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公開番号2024052297
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158904
出願日2022-09-30
発明の名称機能性複合シートの製造方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61F 13/15 20060101AFI20240404BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】シートの搬送工程において、噴霧する機能性液体を歩留まりが向上するようシートに定着させるとともに、該機能性液体の定着位置を制御し得る機能性複合シートの製造方法の提供。
【解決手段】接着された2層のシート110、120の間に機能性液体31を保持した機能性複合シート1を製造する。第1シート110の一方の面に接着剤21を塗布する接着剤塗布工程と、第1シート110に機能性液体31を噴霧する液体噴霧工程と、第1シート110と第2シート120とを接合させる接着工程とを有する。液体噴霧工程では、エアー33を第1シート110の他方の面側から吸引しながら、第1シート110の一方の面側に機能性液体31を噴霧する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
長尺状の第1シートを搬送させながら、第1シートの一方の面に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
前記接着剤塗布工程において前記接着剤を塗布した前記一方の面に向かって、機能性液体を噴霧し、第1シートに該機能性液体を保持させる液体噴霧工程と、
前記機能性液体を保持させた第1シートと、第2シートとを、第1シートに塗布された前記接着剤により接合させる接着工程と、を有する機能性複合シートの製造方法であって、
前記接着剤塗布工程では、前記接着剤が塗布された塗布領域と前記接着剤が塗布されていない非塗布領域が生じるように、前記接着剤を塗布し、
前記液体噴霧工程では、エアーを第1シートの他方の面側から吸引しながら、前記一方の面側に向かって前記機能性液体を噴霧する、機能性複合シートの製造方法。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記接着工程において第1シートと第2シートとを接着してなる積層体シートを得、該積層シートの一部を切除して回収するトリム切除工程を有し、
前記トリム切除工程では、前記積層体シートにおける切除領域に、第1シートにおける前記接着剤の塗布領域の少なくとも一部が含まれるようにする、請求項1又は2に記載の機能性複合シートの製造方法。
【請求項3】
前記接着剤塗布工程では、前記接着剤の塗布領域を、前記トリム切除工程における前記切除領域とそれ以外の領域とに跨がるように形成する、請求項3に記載の機能性複合シートの製造方法。
【請求項4】
前記液体噴霧工程では、前記機能性液体の噴霧装置として、2流体エアスプレー装置を用いる、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の機能性複合シートの製造方法。
【請求項5】
前記液体噴霧工程では、前記エアーを第1シートの前記他方の面側から吸引する吸引装置として、バキュームコンベアを用いる、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の機能性複合シートの製造方法。
【請求項6】
第2シートとして、外面にパルプ繊維を含むシートを用い、
前記接着工程においては、第1シートにおける前記一方の面に、第2シートの前記外面が直接接触するように接着させる、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の機能性複合シートの製造方法。
【請求項7】
前記機能性液体の噴霧前の状態において、第1シートの繊維接触角は、前記一方の面側の方が、前記他方の面側と比較して小さい、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の機能性複合シートの製造方法。
【請求項8】
機能性複合シートと発熱体を含む発熱具の製造方法であって、
前記機能性複合シートを、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の機能性複合シートの製造方法によって得る工程を含む、発熱具の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は機能性複合シートの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、シート加工における機能性液体塗工方法として、直接塗工方式やロール転写方式、スプレー噴霧方式等が知られている。このような各種塗工方法は、使用者の使用感の向上を目的として、用いる香料の種類を製品ごとに変更して製造される温熱具等の製造に用いられることがある。
【0003】
前記の種々の方式のうち、スプレー噴霧方式は、塗工装置がシートに直接触れないため、装置の汚染が他の方法と比較して抑えられるという利点がある。また、シートの広範囲の領域に機能性液体の塗工が可能であり、しかもシート厚み方向に機能性液体を浸透させることができる。そこで、機能性液体を噴霧装置によりシートに噴霧させる方法が提案されている(例えば、特許文献1ないし3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-78951号公報
特開2016-120072号公報
特開2021-100658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
機能性液体をシートに噴霧させる際、機能性液体は微粒子化して噴霧されるため、該機能性液体が100%シートに定着せず噴霧位置周辺に飛散する場合がある。そのため、歩留まりや、間欠塗工や塗り幅といった、細かい塗工範囲がある場合の塗工の制御の観点では改善の余地がある。
【0006】
本発明は、シートの搬送工程において、噴霧する機能性液体を歩留まりが向上するようシートに定着させるとともに、該機能性液体の定着位置を制御し得る機能性複合シートの製造方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、機能性複合シートの製造方法に関する。
本製造方法は、長尺状の第1シートを搬送させながら、第1シートの一方の面に前記接着剤を塗布する接着剤塗布工程を有することが好ましい。
本製造方法は、前記接着剤塗布工程において前記接着剤を塗布した前記一方の面に向かって、前記機能性液体を噴霧し、第1シートに該機能性液体を保持させる液体噴霧工程を有することが好ましい。
本製造方法は、前記機能性液体を保持させた第1シートと、第2シートとを、第1シートに塗布された前記接着剤により接合させる接着工程とを有することが好ましい。
前記接着剤塗布工程では、前記接着剤が塗布された塗布領域と前記接着剤が塗布されていない非塗布領域が生じるように、前記接着剤を塗布することが好ましい。
前記液体噴霧工程では、エアーを第1シートの他方の面側から吸引しながら、前記一方の面側に向かって前記機能性液体を噴霧することが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、シートの搬送工程において、歩留まりが向上するように機能性液体をシートに定着させ得るとともに、該機能性液体の定着位置を容易に制御することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の機能性複合シートの製造方法の一実施形態を模式的に示す図である。
図2は、エアーを吸引しながら第1シートに機能性液体を噴霧し、第2シートと張り合わせる状態を示す断面図である。
図3(a)及び(b)は、繊維接触角の程度が種々異なる第1シートの構造を模式的に示す断面図である。
図4(a)ないし(c)は、積層体シートからトリムを切除する種々の態様を模式的に示す平面図である。
実施例及び比較例で得られた機能性複合シートにおける香料の定着率を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1及び図2には、本発明の製造方法に好適に用いられる製造装置の一例が示されている。これらの図に示す実施形態の製造装置10では、機能性複合シート1の構成部材である長尺状の第1シート110を連続的に搬送しながら加工し、該第1シート110を、機能性複合シート1の別の構成部材である第2シート120と接合させ、連続した積層体シート100を作製する。作製された積層体シート100は、シート切断することで枚葉のシートとなる。この枚葉のシートが、目的とする機能性複合シート1である。
(【0011】以降は省略されています)

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