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公開番号2025020971
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023124625
出願日2023-07-31
発明の名称マルチコントロールバルブ
出願人川崎重工業株式会社
代理人個人
主分類F15B 11/00 20060101AFI20250205BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約【課題】複数のリリーフ弁に対するアクセス性を向上させることができるマルチコントロールバルブを提供する。
【解決手段】マルチコントロールバルブは、互いに異なるアクチュエータに供給する作動液の流れを制御する少なくとも3つ以上のスプールと、スプールの各々が第1方向に延在するように互いに平行に挿通され且つ第1方向と交差するする第2方向に並べて配置されているバルブブロックと、アクチュエータの各々に対応させてバルブブロックに設けられ、スプールの各々から対応するアクチュエータに供給される作動液を夫々排出する少なくとも3つ以上リリーフ弁と、を備え、リリーフ弁の各々は、バルブブロックの第1方向一方側にある第1面において、少なくとも2つを第1方向及び第2方向と交差する第3方向一方側に第2方向に並べて配置させ、少なくとも1つを第3方向他方側に配置させている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
互いに異なるアクチュエータに供給する作動液の流れを制御する少なくとも３つ以上のスプールと、
前記スプールの各々が第１方向に延在するように互いに平行に挿通され且つ第１方向と交差するする第２方向に並べて配置されているバルブブロックと、
前記アクチュエータの各々に対応させて前記バルブブロックに設けられ、前記スプールの各々から対応する前記アクチュエータに供給される作動液を夫々排出する少なくとも３つ以上のリリーフ弁と、を備え、
前記リリーフ弁の各々は、前記バルブブロックの第１方向一方側にある第１面において、少なくとも２つを第１方向及び第２方向と交差する第３方向一方側に第２方向に並べて配置させ、少なくとも１つを第３方向他方側に配置させている、マルチコントロールバルブ。
続きを表示（約 2,500 文字）【請求項２】
前記スプールの各々に対応させて前記バルブブロックに設けられる複数の電磁弁を更に有し、
前記バルブブロックは、前記スプールの各々が挿通されるブロック本体と、前記複数の電磁弁が設けられる電磁弁ブロックとを含み、
前記電磁弁ブロックは、前記第１面である前記ブロック本体の第１面に配置され、
前記複数のリリーフ弁は、前記第１面において、前記少なくとも２つのリリーフ弁を前記電磁弁ブロックより第３方向一方側に配置させ、前記少なくとも１つのリリーフ弁を前記電磁弁ブロックより第３方向他方側に配置させている、請求項１に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項３】
前記複数のリリーフ弁は、第３方向に見て第２方向両側に離して配置される２つの前記リリーフ弁を第３方向一方側に配置させ、且つ前記２つのリリーフ弁の間に配置される少なくとも１つ以上の前記リリーフ弁を第３方向他方側に配置させている、請求項１に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項４】
前記バルブブロックは、前記スプールの各々から第３方向一方側の側面に向かって延在するアクチュエータ通路を有し、
前記アクチュエータ通路の各々は、第３方向一方側の側面にて開口し且つ対応する前記アクチュエータの各々に接続されるアクチュエータポートを夫々有し、
前記少なくとも１つのリリーフ弁は、対応する前記スプールが接続される前記アクチュエータ通路より第３方向他方に延在するリリーフ通路に接続され、
残りの前記リリーフ弁は、対応する前記スプールが接続される前記アクチュエータ通路に接続されている、請求項１に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項５】
前記バルブブロックは、前記スプールの各々から第３方向一方側の側面に向かって延在し且つ前記アクチュエータに夫々接続されるアクチュエータ通路を有し、
前記複数のリリーフ弁は、前記第１面に夫々配置される前記リリーフ弁である複数の第１リリーフ弁と、前記バルブブロックの第１方向他方側にある第２面に配置される複数の第２リリーフ弁とを含み、
前記複数の第２リリーフ弁は、第３方向一方側において第２方向に並べるように前記第２面に配置されている、請求項１に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項６】
前記複数のスプールは、前記アクチュエータの１つであるバケットシリンダに供給する作動液の流れを制御するバケット用スプールと、前記アクチュエータの１つであるアームシリンダに供給する作動液の流れを制御するアーム用スプールと、前記アクチュエータの１つであるブームシリンダに供給する作動液の流れを制御するブーム用スプールと、を含み、
前記複数のリリーフ弁は、前記バケット用スプールから前記バケットシリンダに供給される作動液を排出するバケット用リリーフ弁と、前記アーム用スプールから前記アームシリンダに供給される作動液を排出するアーム用リリーフ弁と、前記ブーム用スプールから前記ブームシリンダに供給される作動液を排出するブーム用リリーフ弁と、を含む、請求項１に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項７】
前記複数のスプールは、前記アクチュエータの１つであるオプション用アクチュエータに供給する作動液の流れを制御するオプション用スプールを更に含み、
前記複数のリリーフ弁は、前記オプション用スプールから前記オプション用アクチュエータに供給される作動液を排出するオプション用リリーフ弁を更に含み、
前記ブーム用リリーフ弁及び前記オプション用リリーフ弁は、第３方向に見て前記アーム用リリーフ弁及び前記バケット用リリーフ弁の間に配置され、且つ前記アーム用リリーフ弁及び前記バケット用リリーフ弁に対して第３方向に離して前記第１面に配置されている、請求項６に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項８】
前記アクチュエータの各々に対応させて前記バルブブロックに設けられ、前記スプールの各々から対応する前記アクチュエータに供給される作動液の圧力を計測する複数の圧力センサを更に備え、
前記複数の圧力センサは、少なくとも１つを第３方向に離すようにして前記第１面に設けられている、請求項１に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項９】
前記スプールの各々に対応させて前記バルブブロックに設けられる複数の電磁弁を更に有し、
前記バルブブロックは、前記スプールの各々が挿通されるブロック本体と、前記複数の電磁弁が設けられる電磁弁ブロックとを含み、
前記電磁弁ブロックは、前記第１面である前記ブロック本体の第１面に配置され、
前記複数の圧力センサは、前記第１面において、前記少なくとも１つの圧力センサ以外の前記圧力センサを前記電磁弁ブロックより第３方向一方側に配置させ、且つ前記少なくとも１つの圧力センサを前記電磁弁ブロックより第３方向他方側に配置させている、請求項８に記載のマルチコントロールバルブ。
【請求項１０】
互いに異なるアクチュエータに供給する作動液の流れを制御する少なくとも３つ以上のスプールと、
前記スプールの各々が第１方向に延在するように互いに平行に挿通され且つ第１方向と交差するする第２方向に並べて配置されているバルブブロックと、
前記アクチュエータの各々に対応させて前記バルブブロックに設けられ、前記スプールの各々から対応する前記アクチュエータに供給される作動液の圧力を夫々計測する少なくとも３つ以上の圧力センサと、を備え、
前記圧力センサの各々は、前記バルブブロックの第１方向一方側にある第１面において、少なくとも２つを第１方向及び第２方向と交差する第３方向一方側に第２方向に並べて配置させ、少なくとも１つを第３方向他方側に配置させている、マルチコントロールバルブ。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、複数のスプールが挿通されるマルチコントロールバルブに関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
ショベル等の建設機械では、各アクチュエータへの作動液の流れを制御するマルチコントロールバルブが備わっている。マルチコントロールバルブの一例として、例えば特許文献１の油圧制御弁装置が知られている。油圧制御弁装置では、各アクチュエータへの作動液の流れを制御する複数のスプール、即ち駆動系スプールが本体ブロックに高さ方向に延在するように互いに平行に挿通され且つ長手方向に一列に並べて配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平１１－１９００４４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
マルチコントロールバルブは、複数のアクチュエータポートを有しており、アクチュエータポートの各々は、アクチュエータに接続されている。複数のアクチュエータポートは、バルブブロックにおいて前面に形成されており、アクチュエータポートの各々には配管が接続されている。また、マルチコントロールバルブには、アクチュエータの各々に流れる作動液を夫々排出する複数のリリーフ弁が備わっている。複数のリリーフ弁は、上面及び下面において、アクチュエータポートが形成される前側に寄せて配置される。
【０００５】
マルチコントロールバルブでは、メンテナンス等においてリリーフ弁の各々を取り外す作業が発生することがある。その際、マルチコントロールバルブが配置される姿勢次第では、複数のリリーフ弁のうち一部分が配管等によってアクセスしづらくなる場合がある。この場合、例えば、特別な治具等を用いてリリーフ弁にアクセスする必要がある。また、アクチュエータに供給される作動液の圧力を夫々計測する圧力センサについても同様である。
【０００６】
そこで第１の開示は、複数のリリーフ弁に対するアクセス性を向上させることができるマルチコントロールバルブを提供することを目的としている。
【０００７】
また、第２の開示は、複数の圧力センサに対するアクセス性を向上させることができるマルチコントロールバルブを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
第１の開示のマルチコントロールバルブは、互いに異なるアクチュエータに供給する作動液の流れを制御する少なくとも３つ以上のスプールと、前記スプールの各々が第１方向に延在するように互いに平行に挿通され且つ第１方向と交差するする第２方向に並べて配置されているバルブブロックと、前記アクチュエータの各々に対応させて前記バルブブロックに設けられ、前記スプールの各々から対応する前記アクチュエータに供給される作動液を夫々排出する少なくとも３つ以上のリリーフ弁と、を備え、前記リリーフ弁の各々は、前記バルブブロックの第１方向一方側にある第１面において、少なくとも２つを第１方向及び第２方向と交差する第３方向一方側に第２方向に並べて配置させ、少なくとも１つを第３方向他方側に配置させているものである。
【０００９】
第１の開示に従えば、リリーフ弁の各々は、バルブブロックの第１面において、少なくとも２つを第３方向一方側に第２方向に並べて配置させ、少なくとも１つを第３方向他方側に配置させている。それ故、リリーフ弁の各々は、第３方向一方及び他方から夫々アクセスすることができる。また、少なくとも１つのリリーフ弁を第３方向他方側に配置させることによって、そのリリーフ弁とそれに隣接するリリーフ弁が第２方向一方及び他方から夫々見て重ならないようにできる。それ故、隣接するリリーフ弁に対して第２方向からアクセスすることができる。従って、リリーフ弁に対するアクセス性を向上させることができる。
【００１０】
第２の開示のマルチコントロールバルブは、互いに異なるアクチュエータに供給する作動液の流れを制御する少なくとも３つ以上のスプールと、前記スプールの各々が第１方向に延在するように互いに平行に挿通され且つ第１方向と交差するする第２方向に並べて配置されているバルブブロックと、前記アクチュエータの各々に対応させて前記バルブブロックに設けられ、前記スプールの各々から対応する前記アクチュエータに供給される作動液の圧力を夫々計測する少なくとも３つ以上の圧力センサと、を備え、前記圧力センサの各々は、前記バルブブロックの第１方向一方側にある第１面において、少なくとも２つを第１方向及び第２方向と交差する第３方向一方側に第２方向に並べて配置させ、少なくとも１つを第３方向他方側に配置させているものである。
（【００１１】以降は省略されています）

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