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公開番号2024052501
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2023089937
出願日2023-05-31
発明の名称毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類A61K 8/89 20060101AFI20240404BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】乾燥状態及び湿潤状態のいずれの毛髪又は頭飾製品用繊維に対しても良好な感触を付与することができ、スタイリング時に優れた熱セット性及びヘアアイロンの滑り性を示し、洗髪後にも熱セット性の低下を抑制できる、毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤を提供する。
【解決手段】下記成分(A)~(D)を含有する、毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤。
(A)(R1)3SiO1/2(R1はフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のR1は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)で表されるM単位及びSiO4/2で表されるQ単位を含む皮膜形成性ポリマー
(B)第4級アンモニウムカチオンを含むカチオン性ポリマーを除く、前記成分(A)以外の皮膜形成性ポリマー
(C)重合度が2,200以上20,000以下の高分子量オルガノポリシロキサン
(D)ポリアルキレンオキシド部位及びカチオン性基を有する、前記成分(A)~(C)以外のオルガノポリシロキサン
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記成分(A)~(D)を含有する、毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤。
(A)(R



SiO
1/2
(R

はフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のR

は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)で表されるM単位及びSiO
4/2
で表されるQ単位を含む皮膜形成性ポリマー
(B)第4級アンモニウムカチオンを含むカチオン性ポリマーを除く、前記成分(A)以外の皮膜形成性ポリマー
(C)重合度が2,200以上20,000以下の高分子量オルガノポリシロキサン
(D)ポリアルキレンオキシド部位及びカチオン性基を有する、前記成分(A)~(C)以外のオルガノポリシロキサン
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記処理剤中の前記成分(A)及び前記成分(B)の合計含有量が2.0質量%以上である、請求項1に記載の毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤。
【請求項3】
前記成分(B)が、下記成分(B-1)~(B-5)からなる群から選ばれる1種以上を含む、請求項1又は2に記載の毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤。
(B-1)アクリルシリコーンポリマー
(B-2)シリコーン変性脂環構造含有ポリマー
(B-3)シリコーン変性プルラン
(B-4)ポリウレア/ウレタンシリコーン
(B-5)オキサゾリン変性シリコーン
【請求項4】
前記成分(B)が、成分(B-1):アクリルシリコーンポリマーを含む、請求項3に記載の毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤。
【請求項5】
前記成分(C)の重合度が2,600以上4,500以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤。
【請求項6】
前記処理剤が、さらに成分(E)として揮発性溶剤を含有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤。
【請求項7】
前記処理剤が、さらに成分(F)として前記成分(A)~(D)以外のカチオン性化合物を含有する、請求項1~6のいずれか1項に記載の毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤。
【請求項8】
前記成分(F)がカチオン性界面活性剤及び第4級アンモニウムカチオンを含むカチオン性ポリマーからなる群から選ばれる1種以上である、請求項7に記載の毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤。
【請求項9】
前記処理剤が、毛髪又は頭飾製品用繊維に適用した後、洗い流さずに用いるものである、請求項1~8のいずれか1項に記載の毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤。
【請求項10】
前記処理剤がスタイリング剤である、請求項1~9のいずれか1項に記載の毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪処理剤、又はかつら、エクステンション等の頭飾製品用繊維処理剤に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、化粧料分野において、皮膚、毛髪等のケラチン物質に対し光沢、良好な感触等の各種性能を付与する方法として、疎水性皮膜を形成する技術が検討されている。
疎水性皮膜形成用ポリマーとして、シリコーン系の皮膜形成性ポリマーを用いた技術が知られている。例えば特許文献1には、ポリシロキサングラフト化粘着性ポリマー;上記ポリシロキサングラフト化ポリマー用の揮発性非水溶性溶媒;45℃で上記溶媒に可溶性であり、25℃で非水溶性であり、1~100のシロキシ単位を有するシリコーン流体及びワックス、シラン、シリコーン樹脂とそれらの混合物からなる群より選択される、上記ポリシロキサングラフト化ポリマー用の不揮発性乾燥助剤;を含んでなり、上記ポリシロキサングラフト化粘着性ポリマー対上記乾燥助剤の重量比が所定値以下である、ヘアスタイリング組成物等に用いられる局所パーソナルケア組成物が開示されている。そして、該組成物は、完全に乾燥されるときにヘア保持性能のいかなる実質的喪失もなく、ヘアスタイリング組成物の乾燥時間を減少できることが開示されている。
【0003】
また、化粧料によりケラチン物質に付与された性能あるいは繊維処理剤により頭飾製品用繊維に付与された性能は、日常行動により生じる摩擦、あるいは1回の洗浄で失われるものが多いことから、効果の持続性に優れる化粧料又は繊維処理剤が求められている。一般にシリコーン系皮膜形成性ポリマーにより形成される皮膜は硬く脆いため、感触及び耐久性の改良検討がなされている。
例えば特許文献2、3には、構成単位(R


SiO
1/2
)、(R


SiO
2/2
)、(R

SiO
3/2
)、及び(SiO
4/2
)(式中、R

、R

及びR

は、独立して、炭素数1~8のアルキル基、炭素数6~12のアリール基、及び炭素数1~8のフッ素置換アルキル基から選ばれる基である)からなり、各構成単位の割合及び重量平均分子量が所定の範囲にあるシリコーン樹脂を配合することを特徴とする化粧料が、塗布時べたつくことがなく、のびが良く、使用感触に優れ、耐水性が良好で、皮膚への密着性が良いことから化粧持続性に優れ、衣服等へ付着すること(2次付着)を防止できることが開示されている。
【0004】
特許文献4には、ケラチン物質への適用後に多層構造を形成することができる化粧用組成物であって、60℃未満の少なくとも1つのガラス転移温度を有する少なくとも1つのシリコーン及び/又は炭化水素含有膜形成剤と、約1,000cStから22,000,000cStの粘度を実現するのに十分な量の一又は複数のシリコーン化合物を所定の重量比で含む化粧用組成物が開示され、該組成物が、適用時に改善された美容特性、特に良好な耐久性、感触、輝き、明るさ、及び/又はマット感の特性を有することが記載されている。
【0005】
特許文献5には、所定の組成式で表され、重量平均分子量と、被膜の屈折率とがそれぞれ所定の範囲にあるフェニルシリコーン樹脂が、シリコーン油、炭化水素油等の有機系の油性成分に可溶で、均一な連続被膜が得られ、該被膜はべたつき及び脆さがなく、紫外線吸収剤との相溶性が良いことが開示されている。また、該フェニルシリコーン樹脂を配合した化粧料は、使用感が良く、衣服等へ付着すること(2次付着)を防止できる旨記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表平9-501934号公報
特開2018-2643号公報
特開2021-134166号公報
特表2019-513712号公報
特表2021-526180号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
毛髪処理剤やウィッグ等の頭飾製品用繊維処理剤には、乾燥状態の毛髪や頭飾製品用繊維だけでなく、湿潤状態の毛髪や頭飾製品用繊維に対しても良好な感触を付与できることが望まれる。
また特許文献1にも記載されているように、毛髪処理剤や頭飾製品用繊維処理剤の中でも、スタイリング剤においては、毛髪又は頭飾製品用繊維の形状保持性能の向上が望まれる。毛髪又は頭飾製品用繊維の形状保持性能として、具体的には、ヘアアイロン等を用いた、加温を伴うスタイリング時に、はっきりした形付けが可能であること(熱セット性)、毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤を適用した後に洗髪を行っても熱セット性が失われ難いことが挙げられる。
さらに、毛髪又は頭飾繊維用製品の熱セットにおいて、ヘアアイロンを使用した際の滑りのよさ(ヘアアイロンの滑り性)も重要である。
しかしながら特許文献1~5には、これらの効果をすべて発現し得る毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤は開示されていない。
【0008】
本発明の課題は、乾燥状態及び湿潤状態のいずれの毛髪又は頭飾製品用繊維に対しても良好な感触を付与することができ、スタイリング時に優れた熱セット性及びヘアアイロンの滑り性を示し、洗髪後にも熱セット性の低下を抑制できる、毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、特定の構成単位を有するシリコーン系皮膜形成性ポリマー及び他の皮膜形成性ポリマー、重合度が特定の範囲にある高分子量オルガノポリシロキサン、及び、ポリアルキレンオキシド部位及びカチオン性基を有するオルガノポリシロキサンを含有する毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤が上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、下記に関する。
[1]下記成分(A)~(D)を含有する、毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤。
(A)(R



SiO
1/2
(R

はフッ素置換されていてもよい炭素数1以上12以下の炭化水素基又はヒドロキシ基を示す。複数のR

は互いに同一でもよく、異なっていてもよい。)で表されるM単位及びSiO
4/2
で表されるQ単位を含む皮膜形成性ポリマー
(B)第4級アンモニウムカチオンを含むカチオン性ポリマーを除く、前記成分(A)以外の皮膜形成性ポリマー
(C)重合度が2,200以上20,000以下の高分子量オルガノポリシロキサン
(D)ポリアルキレンオキシド部位及びカチオン性基を有する、前記成分(A)~(C)以外のオルガノポリシロキサン
[2]上記[1]に記載の毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤を毛髪又は頭飾製品用繊維に適用し、次いで乾燥させる工程を有する、毛髪又は頭飾製品用繊維の処理方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤によれば、乾燥状態及び湿潤状態のいずれの毛髪又は頭飾製品用繊維に対しても良好な感触を付与することができ、スタイリング時に優れた熱セット性及びヘアアイロンの滑り性を示し、洗髪後にも熱セット性の低下を抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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