TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024076109
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2022187507
出願日2022-11-24
発明の名称マルチコントロールバルブ
出願人川崎重工業株式会社
代理人個人
主分類F15B 11/00 20060101AFI20240529BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約【課題】通路を容易に形成でき、且つコンパクトに形成できるマルチコントロールバルブを提供する。
【解決手段】マルチコントロールバルブでは、バケット用スプールと、アーム用スプールと、ブーム用スプールと、第1走行用スプールと、第2走行用スプールと、旋回用スプールと、を含む第1スプール群と、荷役側通路と走行側通路とが形成され、且つ第1スプール群の各スプールが挿通されるバルブブロックと、再生用スプールと、走行優先用スプールと、アンロード用スプールとを含む第2スプール群であって、第1スプール群の各スプールと互いに平行するように各スプールがバルブブロックに挿通される第2スプール群と、を備え、第1スプール群の各スプールは、バルブブロックにおいて所定方向に一列に配置され、第2スプール群の各スプールは、バルブブロックにおいて所定方向に一列に、且つ第1スプール群の各スプールと互いに異なる列を成すように配置されている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
バケットシリンダに供給する作動液の流れを制御するバケット用スプールと、アームシリンダに供給する作動液の流れを制御するアーム用スプールと、ブームシリンダに供給する作動液の流れを制御するブーム用スプールと、第1走行モータに供給する作動液の流れを制御する第1走行用スプールと、第2走行モータに供給する作動液の流れを制御する第2走行用スプールと、旋回モータに供給する作動液の流れを制御する旋回用スプールと、を含む第1スプール群と、
前記バケット用スプール、前記アーム用スプール、前記ブーム用スプール、及び前記旋回用スプールが接続される荷役側通路と、前記第1走行用スプール及び前記第2走行用スプールが接続される走行側通路とが形成され、前記第1スプール群の各スプールが互いに平行に挿通されるバルブブロックと、
前記アームシリンダのロッド側ポートからヘッド側ポートへ供給される作動液の流れを制御する再生用スプールと、前記荷役側通路に流れる作動液の流量を制御することによって作動液を前記走行側通路に優先的に流す走行優先用スプールと、前記走行側通路を流れる作動液を排出するアンロード用スプールとを含む第2スプール群であって、前記第1スプール群の各スプールと互いに平行するように各スプールが前記バルブブロックに挿通される前記第2スプール群と、を備え、
前記第1スプール群の各スプールは、前記バルブブロックにおいて所定方向に一列に配置され、
前記第2スプール群の各スプールは、前記バルブブロックにおいて所定方向に一列に、且つ前記第1スプール群の各スプールと互いに異なる列を成すように配置されている、マルチコントロールバルブ。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第2スプール群は、前記走行側通路の圧力に応じて作動液を排出することによって前記第1走行用スプール及び前記第2走行用スプールに導かれる作動液の流量を保持する圧力補償用弁体を更に含む、請求項1に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項3】
前記走行側通路は、所定方向に延在し、
前記圧力補償用弁体は、タンク通路に接続され、前記バルブブロックにおいて所定方向中間部分に配置されている、請求項2に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項4】
前記第1スプール群及び前記第2スプール群の各スプールを駆動すべくパイロット圧を出力する複数の電磁弁を含む電磁弁群を更に有し、
前記電磁弁群は、前記バルブブロックにおいて所定方向に複数列に並べられ、前記第1スプール群及び前記第2スプール群と異なる列を成すように配置されている、請求項1に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項5】
前記バルブブロックは、ブロック本体と、電磁弁ブロックとを含み、
前記第1スプール群及び前記第2スプール群は、前記ブロック本体に挿通され、
前記電磁弁群は、前記電磁弁ブロックに配置されている、請求項4に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項6】
前記第1走行用スプール及び前記第2走行用スプールは、所定方向に互いに離して配置され、
前記バルブブロックには、前記第1スプール群及び前記第2スプール群が並ぶ列方向に見て、前記第1走行用スプール及び前記第2走行用スプールとの間に位置するポンプポートが形成され、
前記走行優先用スプールは、列方向に見て前記第1走行用スプール及び前記第2走行用スプールの間に配置され、前記第1スプール群に含まれ且つ前記第1走行用スプール及び前記第2走行用スプールと別の何れかの前記スプールと列方向に見て重なるように配置されている、請求項1に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項7】
前記第1スプール群は、アクチュエータに作動液を供給する作動油の流れを制御するオプション用スプールを更に含み、
前記アンロード用スプールは、前記第1スプール群及び前記第2スプール群が並ぶ列方向に見て、前記オプション用スプールと重なるように配置されている、請求項1に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項8】
前記荷役側通路及び前記走行側通路は、前記バルブブロックであって、前記第1スプール群及び前記第2スプール群が並ぶ列方向において前記第1スプール群と前記第2スプール群との間に形成されている、請求項1に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項9】
前記荷役側通路及び前記走行側通路は、前記バルブブロックにおいて所定方向一端から他端まで貫通している、請求項1に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項10】
前記バルブブロックには、前記第1走行モータ及び前記第2走行モータに作動液を供給する際に前記第1走行モータと前記第2走行モータとを連通する連通路が形成され、
前記連通路は、前記バルブブロックにおいて前記第1スプール群及び前記第2スプール群が並ぶ列方向において前記第1スプール群と前記第2スプール群との間に形成されている、請求項8に記載のマルチコントロールバルブ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、複数のスプールが挿通されるマルチコントロールバルブに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
ショベル等の建設機械では、各アクチュエータへの作動液の流れを制御するマルチコントロールバルブが備わっている。マルチコントロールバルブの一例として、例えば特許文献1の油圧制御弁装置が知られている。油圧制御弁装置では、各アクチュエータへの作動液の流れを制御するスプール、即ち駆動系スプールが本体ブロックに一列に並べて配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-190044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マルチコントロールバルブには、駆動系スプールの他に補助系スプールが備わっている。補助系スプールは、建設機械における省エネルギー化や操作性向上の等の様々な要望に伴ってマルチコントロールバルブに備え付けられているスプールである。補助系スプールとして例えば再生用スプール、走行優先用スプール、及びアンロードスプールがある。補助系スプールは、特定のスプールに接続される。それ故、補助系スプールが配される位置によって、マルチコントロールバルブに形成される通路が複雑になる。
【0005】
そこで本開示は、通路を容易に形成することができ、且つコンパクトに形成することができるマルチコントロールバルブを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のマルチコントロールバルブは、バケットシリンダに供給する作動液の流れを制御するバケット用スプールと、アームシリンダに供給する作動液の流れを制御するアーム用スプールと、ブームシリンダに供給する作動液の流れを制御するブーム用スプールと、第1走行モータに供給する作動液の流れを制御する第1走行用スプールと、第2走行モータに供給する作動液の流れを制御する第2走行用スプールと、旋回モータに供給する作動液の流れを制御する旋回用スプールと、を含む第1スプール群と、前記バケット用スプール、前記アーム用スプール、前記ブーム用スプール、及び前記旋回用スプールが接続される荷役側通路と、前記第1走行用スプール及び前記第2走行用スプールが接続される走行側通路とが形成され、前記第1スプール群の各スプールが互いに平行に挿通されるバルブブロックと、前記アームシリンダのロッド側ポートからヘッド側ポートへ供給される作動液の流れを制御する再生用スプールと、前記荷役側通路に流れる作動液の流量を制御することによって作動液を前記走行側通路に優先的に流す走行優先用スプールと、前記走行側通路を流れる作動液を排出するアンロード用スプールとを含む第2スプール群であって、前記第1スプール群の各スプールと互いに平行するように各スプールが前記バルブブロックに挿通される前記第2スプール群と、を備え、前記第1スプール群の各スプールは、前記バルブブロックにおいて所定方向に一列に配置され、前記第2スプール群の各スプールは、前記バルブブロックにおいて所定方向に一列に、且つ前記第1スプール群の各スプールと互いに異なる列を成すように配置されているものである。
【0007】
本開示に従えば、各シリンダ及び各モータであるアクチュエータを駆動する駆動系のスプールを一列に配置しているので、通路の形成を容易にすることができる。また、駆動系のスプール以外の補助系のスプールを駆動系スプールの列の横に一列に配置するので、マルチコントロールバルブのコンパクトに形成することができる。それ故、機器への搭載性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、通路を容易に形成することができ、且つコンパクトに形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の本実施形態に係るマルチコントロールバルブを示す平面図である。
図1のマルチコントロールバルブに構成される液圧回路を示す回路図である。
図1のマルチコントロールバルブを切断線III-IIIで切断して見た断面図である。
図1のマルチコントロールバルブを切断線IV-IVで切断して見た断面図である。
図1のマルチコントロールバルブを切断線V-Vで切断して見た断面図である。
図5のマルチコントロールバルブを切断線VI-VIで切断して見た断面図である。
図5のマルチコントロールバルブを切断線VII-VIIで切断して見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る実施形態のマルチコントロールバルブ1について前述する図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明するマルチコントロールバルブ1は、本開示の一実施形態に過ぎない。従って、本開示は実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

カヤバ株式会社
シリンダ装置
5か月前
旭精工株式会社
ピストン構造
2か月前
カヤバ株式会社
シリンダ装置
5か月前
カヤバ株式会社
シリンダ装置
5か月前
カヤバ株式会社
シリンダ装置
5か月前
株式会社コスメック
圧油給排システム
4か月前
株式会社コスメック
シリンダ装置
5か月前
株式会社フクハラ
ドレン排出構造
4か月前
藤倉コンポジット株式会社
シリンダ装置
1か月前
個人
空圧式アクチュエータ
2か月前
SMC株式会社
シリンダ装置
25日前
ヤンセン・サイエンシズ・アイルランド・アンリミテッド・カンパニー
GDF15融合タンパク質及びその使用
1か月前
ダイキン工業株式会社
油圧ユニット
5か月前
ダイキン工業株式会社
油圧ユニット
5か月前
デンカ株式会社
アクチュエータ
11日前
川崎重工業株式会社
マルチコントロールバルブ
3か月前
和光工業株式会社
シリンダ及び昇降装置
3か月前
カヤバ株式会社
流体圧機器
5か月前
学校法人 中央大学
移動装置
1か月前
株式会社ユキテック
流体式アクチュエータ
3か月前
住友重機械工業株式会社
駆動装置、駆動方法
1か月前
カヤバ株式会社
流体圧シリンダ
4か月前
カヤバ株式会社
流体圧制御装置
5か月前
カヤバ株式会社
流体圧制御装置
2か月前
川崎重工業株式会社
液圧システム
2か月前
株式会社小松製作所
作業機械
1か月前
株式会社小松製作所
作業機械
3か月前
川崎重工業株式会社
液圧システム
2か月前
日立建機株式会社
フラッシング装置及び建設機械
5か月前
オークマ株式会社
油圧システム
4か月前
ナブテスコ株式会社
液圧モータユニット
3か月前
株式会社小松製作所
ダンプトラック
2か月前
JFEスチール株式会社
油圧シリンダ装置
3か月前
SMC株式会社
シリンダ装置
3か月前
カヤバ株式会社
流体圧シリンダユニット
4か月前
株式会社日立建機ティエラ
建設機械の油圧駆動装置
5か月前
続きを見る