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公開番号
2024159467
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2024004383
出願日
2024-01-16
発明の名称
シリンダー保護カバー
出願人
株式会社工営
代理人
個人
,
個人
主分類
F15B
15/14 20060101AFI20241031BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約
【課題】建設現場における安全性を考慮し、バンド部材の痛みや汚れを防止するとともに、シリンダー保護カバー自体の弛みを効果的に解消でき、かつ安価に容易に製作することができるシリンダー保護カバーを提供する。
【解決手段】シリンダー保護カバー1の上端部については、スカート部3の長さsを大きくとり、スカート部3の余長部分を折返し部4として、谷折り線4aで折り返すことで、折返し部4でバンド部材の外面を覆い隠すことができるようにする。下端部については、スカート部3の端部にバンド部材の幅より長いスカート状の重ね合わせ部5を設け、バンド部材の外周面を重ね合わせ部5で覆えるようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
シート材による大径部と小径部が交互に形成され、建設工事用の重機のシリンダーロッド部分の外周を覆うジャバラ状のカバー本体と、前記カバー本体の端部に形成され、バンド部材の締め付けによって外側から前記シリンダーロッドの外周部に固定されるスカート部とを備えたシリンダー保護カバーにおいて、前記スカート部の端部に前記バンド部材の幅より長い谷折りの折返し部を設け、前記バンド部材の外周面を前記折返し部で覆えるようにしたことを特徴とするシリンダー保護カバー。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
請求項1記載のシリンダー保護カバーにおいて、前記折返し部には先端部から谷折り線にかけて切込みが設けられていることを特徴とするシリンダー保護カバー。
【請求項3】
シート材による大径部と小径部が交互に形成され、建設工事用の重機のシリンダーロッド部分の外周を覆うジャバラ状のカバー本体と、前記カバー本体の端部に形成され、バンド部材の締め付けによって外側から前記シリンダーロッドの外周部に固定されるスカート部とを備えたシリンダー保護カバーにおいて、前記スカート部の端部に前記バンド部材の幅より長いスカート状の重ね合わせ部を設け、前記バンド部材の外周面を前記重ね合わせ部で覆えるようにしたことを特徴とするシリンダー保護カバー。
【請求項4】
請求項1~3の何れかに記載のシリンダー保護カバーにおいて、前記大径部どうしの複数区間におけるピッチが、前記カバー本体の一端側で大きくなるようにしたことを特徴とするシリンダー保護カバー。
【請求項5】
請求項4記載のシリンダー保護カバーにおいて、前記大径部どうしの複数区間におけるピッチが、前記カバー本体の一端側から他端側に徐々に短くなるようにしたことを特徴とするシリンダー保護カバー。
【請求項6】
請求項1~3の何れかに記載のシリンダー保護カバーにおいて、前記シート材が熱可塑性樹脂シートであることを特徴とするシリンダー保護カバー。
【請求項7】
請求項6記載のシリンダー保護カバーにおいて、少なくとも前記カバー本体のジャバラ状の部分が、所定形状に裁断された熱可塑性樹脂シートどうしの高周波ウェルダー融着によって形成されていることを特徴とするシリンダー保護カバー。
【請求項8】
請求項7記載のシリンダー保護カバーの製造方法であって、熱可塑性樹脂シートから周方向の一部に切欠き部を有する円盤形状に裁断されたシート材の切欠き端部どうしを高周波ウェルダーによって融着させて側面からみた形状が円錐台形状のリング体を形成し、同様に形成されたリング体どうしを大径部と小径部が交互になるように高周波ウェルダーにより溶着させて前記カバー本体のジャバラ状の部分を形成させることを特徴とするシリンダー保護カバーの製造方法。
【請求項9】
請求項8記載のシリンダー保護カバーの製造方法において、前記カバー本体のジャバラ状の部分の端部に、さらに高周波ウェルダーにより熱可塑性樹脂シートからなるスカート部を融着させることを特徴とするシリンダー保護カバーの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば建設工事用の重機の脚部のフロントジャッキなどに用いられるシリンダー保護カバーに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、油圧シリンダー、水圧シリンダー、空気圧シリンダー等のシリンダーを構成するピストンロッドを保護するためのシリンダー保護カバーとして、布、ゴム、合成樹脂等の可撓性を有する素材で作製したカバーを、シリンダーのロッド部を覆うようにロッド先端部からシリンダーチューブの先端部位にかけて取り付ける技術が知られている。
【0003】
これらのシリンダー保護カバーに関しては、強度を備えつつ、ロッドの伸縮に合わせて容易に伸縮できるように大径部と小径部が交互に形成されたジャバラ構造としたものが多い。
【0004】
このようなシリンダー保護カバーを、例えば図8、図9に示すように建設工事用の大型重機20、30のフロントジャッキなどに使用する場合、図10に示すように、バンド部材6を用いてシリンダー保護カバー1をシリンダーロッドに固定する。
【0005】
バンド部材6としては、通常、腐食しにくい素材を用いたバンド部材を用いることが多いが、セメントの漏れや砂埃の巻き上げなど過酷な建設現場の環境では痛みや汚れが生じやすいという問題がある。
【0006】
また、特に小型重機のように径の小さいシリンダーの保護カバーとして使用する場合においては、シリンダー保護カバー1が上下方向に用いられるため、図11に示すようにシリンダー保護カバー1の下部が縮まる形で弛みSLが生じてしまい、重機の操作時や現場作業員のミスにより弛み部分が損傷しやすく、特にセメントや土砂、ゴミなどが付着した場合に、損傷して早期の交換が必要になる原因となっている。
【0007】
また、重機が現場での稼働を終え、資材置き場などでメンテナンスを行う際には、図12に示すように、重機のシリンダーはフロントジャッキの中にしまわれ、シリンダー保護カバー1は取り外されることなくフロントジャッキと重機の脚の間に挟まれる。この時、ジャバラに強い圧力が生じるので形が変形してしまい、これも破損の原因になっている。従来、この圧力に耐えるために保護カバーにゴム性の素材を採用している場合もある。
【0008】
このような問題に対し、例えば、特許文献1には、シリンダーのピストンロッドの伸縮に伴う弛みを吸収し、かつピストンロッドへの取付けが容易なシリンダー保護カバーとして、保護カバーの長手方向に一端から他端にわたり少なくとも一箇所切断された切断部とを設けた構造や、蛇腹の太径部の外径寸法が一端から他端に向けて徐々に大きくなるように形成した構造が開示されている。
【0009】
また、特許文献2には、ピストンロッドの伸長時に外気が吸い込まれるシリンダー保護カバーにおいて、ピストンロッドに付着する粉塵等の異物がシリンダーチューブ内に侵入するのを防止するための構造として、カバー部本体を構成する各可撓性シートの谷折れ部からピストンロッドの外周面に摺接するように、ワイピング部を少なくとも1箇所配置する構成としたシリンダー保護カバーが開示されている。
【0010】
また、特許文献3には、シリンダーのピストンロッドが縮んだ状態における厚みを抑えることが可能なシリンダー保護カバーとして、柔軟性を有するシート材で形成され、ピストンロッドの軸方向に沿った一端から他端に亘って切込みが形成されると共に、ピストンロッドの軸方向の伸縮動作に伴って蛇腹状に伸縮する蛇腹体と、その蛇腹体の頂部と溝部との間を繋ぐ繋ぎ面部に設けられ、蛇腹体における切込みの一縁側と他縁側とを連結する複数の連結部とを備え、複数の連結部はそれぞれ柔軟性を有するフラップ状のシート材で形成され、一縁側における繋ぎ面部の表面上に取り付けられて他縁側に向かって延在する延在片と、他縁側に形成されて延在片が係止される係止孔とを含み、延在片は係止孔に挿通されて他縁側における繋ぎ面部の表面上または裏面上で挿通方向と交差する方向に張り出すことにより係止される張り出し部を有するという構成を備えたシリンダー保護カバーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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