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公開番号2025020969
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023124623
出願日2023-07-31
発明の名称マルチコントロールバルブ
出願人川崎重工業株式会社
代理人個人
主分類F15B 11/00 20060101AFI20250205BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約【課題】コンパクトに形成することができるマルチコントロールバルブを提供する。
【解決手段】マルチコントロールバルブは、複数の荷役系スプールと、複数の走行系スプールと、複数の荷役系スプールの各々が接続される荷役側通路と、複数の走行系スプールの各々が接続される走行側通路とを含み、複数の荷役系スプール及び複数の走行系スプールの各々が並んで挿通されるバルブブロックと、バルブブロックに挿通され、走行側通路に流れる作動液の流量を制御することによって作動液を荷役側通路に優先的に流す荷役優先用スプールと、を備え、複数の荷役系スプール及び複数の走行系スプールの各々は、バルブブロックにおいて第1方向に挿通され且つ第1方向に直交する第2方向に一列に配置され、荷役優先用スプールは、複数の荷役系スプール及び複数の走行系スプールの何れかのスプールである隣接スプールに対して、第1方向及び第2方向に直交する第3方向に並んで配置される。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の荷役アクチュエータ用の複数の荷役系スプールと、
複数の走行モータ用の複数の走行系スプールと、
前記複数の荷役系スプールの各々が接続される荷役側通路と、前記複数の走行系スプールの各々が接続される走行側通路とを含み、前記複数の荷役系スプール及び前記複数の走行系スプールの各々が並んで挿通されるバルブブロックと、
前記バルブブロックに挿通され、前記走行側通路に流れる作動液の流量を制御することによって作動液を前記荷役側通路に優先的に流す荷役優先用スプールと、を備え、
前記荷役系スプール及び前記走行系スプールの各々は、前記バルブブロックにおいて第1方向に挿通され且つ第1方向に直交する第2方向に並んで配置され、
前記荷役優先用スプールは、前記複数の荷役系スプール及び前記複数の走行系スプールのうちの何れかのスプールである隣接スプールに対して、第1方向及び第2方向に直交する第3方向に並んで配置される、マルチコントロールバルブ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記バルブブロックは、タンクに接続されるタンク通路を更に含み、
前記荷役優先用スプールは、前記荷役側通路、前記走行側通路、及び前記タンク通路に接続され、前記荷役側通路と前記タンク通路との間を開閉する、請求項1に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項3】
前記バルブブロックは、前記荷役側通路と前記荷役優先用スプールとを繋ぐ荷役側接続通路と、前記荷役優先用スプールと前記走行側通路とを繋ぐ走行側接続通路と、前記荷役優先用スプールと前記タンク通路とを繋ぐタンク接続通路とを含み、
前記荷役側接続通路は、前記荷役優先用スプールを介して前記走行側通路と繋がる第1通路部と、前記荷役優先用スプールを介して前記タンク接続通路と繋がる第2通路部とを有する二股状に形成されている、請求項2に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項4】
前記荷役側通路及び前記走行側通路は、前記隣接スプールと前記荷役優先用スプールとの間に位置し、且つ第2方向に延在している、請求項3に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項5】
前記バルブブロックは、前記荷役側通路と前記隣接スプールとを接続する荷役系スプール接続通路を更に有し、
前記荷役系スプール接続通路は、前記隣接スプールを跨いで延在する延伸部分と、二股に分かれて前記隣接スプールに接続されている二股部分とを有している、請求項4に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項6】
前記タンク接続通路は、第1方向において、前記第2通路部の幅よりも広い幅の拡幅部分を前記荷役優先用スプール側に有している、請求項3に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項7】
前記複数の荷役系スプールは、バケットシリンダに供給する作動液の流れを制御するバケット用スプールと、アームシリンダに供給する作動液の流れを制御するアーム用スプールと、ブームシリンダに供給する作動液の流れを制御するブーム用スプールと、旋回モータに供給する作動液の流れを制御する旋回用スプールと、を含み、
前記隣接スプールは、前記旋回用スプールである、請求項1に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項8】
前記バルブブロックは、前記荷役優先用スプールが挿通される挿通孔部と、タンクに接続されるタンク通路と、前記荷役優先用スプールと前記挿通孔部との間の隙間と前記タンク通路とを繋ぐエア抜通路とを含む、請求項1に記載のマルチコントロールバルブ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のスプールが挿通されるバルブブロックを備えるマルチコントロールバルブに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ショベル等の建設機械では、走行モータ及び荷役アクチュエータへの作動液の流れを制御するマルチコントロールバルブが備わっている。マルチコントロールバルブの一例として、例えば特許文献1の油圧制御バルブ装置が知られている。油圧制御バルブ装置では、走行モータへの作動液の流れを制御する走行系スプールと、荷役アクチュエータへの作動液の流れを制御する荷役系スプールとが備わっている。走行系スプール及び荷役系スプールは、本体ブロックに一列に並べて設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-190044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ショベルでは、荷役アクチュエータの負荷圧に比べて走行モータの負荷圧が小さい。それ故、荷役アクチュエータ及び走行モータを同時に動作させる場合、作動液が走行モータに流れやすい。そこで、本願発の発明者は、荷役優先用スプールを開発した。荷役優先用スプールは、走行系スプールが夫々接続される走行側通路に流れる作動液の流量を絞ることによって、荷役系スプールが夫々接続される荷役側通路に作動液を優先的に流す。荷役優先用スプールは、他のスプールと同様に本体ブロックに設けられる。他方、本体ブロックには、走行系スプール及び荷役系スプール等、複数のスプールが配置されている。それ故、荷役優先用スプールが配される位置によってマルチコントロールバルブが大型化する。
【0005】
そこで本発明は、コンパクトに形成することができるマルチコントロールバルブを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のマルチコントロールバルブは、複数の荷役アクチュエータ用の複数の荷役系スプールと、複数の走行モータ用の複数の走行系スプールと、前記複数の荷役系スプールの各々が接続される荷役側通路と、前記複数の走行系スプールの各々が接続される走行側通路とを含み、前記複数の荷役系スプール及び前記複数の走行系スプールの各々が並んで挿通されるバルブブロックと、前記バルブブロックに挿通され、前記走行側通路に流れる作動液の流量を制御することによって作動液を前記荷役側通路に優先的に流す荷役優先用スプールと、を備え、前記荷役系スプール及び前記走行系スプールの各々は、前記バルブブロックにおいて第1方向に挿通され且つ第1方向に直交する第2方向に並んで配置され、前記荷役優先用スプールは、前記複数の荷役系スプール及び前記複数の走行系スプールのうちの何れかのスプールである隣接スプールに対して、第1方向及び第2方向に直交する第3方向に並んで配置されるものである。
【0007】
本発明に従えば、荷役優先用スプールは、隣接スプールに対して、第3方向に並べて配置されている。それ故、荷役系スプール及び走行系スプールに対して荷役優先用スプールが第2方向に並ぶことがないので、バルブブロックが第2方向に長くなることを抑えることができる。これにより、マルチコントロールバルブをコンパクトに形成することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、マルチコントロールバルブをコンパクトに形成することができる
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の本実施形態に係るマルチコントロールバルブを示す平面図である。
図1のマルチコントロールバルブに構成される液圧回路を示す回路図である。
図1のマルチコントロールバルブを切断線III-IIIで切断して見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る実施形態のマルチコントロールバルブ1について前述する図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明するマルチコントロールバルブ1は、本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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