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公開番号2024076599
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-06
出願番号2022188222
出願日2022-11-25
発明の名称蒸気調整弁
出願人株式会社ミヤワキ
代理人個人,個人,個人
主分類F16K 31/68 20060101AFI20240530BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】給湯を停止した時であっても閉弁を早めることができる給湯システムの蒸気調整弁を提供する。
【解決手段】蒸気調整弁4は、常温の水Wを、蒸気Sを熱源として加熱して給水温度を調整する給湯システムSYに用いられる。蒸気調整弁4は、給水ライン28の水温により伸縮する駆動源32と、この駆動源32により駆動されて蒸気ライン39を開閉する弁体34とを備えている。駆動源32が、給水ライン28の水温により膨張・伸縮するサーモワックス38を有している。蒸気ライン30は、サーモワックス38の感温部38aよりも反弁体側に蒸気Sを供給する補助加熱通路56を有している。補助加熱通路56におけるサーモワックス38の感温部38aの反弁体側の領域に、サーモワックス38の感温部38aに向かって膨出する拡張部分72が形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
常温の水を、蒸気を熱源として加熱して給水温度を調整する給湯システムの蒸気調整弁であって、
前記水が流れる給水ラインと、
前記蒸気が流れる蒸気ラインと、
前記給水ラインの水温により伸縮する駆動源と、
前記駆動源により駆動されて前記蒸気ラインを開閉する弁体と、を備え、
前記駆動源が、前記給水ラインの水温により膨張・伸縮するサーモワックスを有し、
前記給水ラインは、入口から前記サーモワックスに向かう一次側給水ラインと、前記サーモワックスを通過後に出口に向かう二次側給水ラインとを有し、
前記サーモワックスの感温部が、前記一次側給水ラインの軸心および二次側給水ラインの軸心よりも前記弁体側に位置し、
前記蒸気ラインは、前記サーモワックスの感温部よりも反弁体側に前記蒸気を供給する補助加熱通路を有し、
前記補助加熱通路における前記サーモワックスの感温部の反弁体側の領域に、前記サーモワックスの感温部に向かって膨出する拡張部分が形成されている蒸気調整弁。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
請求項1に記載の蒸気調整弁において、さらに、前記一次側給水ラインおよび二次側給水ラインに連通して前記サーモワックスの感温部に水を供給する補助給水通路を備えた蒸気調整弁。
【請求項3】
第1の流体の温度により、第2の流体の流量を調整する温度調整弁であって、
前記第1の流体が流れる第1のラインと、
前記第2の流体が流れる第2のラインと、
前記第1の流体の温度により伸縮する駆動源と、
前記駆動源により駆動されて前記第2のラインを開閉する弁体と、を備え、
前記駆動源が、前記第1の流体の温度により膨張・伸縮するサーモワックスを有し、
前記第1のラインは、入口から前記サーモワックスに向かう一次側第1のラインと、前記サーモワックスを通過後に出口に向かう二次側第1のラインとを有し、
前記サーモワックスの感温部が、前記一次側第1のラインの軸心および二次側第1のラインの軸心よりも前記弁体側に位置し、
前記第2のラインは、前記サーモワックスの感温部よりも反弁体側に前記蒸気を供給する補助加熱通路を有し、
前記補助加熱通路における前記サーモワックスの感温部の反弁体側の領域に、前記サーモワックスの感温部に向かって膨出する拡張部分が形成されている温度調整弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、常温の給水を、蒸気を熱源として加熱し、給水流量に関わらず給水温度を調整して、一定に保つ給湯システムの蒸気調整弁に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
常温の給水を、蒸気を熱源として加熱し、給水流量に関わらず給水温度を調整して、一定に保つ給湯システムが知られている(例えば、特許文献1)。このような給湯システムは電気が不要であるので、蒸気と給水があれば、設置できる利点がある。この給湯システムは、主な構成機器として、給水を蒸気で加熱する熱交換器と、熱交換器の出口の熱水温度に合わせて蒸気流量を調整する蒸気調整弁と、高温の熱水と常温の水を設定温度に合わせて混合比を変更する湯水混合栓とを備えている。特許文献1の蒸気調整弁は、サーモワックスを用いて蒸気の流量を調整している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5463096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図4に示すように、従来の蒸気調整弁100では、サーモワックス(感温部)110と熱交換器とが離れて設置されていることで、サーモワックス110の応答が熱交換器内の給水温度変化から遅れることがある。特に、給湯を停止した時は、給水Wの流れが無くなってしまうので、給湯時よりも応答が遅くなる。給湯停止時に蒸気調整弁100の閉弁が遅れると、給湯を停止した後も蒸気Sが熱交換器へ送られ、熱交換器内の給水Wが必要以上に加熱される。この状態で給湯を開始すると、意図しない高温の熱水が出水する可能性があり、この高温水により、熱交換器や蒸気調整弁、湯水混合栓等への熱負荷が増し、各機器の耐久性に影響を及ぼす恐れがある。
【0005】
本発明は、給湯を停止した時であっても閉弁を早めることができる給湯システムの蒸気調整弁を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の蒸気調整弁は、常温の水を、蒸気を熱源として加熱して給水温度を調整する給湯システムの蒸気調整弁であって、前記水が流れる給水ラインと、前記蒸気が流れる蒸気ラインと、前記給水ラインの水温により伸縮する駆動源と、前記駆動源により駆動されて前記蒸気ラインを開閉する弁体とを備えている。前記駆動源が、前記給水ラインの水温により膨張・伸縮するサーモワックスを有している。前記給水ラインは、入口から前記サーモワックスに向かう一次側給水ラインと、前記サーモワックスを通過後に出口に向かう二次側給水ラインとを有している。前記サーモワックスの感温部が、前記一次側給水ラインの軸心および二次側給水ラインの軸心よりも前記弁体側に位置している。前記蒸気ラインは、前記サーモワックスの感温部よりも反弁体側に前記蒸気を供給する補助加熱通路を有している。前記補助加熱通路における前記サーモワックスの感温部の反弁体側の領域に、前記サーモワックスの感温部に向かって膨出する拡張部分が形成されている。
【0007】
この構成によれば、補助加熱通路により蒸気をサーモワックス感温部近傍に供給し、給湯停止時は弁二次側の補助加熱通路の蒸気からサーモワックス感温部へ熱を伝えることで閉弁を早めることができる。特に、サーモワックスの感温部に向かって膨出する拡張部分を設けることで、給湯停止時の蒸気調整弁の閉弁を効果的に早めることができる。
【0008】
本発明において、さらに、前記一次側給水ラインおよび二次側給水ラインに連通して前記サーモワックスの感温部に水を供給する補助給水通路を備えていてもよい。上述の拡張部分を設けたことで、給湯時にサーモワックス感温部の温度が下がらず、開弁量(蒸気流量)が不足し、給湯温度が低下することが懸念される。この構成によれば、サーモワックス感温部の周囲に補助給水流路を設けることで、給湯時にサーモワックスの周囲の給水の温度が十分に低下する。これにより、給湯時に開弁操作が促進され、蒸気流量が不足するのを防ぐことができる。
【0009】
本発明の蒸気調整弁は、第1の流体の温度により第2の流体の流量を調整する温度調整弁であって、前記第1の流体が流れる第1のラインと、前記第2の流体が流れる第2のラインと、前記第1の流体の温度により伸縮する駆動源と、前記駆動源により駆動されて前記第2のラインを開閉する弁体とを備えている。前記駆動源が、前記第1の流体の温度により膨張・伸縮するサーモワックスを有している。前記第1のラインは、入口から前記サーモワックスに向かう一次側第1のラインと、前記サーモワックスを通過後に出口に向かう二次側第1のラインとを有している。前記サーモワックスの感温部が、前記一次側第1のラインの軸心および二次側第1のラインの軸心よりも前記弁体側に位置している。前記第2のラインは、前記サーモワックスの感温部よりも反弁体側に前記蒸気を供給する補助加熱通路を有している。前記補助加熱通路における前記サーモワックスの感温部の反弁体側の領域に、前記サーモワックスの感温部に向かって膨出する拡張部分が形成されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の給湯システムの蒸気調整弁によれば、給湯を停止した時であっても閉弁を早めることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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