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公開番号2025077557
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189838
出願日2023-11-07
発明の名称脈動流生成装置及び建築設備
出願人株式会社LIXIL
代理人個人
主分類F15C 3/16 20060101AFI20250512BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約【課題】脈動流を生成するための構成を簡素化できる技術を提供する。
【解決手段】上流側から作動流体が流入する共通流路34と共通流路34に接続される第1分岐流路36及び第2分岐流路38とを有する流体素子30と、第1分岐流路36を経由して共通流路34から作動流体が供給される蓄圧器32と、を備え、第2分岐流路38は、作動流体を吐出する吐出部20に共通流路から供給される作動流体を供給するためのものであり、流体素子30は、共通流路34に作動流体が流入したとき、共通流路34から第1分岐流路36に供給される作動流体の供給流量が多くなる第1流れ状態と、共通流路34から第2分岐流路38に供給される作動流体の供給流量が多くなる第2流れ状態とを自動的かつ連続的に切り替え可能である脈動流生成装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上流側から作動流体が流入する共通流路と前記共通流路に接続される第1分岐流路及び第2分岐流路とを有する流体素子と、
前記第1分岐流路を経由して前記共通流路から作動流体が供給される蓄圧器と、を備え、
前記第2分岐流路は、作動流体を吐出する吐出部に前記共通流路から供給される作動流体を供給するためのものであり、
前記共通流路から前記第1分岐流路に供給される作動流体の流量を第1供給流量とし、前記共通流路から前記第2分岐流路に供給される作動流体の流量を第2供給流量としたとき、
前記流体素子は、前記共通流路に作動流体が流入したとき、前記第2供給流量よりも前記第1供給流量が多くなる第1流れ状態と、前記第1供給流量よりも前記第2供給流量が多くなる第2流れ状態とを自動的かつ連続的に切り替え可能である脈動流生成装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記蓄圧器は、前記第1流れ状態にあるとき、前記共通流路から前記第1分岐流路に供給される作動流体を蓄積可能であり、
前記蓄圧器は、前記第2流れ状態にあるとき、前記蓄圧器内に蓄積された作動流体を放出することで、前記第1分岐流路において前記共通流路側に作動流体を逆流させることが可能である請求項1に記載の脈動流生成装置。
【請求項3】
前記共通流路の最狭窄部の流路断面積は、前記第2分岐流路から前記吐出部までにある作動流体の通流経路全域での通流経路の流路断面積よりも小さくなる請求項1に記載の脈動流生成装置。
【請求項4】
前記蓄圧器は、前記第1分岐流路から供給される作動流体を蓄積可能な蓄圧室を備え、
前記蓄圧器は、前記蓄圧室内の作動流体の圧力に応じて前記蓄圧室内の作動流体の蓄積量を変更可能である請求項1に記載の脈動流生成装置。
【請求項5】
前記作動流体は、液体を含み、
前記蓄圧室には、気体が充填され、
前記蓄圧器は、前記蓄圧室内での前記作動流体の圧力に応じて前記蓄圧室内での前記気体の体積が変化することで、前記作動流体の蓄積量を変更可能である請求項4に記載の脈動流生成装置。
【請求項6】
前記蓄圧室内の液体を抜くための液抜き流路と、
前記液抜き流路を開閉可能な弁機構と、を備える請求項5に記載の脈動流生成装置。
【請求項7】
前記脈動流生成装置は、
少なくとも前記第1分岐流路から前記蓄圧室内に作動流体が供給されるときは前記弁機構により前記液抜き流路を自動的に閉じるように構成され、かつ、
少なくとも前記共通流路に対する作動流体の流入が停止しているときは前記弁機構により前記液抜き流路を自動的に開くように構成される請求項6に記載の脈動流生成装置。
【請求項8】
前記蓄圧器は、前記蓄圧室内の作動流体の圧力に応じて前記蓄圧室の容積が変化することで、前記蓄圧室内の作動流体の蓄積量を変更可能である請求項4に記載の脈動流生成装置。
【請求項9】
前記第1分岐流路は、前記共通流路に作動流体を供給する上流側流路に対して前記共通流路のみを通して繋がっている請求項1に記載の脈動流生成装置。
【請求項10】
建築物に備え付けられる建築設備であって、
請求項1から9のいずれかに記載の脈動流生成装置と、
前記脈動流生成装置の生成した作動流体の脈動流を吐出する吐出部と、を備える建築設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、脈動流を生成するための脈動流生成装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ノズルに洗浄水を供給する洗浄水流路と、洗浄水流路を連続的に開閉するバルブ装置とを備える洗浄装置を開示する。この洗浄装置は、バルブ装置により洗浄水流路を連続的に開閉することで、パルス状の間欠流を生成可能である。バルブ装置は、洗浄水流路を連続的に開閉するロータリーバルブと、ロータリーバルブを駆動するモータとを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭59-179943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の洗浄装置では、間欠流を生成するにあたり、バルブ装置に組み込まれた電気機械としてのモータを用いている。本願発明者は、間欠流等の脈動流を生成するための構成を簡素化するうえで、従来技術に関して改良の余地があるとの認識を得た。
【0005】
そこで、本開示の目的の1つは、脈動流を生成するための構成を簡素化できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1項目の脈動流生成装置は、上流側から作動流体が流入する共通流路と前記共通流路に接続される第1分岐流路及び第2分岐流路とを有する流体素子と、前記第1分岐流路を経由して前記共通流路から作動流体が供給される蓄圧器と、を備え、前記第2分岐流路は、作動流体を吐出する吐出部に前記供給流路から供給される作動流体を供給するためのものであり、前記共通流路から前記第1分岐流路に供給される作動流体の流量を第1供給流量とし、前記共通流路から前記第2分岐流路に供給される作動流体の流量を第2供給流量としたとき、前記流体素子は、前記共通流路に作動流体が流入したとき、前記第2供給流量よりも前記第1供給流量が多くなる第1流れ状態と、前記第1供給流量よりも前記第2供給流量が多くなる第2流れ状態とを自動的かつ連続的に切り替え可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態の建築設備を模式的に示す構成図である。
第1実施形態の流体素子の第1流れ状態を模式的に示す説明図である。
第1実施形態の流体素子の第2流れ状態を模式的に示す説明図である。
第1流れ状態にあるときの脈動流生成装置の動作を模式的に示す説明図である。
第2流れ状態にあるときの脈動流生成装置の動作を模式的に示す説明図である。
液抜き流路の効果を説明する説明図である。
開弁位置にある弁機構の弁体を模式的に示す断面図である。
閉弁位置にある弁機構の弁体を模式的に示す断面図である。
第1変形形態の流体素子の第1流れ状態を模式的に示す説明図である。
第1変形形態の流体素子の第2流れ状態を模式的に示す説明図である。
第2変形形態の流体素子の第1流れ状態を模式的に示す説明図である。
第2変形形態の流体素子の第2流れ状態を模式的に示す説明図である。
第3変形形態の蓄圧器を模式的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示を実施するための実施形態を説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。各図面では、説明の便宜のため、適宜、構成要素を省略、拡大、縮小する。図面は符号の向きに合わせて見るものとする。
【0009】
(第1実施形態)図1を参照する。脈動流生成装置10は、流体を利用する設備12の一部として用いられる。この設備12として、住宅等の建築物に備え付けられる建築設備を例示する。この他にも、設備12は、建築物以外の車両等に備え付けられてもよい。設備12は、トイレ、浴室、キッチン、洗面室、空調、換気等の建築物の特定機能のある箇所に用いられる。設備12は、例えば、便器、シャワー、浴槽、水栓、ハンドドライヤ、冷暖房機器、換気扇等の他に、それらに付随する機器である。便器に付随する機器としての設備12は、例えば、局部洗浄装置、洗浄水供給装置、薬液散布装置等である。この設備12として、ここではシャワーを例にする。
【0010】
設備12は、流体源14から供給される作動流体を脈動流生成装置10の共通流路34(後述する)に供給する上流側流路16と、上流側流路16に設けられ加圧された作動流体を送り出すポンプ18と、上流側流路16から供給される加圧された作動流体を用いて作動流体の脈動流を生成する脈動流生成装置10と、脈動流生成装置10の生成した脈動流を吐出する吐出部20と、を備える。ポンプ18は、不図示の制御部による制御により、作動流体の送り出し動作の有無を切り替えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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