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公開番号
2025017753
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023120962
出願日
2023-07-25
発明の名称
油圧回路
出願人
株式会社SUBARU
代理人
個人
主分類
F15B
20/00 20060101AFI20250130BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約
【課題】レギュレートバルブがスプールスティック(クローズロック)してライン圧が異常上昇した場合に、自律的にレギュレートバルブのスプールスティックを解消する動作をとることができ、かつ、スプールスティックを解消できない場合には、ライン圧の異常上昇を抑制することが可能な油圧回路を提供する。
【解決手段】油圧回路1は、オイルポンプ22から吐出されるオイルの油圧を調節してライン圧を生成するレギュレートバルブ30と、ライン圧が第1油圧以上の場合に開く第1ポート40c、及び、ライン圧が第2油圧(>第1油圧)以上の場合に開いてオイルをリリーフする第2ポート40dを有するリリーフバルブ40とを備える。レギュレートバルブ30では、リリーフバルブ40の第1ポート40cからリリーフされたオイルの油圧がかかった場合に、該油圧による押力がスプール30aに対して開弁方向に付与される。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
オイルパンに貯留されているオイルを昇圧して吐出するオイルポンプと、
前記オイルポンプから吐出されるオイルの油圧を調節してライン圧を生成するレギュレートバルブと、
前記ライン圧が第1油圧以上の場合に開く第1ポート、及び、前記ライン圧が前記第1油圧よりも高い第2油圧以上の場合に開いてオイルをリリーフする第2ポートを有するリリーフバルブと、を備え、
前記レギュレートバルブは、軸方向に摺動自在に収容されるスプールを有し、該スプールに対して、閉弁方向に作用する付勢部材の付勢力と、開弁方向に作用する前記オイルポンプから吐出されるオイルの油圧による押力とのバランスに応じて、ドレンするオイル量を調節することによりライン圧を生成し、さらに、前記リリーフバルブの第1ポートからリリーフされたオイルの油圧がかかった場合には、該油圧による押力を前記スプールに対して開弁方向に付与するように構成されていることを特徴とする油圧回路。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記リリーフバルブは、
軸方向に沿って前記第1ポート及び前記第2ポートが形成されたバルブケースと、
前記バルブケースの内部に軸方向に摺動自在に収容され、一方の端部がライン圧油路と連通され、該一方の端部にライン圧による開弁方向の押力が作用する弁体と、
前記弁体の他方の端部に配設され、前記弁体に対して、閉弁方向に付勢力を付与する付勢部材と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の油圧回路。
【請求項3】
前記レギュレートバルブは、
前記スプールの一方の端部に前記付勢部材が配設され、前記付勢部材の付勢力が前記スプールに対して閉弁方向に付与され、
前記スプールの他方の端部は前記リリーフバルブの第1ポートと連通され、該他方の端部に前記リリーフバルブの第1ポートからリリーフされたオイルの油圧がかかった場合に、該油圧による押力が前記スプールに対して開弁方向に付与される
ことを特徴とする請求項2に記載の油圧回路。
【請求項4】
前記レギュレートバルブには、前記スプールに対して、前記リリーフバルブの第1ポートからリリーフされるオイルの油圧による押力を付与することを可能としつつ、前記リリーフバルブの第1ポートからリリーフされたオイルを排出する排出孔が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の油圧回路。
【請求項5】
前記レギュレートバルブは、前記オイルポンプから吐出されるオイルの圧力による押力と、前記付勢部材の付勢力とのバランスのみに応じてライン圧を生成する機械式のバルブであることを特徴とする請求項4に記載の油圧回路。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧回路に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、車両では、例えば、エンジンや電動モータにより駆動され高圧のオイルを吐出するオイルポンプを備え、オイルポンプから吐出される高圧のオイルをレギュレートバルブ(コントロールバルブ)で調圧して各部に供給することで、該各部の機能を実現するとともに冷却や潤滑を行っている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-267444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、スプールが軸方向に摺動することにより調圧を行うレギュレートバルブは、異物(コンタミネーション)の噛み込みに脆弱であり、例えば、レギュレートバルブが異物の噛み込みによりスプールスティックしてクローズロックし(すなわち調圧不能となり)、ライン圧が異常上昇することがあり得る。
【0005】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、レギュレートバルブがスプールスティック(クローズロック)してライン圧が異常上昇した場合に、自律的にレギュレートバルブのスプールスティックを解消する動作をとることができ、かつ、スプールスティックを解消できない場合には、ライン圧の異常上昇を抑制することが可能な油圧回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る油圧回路は、オイルパンに貯留されているオイルを昇圧して吐出するオイルポンプと、オイルポンプから吐出されるオイルの油圧を調節してライン圧を生成するレギュレートバルブと、ライン圧が第1油圧以上の場合に開く第1ポート、及び、ライン圧が第1油圧よりも高い第2油圧以上の場合に開いてオイルをリリーフする第2ポートを有するリリーフバルブとを備え、レギュレートバルブが、軸方向に摺動自在に収容されるスプールを有し、該スプールに対して、閉弁方向に作用する付勢部材の付勢力と、開弁方向に作用するオイルポンプから吐出されるオイルの油圧による押力とのバランスに応じて、ドレンするオイル量を調節することによりライン圧を生成し、さらに、リリーフバルブの第1ポートからリリーフされたオイルの油圧がかかった場合には、該油圧による押力をスプールに対して開弁方向に付与するように構成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明の一態様に係る油圧回路によれば、ライン圧が第1油圧以上となった場合にリリーフバルブの第1ポートが開き、オイルがリリーフされる。そして、レギュレートバルブでは、リリーフバルブの第1ポートからリリーフされたオイルの油圧がかかった場合に、スプールに対して開弁方向(すなわちスティックを解消する方向)に該油圧による押力が(オイルポンプの吐出圧による押力に加えて)付与される。そのため、ライン圧が第1油圧以上に上昇した場合に、自律的にスプールスティック(クローズロック)を解消する動作をとることができる。また、さらに、上記解消動作によってもスプールスティックが解消することができず、ライン圧が第1油圧よりも高い第2油圧以上となった場合には、オイルをリリーフする(逃がす)第2ポートが開き、オイルがリリーフされる。よって、ライン圧の異常上昇を抑制することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、レギュレートバルブがスプールスティック(クローズロック)してライン圧が異常上昇した場合に、自律的にレギュレートバルブのスプールスティックを解消する動作をとることができ、かつ、該解消動作によってもスプールスティックを解消できない場合には、ライン圧の異常上昇を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係る油圧回路の構成を示す図である。
実施形態に係る油圧回路の動作を説明するための図である(「第2油圧>ライン圧≧第1油圧」の状態におけるオイルの流れ/供給油路(太線)を示す図である)。
実施形態に係る油圧回路の動作を説明するための図である(「ライン圧≧第2油圧」の状態におけるオイルの流れ/供給経路(太線)を示す図である)。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同一又は相当部分には同一符号を用いることとする。また、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
(【0011】以降は省略されています)
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