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公開番号
2024162130
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023077381
出願日
2023-05-09
発明の名称
複動型アタッチメント
出願人
株式会社田口クリエイト
代理人
弁理士法人森特許事務所
主分類
F15B
11/16 20060101AFI20241114BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約
【課題】供給ラインの数に関係なく、同じ仕様で対応できる複動型アタッチメントを提供する。
【解決手段】第1アクチュエータ1から延びる第1接続ライン11に第11接続アダプタ113及び第12接続アダプタ114を設け、第2アクチュエータ2から延びる第2接続ライン21に第21接続アダプタ213及び第22接続アダプタ214を設け、第1接続用ライン11と第2接続用ライン21とを第3接続ライン31で結んで構成され、第3接続ライン31は、第1接続ライン11から第2接続ライン21へと油の流れを切り換える切換回路3を設けると共に、連通又は遮断を切り換える4方向ボールバルブ32を切換回路3より第2接続ライン21寄りに設けた複動型アタッチメント5である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
同種又は異種の第1アクチュエータ及び第2アクチュエータを有し、第1アクチュエータ及び第2アクチュエータがそれぞれ異なる作業を実行できる複動型アタッチメントにおいて、
第1アクチュエータから延びる第1接続ラインの第11接続管及び第12接続管それぞれに第11接続アダプタ及び第12接続アダプタを設け、
第2アクチュエータから延びる第2接続ラインの第21接続管及び第22接続管それぞれに第21接続アダプタ及び第22接続アダプタを設け、
第1接続用ラインの第11接続管及び第12接続管それぞれと第2接続用ラインの第21接続管及び第22接続管それぞれとを第3接続ラインの第31接続管及び第32接続管で結んで構成され、
第3接続ラインは、第1接続ラインから第2接続ラインへと油の流れを切り換える切換回路を設けると共に、連通又は遮断を切り換える方向制御バルブを切換回路より第2接続ライン寄りに設けた
ことを特徴とする複動型アタッチメント。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
方向制御バルブは、連通又は遮断させる2個の接続ポートが2列並ぶ4ポート型で、第3接続ラインの第31接続管及び第32接続管に跨って設けられ、第31接続管及び第32接続管を同時に連通又は遮蔽する請求項1記載の複動型アタッチメント。
【請求項3】
方向制御バルブは、連通又は遮断させる2個の接続ポートが1列並ぶ2ポート型で、第3接続ラインの第31接続管及び第32接続管それぞれに設けられ、第31接続管及び第32接続管を個別に連通又は遮蔽する請求項1記載の複動型アタッチメント。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、同種又は異種の第1アクチュエータ及び第2アクチュエータを有し、第1アクチュエータ及び第2アクチュエータがそれぞれ異なる作業を実行できる複動型アタッチメントに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
建設機械に用いられる複動型アタッチメントは、異なる作業を実行できるように、同種又は異種の第1アクチュエータ及び第2アクチュエータ(油圧シリンダ同士や油圧シリンダ及び油圧モータの組み合わせ)を有する。複動型アタッチメントは、第1アクチュエータの第1接続ライン(第11接続管および第12接続管)と、第2アクチュエータの第2接続ライン(第21接続管及び第22接続管)とを有する。第11接続管及び第12接続管や第21接続管及び第22接続管は、第1アクチュエータや第2アクチュエータの作動に応じて、一方が油の往路、他方が油の復路となる。
【0003】
複動型アタッチメントは、建設機械が第1供給ライン(第11供給管及び第12供給管)及び第2供給ライン(第21供給管及び第22供給管)を有すれば、第1接続ラインを第1供給ラインに、第2接続ラインを第2供給ラインに接続する構成にすればよい。しかし、建設機械が第1供給ラインしか有さなければ、複動型アタッチメントは、第2接続ラインを途中から分岐させた第1接続ラインを第1供給ラインに接続させ、設定条件の充足により第1接続ラインの油の流れを第2接続ラインに切り換える切換回路が必要となる(特許文献1~特許文献3)。
【0004】
特許文献1が開示する複動型アタッチメント(作業アタッチメント)は、第1アクチュエータ(油圧シリンダ)の第11接続管(送り管)及び第12接続管(戻し管)から分岐した第21接続管(分岐送り管)及び第22接続管(分岐戻し管)を第2アクチュエータ(油圧モータ)に接続し、設定油圧以上で開通するシーケンスバルブが切換回路として第21接続管(分岐送り管)に設けられている(特許文献1・[請求項1])。
【0005】
特許文献2が開示する複動型アタッチメント(電磁石付アタッチメント)は、第1アクチュエータ(油圧シリンダ)の第11接続管(油送り本管)及び第12接続管(油戻し本管)から分岐した第21接続管(油送り枝管)及び第22接続管(油戻し枝管)を第2アクチュエータ(油圧モータ)に接続し、設定油圧以上で開通する切替バルブが切換回路として第21接続管に設けられている(特許文献2・[請求項1][請求項2])。
【0006】
特許文献3が開示する複動型アタッチメント(複合動作型アタッチメント)は、第1アクチュエータ(アクチュエータの一方)の第11接続管(ボトム側主管)及び第12接続管(ロッド側主管)に跨ってブリッジ回路が設けられ、ブリッジ回路に接続された第21接続管(高圧側分岐管)及び第22接続管(低圧側分岐管)を第2アクチュエータ(アクチュエータの他方)に接続し、電磁切換バルブが切換回路として第21接続管及び第22接続管に跨って設けられている(特許文献3・[請求項1])。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2000-027239号公報
特開2003-182968号公報
特開2018-105442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1~特許文献3が開示する複動型アタッチメントは、第2接続ラインが第1接続ラインから分岐しており、第1接続ラインにだけ第11接続アダプタ及び第12接続アダプタが設けられる。これにより、特許文献1~特許文献3が開示する複動型アタッチメントは、第2供給ラインのない建設機械でも、第1接続ラインを第1供給ラインに接続して利用できる。しかし、建設機械が第1供給ライン及び第2供給ラインを有すれば、第1接続ラインだけでなく、第2接続ラインにも第21接続アダプタ及び第22接続アダプタを設け、第1接続ライン及び第2接続ラインそれぞれ第1供給ライン及び第2供給ラインに接続できる複動型アタッチメントが好ましい。
【0009】
このことから、同種又は異種のアクチュエータを2つ有し、アクチュエータそれぞれが異なる作業を実行できる複動型アタッチメントは、建設機械の第2供給ラインの有無に応じて、切換回路や第21接続アダプタ及び第22接続アダプタの有無の違いで2種類の仕様が必要であった。2種類の仕様の複動型アタッチメントを用意することは、設計コスト、製造コスト、在庫管理コストを増加させる。そこで、第2供給ラインのない建設機械だけでなく、第1供給ライン及び第2供給ラインを両方有する建設機械にも対応できる単一仕様の複動型アタッチメントについて検討した。
【課題を解決するための手段】
【0010】
検討の結果開発したものが、同種又は異種の第1アクチュエータ及び第2アクチュエータを有し、第1アクチュエータ及び第2アクチュエータがそれぞれ異なる作業を実行できる複動型アタッチメントにおいて、第1アクチュエータから延びる第1接続ラインの第11接続管及び第12接続管それぞれに第11接続アダプタ及び第12接続アダプタを設け、第2アクチュエータから延びる第2接続ラインの第21接続管及び第22接続管それぞれに第21接続アダプタ及び第22接続アダプタを設け、第1接続用ラインの第11接続管及び第12接続管それぞれと第2接続用ラインの第21接続管及び第22接続管それぞれとを第3接続ラインの第31接続管及び第32接続管で結んで構成され、第3接続ラインは、第1接続ラインから第2接続ラインへと油の流れを切り換える切換回路を設けると共に、連通又は遮断を切り換える方向制御バルブを切換回路より第2接続ライン寄りに設けたことを特徴とする複動型アタッチメントである。
(【0011】以降は省略されています)
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