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公開番号2024143380
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023056026
出願日2023-03-30
発明の名称減勢機能付きバルブ
出願人株式会社栗本鐵工所
代理人弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類F15D 1/02 20060101AFI20241003BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約【課題】コンパクトな構成で、容易に設置することが可能な減勢機能付きバルブを提供すること。
【解決手段】軸方向の一端側の開口部に流入配管が接続された筒状の弁箱と、弁箱における軸方向の他端側の開口部に接続された流出配管と、弁箱内において他端側の開口部を開閉する弁体とを備える減勢機能付きバルブである。当該バルブは、他端側の開口部の開状態において、他端側の開口部から流出配管内に、流出配管の径方向における中心線に沿って、中心線を含む領域を流れる噴流が排出されるように構成され、当該バルブは、流出配管内において、他端側の開口部から中心線に沿って所定の距離離れた位置に配置され、中心線を中心として流出配管の径方向に広がる所定の領域に設けられた減勢部材を備え、減勢部材は、噴流が減勢部材に衝突することによって噴流の勢いを減じさせ、勢いの減じた噴流を流出配管の内周面に向かって拡散させるように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
軸方向の一端側の開口部に流入配管が接続された筒状の弁箱と、
前記弁箱における前記軸方向の他端側の開口部に接続された流出配管と、
前記弁箱内において前記他端側の開口部を開閉する弁体と
を備える減勢機能付きバルブであって、
前記減勢機能付きバルブは、
前記他端側の開口部の開状態において、前記他端側の開口部から前記流出配管内に、前記流出配管の径方向における中心線に沿って、前記中心線を含む領域を流れる噴流が排出されるように構成され、
前記減勢機能付きバルブは、
前記流出配管内において、前記他端側の開口部から前記中心線に沿って所定の距離離れた位置に配置され、前記中心線を中心として前記流出配管の径方向に広がる所定の領域に設けられた減勢部材を備え、
前記減勢部材は、前記噴流が前記減勢部材に衝突することによって前記噴流の勢いを減じさせ、勢いの減じた噴流を前記流出配管の内周面に向かって拡散させるように構成されている、
減勢機能付きバルブ。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記減勢機能付きバルブは、前記流出配管の内周面において、前記減勢部材に対して前記他端側の開口部とは反対側の下流側に設けられた副減勢部材をさらに備え、
前記副減勢部材は、前記減勢部材に衝突して拡散して前記流出配管の内周面に沿って前記下流側へ流れる噴流が前記副減勢部材に衝突することにより、噴流の勢いをさらに減じさせるように構成されている、
請求項1に記載の減勢機能付きバルブ。
【請求項3】
前記減勢機能付きバルブは、前記流出配管内に空気を供給する給気管をさらに備え、
前記給気管は、前記流出配管において、前記弁箱の前記他端側の開口部と前記減勢部材との間の位置に接続されている、
請求項1に記載の減勢機能付きバルブ。
【請求項4】
前記流出配管の径は、前記他端側の開口部の径よりも大きい、
請求項1に記載の減勢機能付きバルブ。
【請求項5】
前減勢部材は、錐状に形成され、
前記減勢部材は、頂点が前記他端側の開口部へ向き、前記他端側の開口部から排出された噴流の径方向中心部が前記頂点に衝突するように配置されている、
請求項1に記載の減勢機能付きバルブ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、減勢機能付きバルブに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ダム等の設備から排出される水を河川等に放流する際に、当該設備から排出される高速の水流の勢いを減じる減勢工が知られている。減勢工によって水の勢いを減じてから河川等に放水することにより、放水による環境への影響を低減することができる。特許文献1には、このような減勢工の一例が記載されている。特許文献1に記載の減勢工は、ダムの下部に設けられた噴流排出口を開閉するバルブと、噴流排出口から排出された水が流入する箱型の減勢槽とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭59-187918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の減勢工は、大型の土木構造物である箱型の減勢槽を必要とするため、大掛かりな構造となる上に、減勢工の構築に多くの工程と期間を必要とする。
【0005】
そこで、本発明はかかる問題点に鑑みて、コンパクトな構成で、容易に設置することが可能な減勢機能付きバルブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る減勢機能付きバルブは、軸方向の一端側の開口部に流入配管が接続された筒状の弁箱と、前記弁箱における前記軸方向の他端側の開口部に接続された流出配管と、前記弁箱内において前記他端側の開口部を開閉する弁体とを備える減勢機能付きバルブであって、前記減勢機能付きバルブは、前記他端側の開口部の開状態において、前記他端側の開口部から前記流出配管内に、前記流出配管の径方向における中心線に沿って、前記中心線を含む領域を流れる噴流が排出されるように構成され、前記減勢機能付きバルブは、前記流出配管内において、前記他端側の開口部から前記中心線に沿って所定の距離離れた位置に配置され、前記中心線を中心として前記流出配管の径方向に広がる所定の領域に設けられた減勢部材を備え、前記減勢部材は、前記噴流が前記減勢部材に衝突することによって前記噴流の勢いを減じさせ、勢いの減じた噴流を前記流出配管の内周面に向かって拡散させるように構成されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、コンパクトな構成で、容易に設置することが可能な減勢機能付きバルブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る減勢機能付きバルブの一例を模式的に示す断面図である。
図1におけるA-A線断面図である。
図1におけるB-B線断面図である。
図1におけるC-C線断面図である。
本発明の一実施形態に係る減勢機能付きバルブの他の例を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る減勢機能付きバルブを説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまで一例であり、本発明に係る減勢機能付きバルブは、以下の実施形態に限定されるものではない。
【0010】
図1~図4に示される、本実施形態に係る減勢機能付きバルブ1(以下、バルブ1とも称する)は、ダム、プラント等の設備から排出される液体(たとえば水)が河川等に放流される際に、減勢工として用いることが可能なバルブである。バルブ1は、上記設備から排出される高速の水流の流量を調節する機能と、当該水流の勢いを減じる(流速を低下させる)機能とを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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