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公開番号
2024097282
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-18
出願番号
2023015550
出願日
2023-02-03
発明の名称
空圧式アクチュエータ
出願人
個人
代理人
あいわ弁理士法人
主分類
F15B
15/06 20060101AFI20240710BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約
【課題】空圧式アクチュエータを提供する。
【解決手段】空圧式アクチュエータに接続された信号トランスミッタに組み込まれ、個々の軸芯が1つに併合される。空気圧ドライバーの本体上部は、軸芯の軸にあり、本体と一体成形されたアセンブリスロットを隔てており、この組立溝に信号トランスミッタが配置される。この組立溝の溝底に対応する軸芯の位置には軸穴が設けられ、軸芯は軸穴を介して空圧式アクチュエータの本体と組立溝の内部を貫通する。組立溝はカバープレートで覆われる。これらの配置により、もともと個別に分離される信号トランスミッタと空圧式アクチュエータは、両者の軸芯の垂直度と同心度の一致性を確保するために一体に統合される。また、信号トランスミッタと空圧式アクチュエータの組み合わせにより、部品が少なく、より組み合わせの手間がかからない。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
空圧式アクチュエータであり、
接続されている信号トランスミッタと、その間の軸芯と一体成形され、本体上部は、対応する軸芯の軸線上に位置し、本体と一体成形された組立溝を介して、信号トランスミッタが取り付けられる組立溝に配置され、組立溝の溝底には、本体と組立溝の内部に穿設可能な軸穴が軸芯の位置に設けられ、組立溝はカバープレートで覆われることを特徴とする、空圧式アクチュエータ。
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【請求項2】
前記軸芯の下端には、流体の流れを制御する管路内のバルブ回転軸に接続するための嵌合穴が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の空圧式アクチュエータ。
【請求項3】
前記空圧式アクチュエータは、前記本体内の前記軸芯の中央セグメントにおいて、カムと穿通して固定される単動型空圧式アクチュエータであり、前記カムを前記軸芯と一体に連動することができ、また、前記カムの左右両端にはそれぞれ1つの嵌入溝が設けられ、前記軸芯の左右両側には、それぞれ1つのピストンと、前記ピストンの裏側にそれぞれ位置する2つのバネセットがあり、2つの前記ピストンは前記カム端に面し、それぞれ連結棒でカムリングを貫通し、前記カムリングは、前記嵌入溝に嵌入して、位置決め、回動することができ、前記バネセットの一端は前記本体の外側にロックされたサイドカバーに接触し、もう一端は前記ピストンに接触し、2つの前記ピストンの間に位置する前記本体の内部には、気密空間が設けられ、前記気密空間は管継手で前記本体の外側に連通し、圧縮空気が前記空圧式アクチュエータに出入りする通路となることを特徴とする、請求項1に記載の空圧式アクチュエータ。
【請求項4】
前記空圧式アクチュエータは、二動型空圧式アクチュエータであり、前記本体内の前記軸芯の中段にカムに穿通固定され、前記カムと前記軸芯とを一体的に連動し、そして、前記カムの左右両端には、それぞれ1つの嵌入溝が設けられ、前記軸芯の左右にそれぞれピストンが設けられ、2つの前記ピストンは前記カム端に面し、それぞれ連結棒でカムリングを貫通し、前記カムリングは、前記嵌入溝に嵌入して位置決め、回動することができ、2つの前記ピストン間に位置する前記本体内部には、気密空間が設けられ、前記気密空間は前記本体の外面に2つの管継手で連通し、前記空圧式アクチュエータに圧縮空気が出入りする通路とし、また、2つの前記管継手は、圧縮空気を個別に入力することができ、2つの前記ピストンを互いに近接または離反させる線形変位を行うように駆動することができることを特徴とする請求項1に記載の空圧式アクチュエータ。
【請求項5】
前記信号発信器は、前記軸芯の左右に位置する2つの磁気センサーと、前記軸芯に固着された磁石を備えた近接センサであり、前記磁石は、前記軸芯と垂直に交差し、2つの前記磁気センサーと同じ水平面上にあり、前記磁石は2つの前記磁気センサーの間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の空圧式アクチュエータ。
【請求項6】
前記組立溝と前記本体は、ステンレス鋼で作られ、鋳造で一体成形されることを特徴とする請求項1に記載の空圧式アクチュエータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、改良された空圧式アクチュエータに関し、特に、信号トランスミッタと空圧式アクチュエータとを別個に分離することなく、一体化にして、空圧式アクチュエータと信号トランスミッタの動作の同心度と垂直度を確保し、部品が少なくなり、組み立て作業の負担が軽減できる。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
製造工場は、液体またはガス原料を輸送するために様々な管路を設置し、管路は、各輸送地点において、関連する産業用バルブが配置され、制御バルブの開閉によって管路の輸送指示を実行する。製造工場は広大で、流体制御システムは、生産効率を維持し、労働安全事故を防ぐために、完全かつ効果的な中央制御システムを必要とし、コマンドを厳格かつ効果的に制御する必要がある。
【0003】
空圧式アクチュエータ(pneumatic actuator)は流体制御システムの重要なコンポーネントの1つであり、外部電源を受け入れ、軸トルクに変換し、管路の開閉を目的としてアクチュエータに連動するバルブを回す。信号トランスミッタは、信号トランスミッタ内蔵のセンサーを介してアクチュエータの位置を検出し、リアルタイムで信号を上層制御回路にフィードバックする。
これにより、流体システムのリアルタイム状態を制御できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図1、2に示すように、周知の空圧式アクチュエータ1と信号トランスミッタ2は2つの別々のコンポーネントであり、両者は常に鋼板のブラケット3とネジ30、ワッシャー31、ナットで空圧式アクチュエータ1と信号トランスミッタ2を組み立ててリンクされる。実践的な経験から、この組み立てるパターンは、以下の項目で明らかに欠点を有する。
1.空圧式アクチュエータ1(空気圧や電気に関係なく)と信号トランスミッタ2は、それぞれ異なる産業分野に属しており、ユーザーは、組立指示に従って組み立て、多くのネジ30、ワッシャー31などの係止部材を組み立てる必要があり、組み立てに時間がかかり、手間がかかる。また、空圧式アクチュエータ1と信号トランスミッタ2のそれぞれが属する2つの軸芯10、20間の同心度と垂直度を維持するために特別な注意を払って組み立てないと、作業中に2つの軸芯10、20が偏心回転する潜在的なリスクが発生する可能性がある。
2.管路4内の流体が大きな圧力によって押されると、管路4は、ある程度の振動を引き起こし、振動が長時間続くと、ネジ30、ナットが緩んで脱落し、固定機能を失う。
3.空圧式アクチュエータ1と信号トランスミッタ2の間には、それぞれ1つの軸芯10、20が噛み合って連動し、振動による緩みにより、2つの軸芯10、20が必然的に損傷して、歪み、信号トランスミッタ2内に内蔵されたセンサーによるが空圧式アクチュエータ1の位置の検出ずれが発生する。
本発明者は、空圧式アクチュエータと信号トランスミッタとの結合において、適用上に上記の欠点が存在することを鑑みて、設計の改良を行い、ついに本発明を発明した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は主に、別々に分離してる信号トランスミッタと空圧式アクチュエータとを統合して一体にすることを目的とする。また、信号トランスミッタと空気圧ドライバーの両方の軸芯を1つに統合し、軸芯の垂直度と同心度の一致性を確保する。また、信号トランスミッタが空圧式アクチュエータに組み立てられた結合部品と、組み立てる時間を削減できる。
【0006】
本発明の主な特徴は、信号トランスミッタと空圧式アクチュエータのそれぞれの軸芯を一体成形して1つにすることである。空圧式アクチュエータの本体上部と対応する軸芯の軸線に位置する部位には、信号トランスミッタの取り付けのために一体成形された組立溝が介在されている。組立溝の溝底が軸芯に対応する位置には、組立溝が本体内部に連通する軸穴が設けられており、軸芯の先端は軸穴を介して本体と組立溝の内部を貫通する。組立溝はカバープレートで覆われている。これらの配置により、もともと個別に分離されている、信号トランスミッタと空圧式アクチュエータは一体化され、空圧式アクチュエータと信号トランスミッタの軸芯の垂直度と同心度の一致性を確保する。管路に流体の流れによる振動の影響を受けず、振動による部品の緩みによる潜在的なリスクを低減し、また、組み立ての部品が少なくなり、組み立て作業の負担が軽減され、組み立てエラーによる潜在的なリスクが排除される。
【0007】
本発明が上記目的を達成するために採用した技術的手段、すなわち構造について、実施例を図式に合わせて以下に説明する。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、以下の利点および有効性を有する。
1.信号発信器6と空圧式アクチュエータ5は、もともと個別に分離され、一体に統合され、空圧式アクチュエータ5と信号発信器6の軸の垂直度と同心度の一致性を確保し、同心度と垂直度の懸念がなく、管路の流れに流体の振動の影響を受けず、管路振動によるネジ、ナット、ブラケットなどの緩みによる潜在的なリスクを低減する。
2.信号トランスミッタ6と空圧式アクチュエータ5の組み合わせにより、部品が少なくなり、組み立て作業の負担が軽減され、組み立てエラーによる潜在的なリスクが排除される。
3.信号トランスミッタ6と空圧式アクチュエータ5は、個別に購入することなく、費用を削減し、一度に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
周知の空圧式アクチュエータと信号トランスミッタが管路に取り付けられた斜視参考図である。
周知の空圧式アクチュエータと信号トランスミッタの分解図である。
本発明の実施形態に係る単動型空圧式アクチュエータと信号トランスミッタとの結合斜視図である。
本発明の実施形態に係る単動型空圧式アクチュエータと信号トランスミッタの分解図である。
本発明の実施形態に係る単動型空圧式アクチュエータと信号トランスミッタの正常状態における断面正面図である。
本発明の実施形態に係る単動型空圧式アクチュエータの正常状態における断面平面図である。
本発明の実施形態に係る信号トランスミッタの正常状態における断面平面図である。
本発明の実施形態に係る単動型空圧式アクチュエータと信号トランスミッタとの逆動作状態における断面正面図である。
本発明の実施形態に係る単動型空圧式アクチュエータの逆動作状態における断面平面図である。
本発明の実施形態に係る信号トランスミッタの逆動作状態における断面平面図である。
本発明の実施形態に係る単動空圧式アクチュエータと信号トランスミッタが管路に取り付けられた斜視図である。
本発明の実施例に係る二動型空圧式アクチュエータが、それぞれ順方向および逆方向の空気ポートから圧縮空気を入力する動作平面図である。
本発明の実施例に係る二動型空圧式アクチュエータが、それぞれ順方向および逆方向の空気ポートから圧縮空気を入力する動作平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図3~図7に示すように、本発明の実施形態における空圧式アクチュエータ5は、単動型空圧式アクチュエータを例に挙げて説明する。単動型空圧式アクチュエータは、内部中空状の本体50を有し、本体50の内部中間には垂直に設けられ、その場でのみ回動可能に制限された一つの軸芯51が配置されている。軸芯51中央部は、カム52の中間穴520に穿着固定され、カム52と軸芯51とが一体的に連動し、カム52の左右両端にそれぞれ嵌入溝521が設けられている。軸芯51の左右両側には、それぞれ1つのピストン53と、2つのピストン53の裏側にそれぞれ位置する2つのバネセット54とが設けられている。バネセット54の一端は本体50の外側に係止するサイドカバー501に当接し、他端はピストン53に当接する。2つのバネセット54は2つのピストン53を軸芯51端に押し上げて変位する力を有する。一方、2つのピストン53は、軸芯51を牽引して同時に偏向角度変位を有している(図6、図9)。軸芯51下端には、図5のように嵌合穴510が設けられており、図11のように流体の流通を制御する管路4a内のバルブ回転軸に接続されている。軸芯51を1つの角度回転させると、バルブ回転軸も従動回転角度で、バルブを開閉し、管路4a内の流体の流れ状態を制御する。2つのピストン53間に介在する本体50の内部には気密空間55がある(図5、6、8、9参照)。気密空間55は、本体50の外側に、外部圧縮ガスが気密空間55内に入るか、気密空間55内の圧縮空気を放出する管継手58が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)
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