバーの評価システムの構成を例示する図である。
上記評価システムによる処理の流れを例示するシーケンス図である。
上記評価方法により生成された評価結果表示画面の例を示す図である。
上記評価方法により得られた評価結果を表示する製品表示の例を示す図である。
上記実施形態の変形例1に係る処理の流れを例示するシーケンス図である。
上記実施形態の変形例2に係る評価システムの構成を例示する図である。
上記評価処理により生成された評価結果表示画面の例を示す図である。
本発明の第3実施形態に係るマイクロプラスチックファイバーの評価システムの構成を例示する図である。
上記評価システムによる処理の流れを例示するシーケンス図である。
上記実施形態の変形例1に係る処理の流れを例示するシーケンス図である。
上記評価処理により生成された分析結果表示画面の例を示す図である。
上記実施形態の変形例5に係る評価システムの構成を例示する図である。
上記評価システムによる処理の流れを例示するシーケンス図である。
本発明の第4実施形態に係るマイクロプラスチックファイバーの評価システムの構成を例示する図である。
上記評価システムによる処理の流れを例示するシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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