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公開番号2025025910
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023131148
出願日2023-08-10
発明の名称液圧駆動システム、及びマルチコントロール弁
出願人川崎重工業株式会社
代理人個人
主分類F15B 11/17 20060101AFI20250214BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約【課題】弁体に流す作動液の流量を抑えることができる液圧駆動システムを提供する。
【解決手段】液圧駆動システムは、第1ポンプ通路の第1通路部に作動液を吐出する第1液圧ポンプと、第1ポンプ通路の第2通路部に作動液を吐出する第2液圧ポンプと、第1通路部を有する第1バルブブロックと、複数のメイン弁体とを含むメインコントロール弁と、第2通路部を有し且つ第1バルブブロックに設けられる第2バルブブロックと、第2バルブブロックに挿通されているアタッチ弁体とを含むアタッチ弁とを備え、複数のメイン弁体は、ストロークすることによって第1通路部から第1液圧アクチュエータに供給される作動液の流れを制御する第1メイン弁体を含み、アタッチ弁体は、ストロークすることによって第2通路部から第1液圧アクチュエータに供給される作動液の流れを制御して第1通路部から第1メイン弁体を介して第1液圧アクチュエータに供給される作動液と合流させる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1液圧アクチュエータを含む複数の液圧アクチュエータの各々に作動液を供給し、供給する作動液の流れを制御する液圧駆動システムであって、
第1ポンプ通路の第1通路部に作動液を吐出する第1液圧ポンプと、
前記第1ポンプ通路の第2通路部に作動液を吐出する第2液圧ポンプと、
前記第1通路部を有する第1バルブブロックと、前記液圧アクチュエータの各々に対応させて前記第1バルブブロックに夫々挿通され且つストロークすることによって前記第1通路部から対応する前記液圧アクチュエータに供給される作動液の流れを制御する複数のメイン弁体とを含むメインコントロール弁と、
前記第2通路部を有し且つ前記第1バルブブロックに設けられる第2バルブブロックと、前記第2バルブブロックに挿通されているアタッチ弁体とを含むアタッチ弁とを備え、
前記複数のメイン弁体は、ストロークすることによって前記第1通路部から前記第1液圧アクチュエータに供給される作動液の流れを制御する第1メイン弁体を含み、
前記アタッチ弁体は、ストロークすることによって前記第2通路部から前記第1液圧アクチュエータに供給される作動液の流れを制御して前記第1通路部から前記第1メイン弁体を介して前記第1液圧アクチュエータに供給される作動液と合流させる、液圧駆動システム。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
第2ポンプ通路に作動液を吐出する第3液圧ポンプを更に備え、
前記第1バルブブロックは、前記第2ポンプ通路を更に有し、
前記複数のメイン弁体は、前記第1バルブブロックに挿通される第2メイン弁体を有し、
前記第2メイン弁体は、ストロークすることによって前記第2ポンプ通路から前記第1液圧アクチュエータに供給される作動液の流れを制御して前記第1通路部から前記第1液圧アクチュエータに供給される作動液と合流させる、請求項1に記載の液圧駆動システム。
【請求項3】
前記メインコントロール弁は、アンロード弁を更に含み、
前記第1バルブブロックには、タンクに繋がるタンク通路が形成され、
前記アンロード弁は、入力される信号に応じて前記第1通路部と前記タンク通路とを連通する、請求項1に記載の液圧駆動システム。
【請求項4】
前記第2バルブブロックは、前記アタッチ弁体である第1アタッチ弁体が挿通される第1ブロック体と、前記第1ブロック体に設けられる第2ブロック体とを含み、
前記アタッチ弁は、前記第2ブロック体に挿通される第2アタッチ弁体を更に含み、
前記第2通路部は、前記第1ブロック体及び前記第2ブロック体に延在し、
前記第2アタッチ弁体は、ストロークすることによって前記第2通路部から前記複数の液圧アクチュエータのうちの1つである第2液圧アクチュエータに供給される作動液の流れを制御する、請求項1に記載の液圧駆動システム。
【請求項5】
前記第1バルブブロック及び前記第2バルブブロックは、所定方向に積層されており、
前記第1ポンプ通路は、前記第1バルブブロック及び前記第2バルブブロックにおいて所定方向に延在し、
前記第1液圧ポンプは、前記第1ポンプ通路の所定方向一方側にある前記第1通路部に接続され、
前記第2液圧ポンプは、前記第1ポンプ通路の所定方向他方側にある前記第2通路部に接続されている、請求項1に記載の液圧駆動システム。
【請求項6】
前記第1メイン弁体及び前記アタッチ弁体の動きを制御する制御装置を更に備え、
前記制御装置は、入力される指令に基づいて算出される前記第1液圧アクチュエータに供給すべき作動液の供給流量に応じて前記第1メイン弁体及び前記アタッチ弁体の開度を算出し、算出される開度に応じて前記第1メイン弁体及び前記アタッチ弁体の動きを制御する、請求項1に記載の液圧駆動システム。
【請求項7】
前記第1液圧ポンプは、第1容量信号に応じて吐出容量を変え、
前記第2液圧ポンプは、第2容量信号に応じて吐出容量を変え、
前記制御装置は、入力される指令に基づいて算出される供給流量に応じて第1容量信号及び第2容量信号を出力して前記第1液圧ポンプ及び前記第2液圧ポンプの吐出容量を制御する、請求項6に記載の液圧駆動システム。
【請求項8】
第1液圧アクチュエータを含む複数の液圧アクチュエータの各々に供給される作動液の流れを制御するマルチコントロール弁であって、
第1ポンプ通路の第1通路部を有し且つ第1液圧ポンプが前記第1通路部に接続される第1バルブブロックと、前記液圧アクチュエータの各々に対応させて前記第1バルブブロックに夫々挿通され且つストロークすることによって前記第1通路部から対応する前記液圧アクチュエータに供給される作動液の流れを制御する複数のメイン弁体とを含むメインコントロール弁と、
前記第1ポンプ通路の第2通路部を有し且つ第2液圧ポンプが前記第2通路部に接続される第2バルブブロックと、前記第2バルブブロックに挿通されているアタッチ弁体とを含み、前記第1バルブブロックに設けられるアタッチ弁とを備え、
前記複数のメイン弁体は、ストロークすることによって前記第1通路部から前記第1液圧アクチュエータに供給される作動液の流れを制御する第1メイン弁体を有し、
前記アタッチ弁体は、ストロークすることによって前記第2通路部から前記第1液圧アクチュエータに供給される作動液の流れを制御して前記第1通路部から前記第1メイン弁体を介して前記第1液圧アクチュエータに供給される作動液と合流させる、マルチコントロール弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の液圧アクチュエータの各々に供給される作動液の流れを制御する液圧駆動システム、及びマルチコントロール弁に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
産業車両及び建設車両等の液圧車両は、各種アクチュエータを備える。液圧車両は、各種アクチュエータを作動させることによって種々の作業を行う。このような液圧車両には、液圧駆動システムが備わっている。液圧駆動システムは、液圧ポンプから吐出される作動液を各液圧アクチュエータに供給して各液圧アクチュエータを駆動する。また液圧駆動システムは、供給される作動液の流れを制御することによって各液圧アクチュエータの動きを制御する。液圧駆動システムの一例として、例えば特許文献1の流体圧制御装置が知られている。
【0003】
特許文献1の流体圧制御装置では、第1液圧ポンプが接続されるポンプ通路に複数のスプールが並列するように接続されている。そして、スプールをストロークさせることによって、各液圧アクチュエータに供給される作動液の流れが制御される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-78748号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
液圧車両は、そのサイズが大きくなれば大きくなるほど、液圧アクチュエータ(例えばショベルのブームシリンダ)を駆動するべく要求される作動液の流量(即ち、要求流量)が大きくなる。そこで、特許文献1の流体圧制御装置では、更にもう一つの液圧ポンプが第1ポンプ通路に接続されている。これにより、2つの液圧ポンプから要求流量の作動液を第1ポンプ通路に吐出させることが考えられる。しかし、この場合、要求流量が既存のスプールの定格流量を超えることが考えられる。それ故、定格流量を大きくするためにスプール(即ち、弁体)を大型化する必要がある。
【0006】
そこで本発明は、弁体に流す作動液の流量を抑えることができる液圧駆動システム、及びマルチコントロール弁を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の液圧駆動システムは、第1液圧アクチュエータを含む複数の液圧アクチュエータの各々に作動液を供給し、供給する作動液の流れを制御する液圧駆動システムであって、第1ポンプ通路の第1通路部に作動液を吐出する第1液圧ポンプと、前記第1ポンプ通路の第2通路部に作動液を吐出する第2液圧ポンプと、前記第1通路部を有する第1バルブブロックと、前記液圧アクチュエータの各々に対応させて前記第1バルブブロックに夫々挿通され且つストロークすることによって前記第1通路部から対応する前記液圧アクチュエータに供給される作動液の流れを制御する複数のメイン弁体とを含むメインコントロール弁と、前記第2通路部を有し且つ前記第1バルブブロックに設けられる第2バルブブロックと、前記第2バルブブロックに挿通されているアタッチ弁体とを含むアタッチ弁とを備え、前記複数のメイン弁体は、ストロークすることによって前記第1通路部から前記第1液圧アクチュエータに供給される作動液の流れを制御する第1メイン弁体を含み、前記アタッチ弁体は、ストロークすることによって前記第2通路部から前記第1液圧アクチュエータに供給される作動液の流れを制御して前記第1通路部から前記第1メイン弁体を介して前記第1液圧アクチュエータに供給される作動液と合流させるものである。
【0008】
本発明に従えば、アタッチ弁は、第1ポンプ通路の第2通路部を有し且つ第2通路部に第2液圧ポンプが接続される第2バルブブロックと、第2バルブブロックに挿通されるアタッチ弁体とを含んでいる。アタッチ弁体は、ストロークすることによって第2通路部から第1液圧アクチュエータに供給される作動液を制御して第1通路部から第1液圧アクチュエータに供給される作動液と合流させる。このようなアタッチ弁が第1バルブブロックに設けられている。これにより、第1液圧ポンプから吐出される作動液を第1メイン弁体を介して第1液圧アクチュエータに作動液を供給し、且つ第2液圧ポンプから吐出される作動液をアタッチ弁体を介して第1液圧アクチュエータに作動液を供給することができる。即ち、2つ弁体から第1液圧アクチュエータに作動液を供給することができるので、各弁体に供給される作動液の流量を抑えることができる。これにより、各弁体が大型化することを抑制することができる。また、2つの液圧ポンプが第1ポンプ通路を共有しているので、液圧駆動システムを構成する部品の点数が増加することを抑えることができる。更に、既存のメインコントロール弁にアタッチ弁を設けることによって液圧駆動システムを容易に構成することができる。
【0009】
本発明のマルチコントロール弁は、第1液圧アクチュエータを含む複数の液圧アクチュエータの各々に供給される作動液の流れを制御するマルチコントロール弁であって、第1ポンプ通路の第1通路部を有し且つ第1液圧ポンプが前記第1通路部に接続される第1バルブブロックと、前記液圧アクチュエータの各々に対応させて前記第1バルブブロックに夫々挿通され且つストロークすることによって前記第1通路部から対応する前記液圧アクチュエータに供給される作動液の流れを制御する複数のメイン弁体とを含むメインコントロール弁と、前記第1ポンプ通路の第2通路部を有し且つ第2液圧ポンプが前記第2通路部に接続される第2バルブブロックと、前記第2バルブブロックに挿通されているアタッチ弁体とを含み、前記第1バルブブロックに設けられるアタッチ弁とを備え、前記複数のメイン弁体は、ストロークすることによって前記第1通路部から前記第1液圧アクチュエータに供給される作動液の流れを制御する第1メイン弁体を有し、前記アタッチ弁体は、ストロークすることによって前記第2通路部から前記第1液圧アクチュエータに供給される作動液の流れを制御して前記第1通路部から前記第1メイン弁体を介して前記第1液圧アクチュエータに供給される作動液と合流させるものである。
【0010】
本発明に従えば、アタッチ弁は、第1バルブブロックに設けられ且つ第2通路部が形成されている第2バルブブロックと、第2バルブブロックに挿通されるアタッチ弁体とを含んでいる。アタッチ弁体は、ストロークすることによって第2通路部から第1液圧アクチュエータに供給される作動液を制御して第1通路部から第1液圧アクチュエータに供給される作動液と合流させる。これにより、第1液圧ポンプから吐出される作動液をメイン弁体を介して第1液圧アクチュエータに作動液を供給し、且つ第2液圧ポンプから吐出される作動液をアタッチ弁体を介して第1液圧アクチュエータに作動液を供給することができる。即ち、2つ弁体から第1液圧アクチュエータに作動液を供給することができるので、各弁体に供給される作動液の流量を抑えることができる。これにより、各弁体が大型化することを抑制することができる。また、2つの液圧ポンプが第1ポンプ通路を共有しているので、液圧回路を構成する部品の点数が増加することを抑えることができる。更に、既存のメインコントロール弁にアタッチ弁を設けることによってマルチコントロール弁を容易に構成することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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