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公開番号2024102775
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-31
出願番号2023006899
出願日2023-01-19
発明の名称シリンダ装置
出願人藤倉コンポジット株式会社
代理人個人
主分類F15B 15/14 20060101AFI20240724BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約【課題】本発明は、1つの連通孔から1つの収容室に外部からの流体を送り込む構成によって複数のピストン部を移動させることができるシリンダ装置の提供を目的とする。
【解決手段】本発明のシリンダ装置10は、第1ピストン部32及び第2ピストン部34を含むピストン部30と、連通孔CH1が形成されている筒状壁222及び底壁224を有し、ピストン部30とで連通孔CH1を介して送り込まれる流体を収容する収容室CSを形成するシリンダ部20と、を備え、連通孔CH1を介して外部から収容室CSに流体が送り込まれると、底壁224にそれぞれの静荷重を作用させて接触していた第1ピストン部32及び第2ピストン部34を、それぞれの静荷重を底壁224に対する対向面積で除した静荷重圧が小さい順に底壁224から離れた位置に移動させる。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
軸方向に沿う貫通孔が形成されている第1ピストン部、及び、前記貫通孔に嵌め込まれ、前記第1ピストン部に対し前記軸方向に沿って相対移動する第2ピストン部を含むピストン部と、
外部と内部とを連通する連通孔が形成されている筒状壁、及び、前記筒状壁の一端側を塞ぐ底壁を有し、自身に対し前記第1ピストン部が前記軸方向に沿って相対移動するように内部に前記第1ピストン部が嵌め込まれているシリンダ部であって、前記ピストン部とで前記連通孔を介して外部から送り込まれる流体を収容する収容室を形成するシリンダ部と、
を備え、
前記連通孔を介して外部から前記収容室に流体が送り込まれると、前記底壁にそれぞれの静荷重を作用させて接触していた前記第1ピストン部及び前記第2ピストン部を、それぞれの静荷重を前記底壁に対するそれぞれの対向面積で除した静荷重圧が小さい順に前記底壁から離れた位置に移動させる、
シリンダ装置。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記第1ピストン部の静荷重圧は、前記第2ピストン部の静荷重圧よりも小さく設定されている、
請求項1に記載のシリンダ装置。
【請求項3】
前記筒状壁の内周面には、前記軸方向に沿って移動する前記第1ピストン部に接触して前記第1ピストン部の前記軸方向への移動を制限する段差面が形成されており、
前記第2ピストン部の静荷重圧は、前記連通孔を介して外部から前記収容室に流体が送り込まれて前記第1ピストン部が前記底壁との接触位置から前記段差面との接触位置まで移動する期間、前記第2ピストン部が前記第1ピストン部とともに移動するように設定されている、
請求項2に記載のシリンダ装置。
【請求項4】
前記底壁に対する前記第1ピストン部及び前記第2ピストン部の対向面の一方又は両方には、前記連通孔を介して外部から前記収容室に送り込まれる流体が入り込む、少なくとも1つ以上の凹みが形成されている、
請求項1~3のいずれか一項に記載のシリンダ装置。
【請求項5】
更に、前記第1ピストン部及び前記第2ピストン部の一方又は両方を前記底壁に押し付ける、少なくとも1つ以上の押し付け部を備える、
請求項1~3のいずれか一項に記載のシリンダ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シリンダ装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、その図1、図2等に示されるように、第1ピストン部と、第1ピストン部の軸方向の延長線上に配置されている第2ピストン部とを備え、各ピストン部のピストンロッド(第1ピストンロッド及び第2ピストンロッド)を軸方向に移動させる多段シリンダ装置が開示されている。
具体的に、この多段シリンダ装置は、第1シリンダチューブと、第1シリンダチューブ内に設けられ、内部に空洞を有する第1ピストンと、第1ピストンの空洞と連通して形成された空洞を有しかつ第1ピストンと一体に形成された第1ピストンロッドと、第1ピストンの空洞及び第1ピストンロッドの空洞からなる小シリンダチューブと、第1シリンダチューブと異なる第2シリンダチューブと、第2シリンダチューブ内に設けられた第2ピストンと、第2ピストンと一体に形成され、前記小シリンダチューブ内を移動する第2ピストンロッドと、を備えている(特許文献1の請求項1、図1等参照)。
なお、この多段シリンダ装置は、各ピストン部を軸方向に移動させるための各収容室(第1シリンダチューブ内の空洞、第2シリンダチューブ内の空洞)に、それぞれに連通する各注入部を介して外部からの空気を送り込む構成を採用している(特許文献1の図2、図4等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-187089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている多段シリンダ装置は、2つのピストン部を多段伸縮構造とすることで小型化を実現できている。しかしながら、各ピストン部を軸方向に移動させる作用力を発生させる収容室及び当該収容室に外部からの空気を送り込む注入部がピストン部毎に備えられている。そのため、この多段シリンダ装置は、機械構成が複雑であり、この技術思想のもとで更に小型化するには限界がある。
【0005】
本発明は、1つの連通孔から1つの収容室に外部からの流体を送り込む構成によって複数のピストン部を移動させることができるシリンダ装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様のシリンダ装置は、
軸方向に沿う貫通孔が形成されている第1ピストン部、及び、前記貫通孔に嵌め込まれ、前記第1ピストン部に対し前記軸方向に沿って相対移動する第2ピストン部を含むピストン部と、
外部と内部とを連通する連通孔が形成されている筒状壁、及び、前記筒状壁の一端側を塞ぐ底壁を有し、自身に対し前記第1ピストン部が前記軸方向に沿って相対移動するように内部に前記第1ピストン部が嵌め込まれているシリンダ部であって、前記ピストン部とで前記連通孔を介して外部から送り込まれる流体を収容する収容室を形成するシリンダ部と、
を備え、
前記連通孔を介して外部から前記収容室に流体が送り込まれると、前記底壁にそれぞれの静荷重を作用させて接触していた前記第1ピストン部及び前記第2ピストン部を、それぞれの静荷重を前記底壁に対するそれぞれの対向面積で除した静荷重圧が小さい順に前記底壁から離れた位置に移動させる。
【0007】
第2態様のシリンダ装置は、
第1態様のシリンダ装置において、
前記第1ピストン部の静荷重圧は、前記第2ピストン部の静荷重圧よりも小さく設定されている。
【0008】
第3態様のシリンダ装置は、
第2態様のシリンダ装置において、
前記筒状壁の内周面には、前記軸方向に沿って移動する前記第1ピストン部に接触して前記第1ピストン部の前記軸方向への移動を制限する段差面が形成されており、
前記第2ピストン部の静荷重圧は、前記連通孔を介して外部から前記収容室に流体が送り込まれて前記第1ピストン部が前記底壁との接触位置から前記段差面との接触位置まで移動する期間、前記第2ピストン部が前記第1ピストン部とともに移動するように設定されている。
【0009】
第4態様のシリンダ装置は、
第1~第3態様のいずれか一態様のシリンダ装置において、
前記底壁に対する前記第1ピストン部及び前記第2ピストン部の対向面の一方又は両方には、前記連通孔を介して外部から前記収容室に送り込まれる流体が入り込む、少なくとも1つ以上の凹みが形成されている。
【0010】
第5態様のシリンダ装置は、
第1~第3態様のいずれか一態様のシリンダ装置において、
更に、前記第1ピストン部及び前記第2ピストン部の一方又は両方を前記底壁に押し付ける、少なくとも1つ以上の押し付け部を備える。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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