TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024143084
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055579
出願日2023-03-30
発明の名称制御弁及び建設機械
出願人ナブテスコ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F15B 11/024 20060101AFI20241003BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約【課題】アクチュエータの飛び出しと遅延とを防ぐことができる制御弁及び建設機械を提供する。
【解決手段】実施形態の油圧制御弁2は、油圧ポンプ5から吐出された作動油をアームシリンダ25に供給流路7を経て供給し、アームシリンダ25から押し出された作動油をタンク9にタンク流路8を経て戻すように作動油を制御する。油圧制御弁2は、油圧ポンプ5から吐出された作動油の第1圧力と、アームシリンダ25から押し出された作動油の第2圧力との圧力差において、第1圧力が第2圧力より低い場合に、アームシリンダ25から押し出された全ての作動油を供給流路7に戻す再生弁30を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1流路及び第2流路に連結され、スプールの移動に伴って、ポンプから吐出された作動流体を、前記第1流路を経てアクチュエータに供給するとともに、前記アクチュエータから押し出された前記作動流体を、前記第2流路を経てタンクに戻すように前記作動流体を制御する制御弁であって、
前記ポンプから吐出された前記作動流体の圧力を第1圧力とし、前記アクチュエータから押し出された前記作動流体の圧力を第2圧力としたとき、
前記第1圧力が前記第2圧力より低い場合に、前記アクチュエータから押し出された全ての前記作動流体を前記第1流路に戻す再生弁を備える、
制御弁。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記再生弁は、前記スプールが所定の方向に最大移動したフルストロークの状態のときに、前記アクチュエータから押し出された前記作動流体を、前記第1流路と前記第2流路とに戻す位置に配置されている、
請求項1に記載の制御弁。
【請求項3】
車体と、
前記車体に設けられ、作動流体を吐出するポンプと、
前記車体に設けられ、前記作動流体によって駆動するアクチュエータと、
前記ポンプと前記アクチュエータとを連結する第1流路と、
タンクと前記アクチュエータとを連結する第2流路と、
前記第1流路及び前記第2流路の途中に設けられた制御弁と、
を備え、
前記制御弁は、スプールの移動に伴って、前記ポンプから吐出された前記作動流体を、前記第1流路を経て前記アクチュエータに供給するとともに、前記アクチュエータから押し出された前記作動流体を、前記第2流路を経て前記タンクに戻すように前記作動流体を制御し、
前記制御弁は、前記ポンプから吐出された前記作動流体の圧力を第1圧力とし、前記アクチュエータから押し出された前記作動流体の圧力を第2圧力としたとき、前記第1圧力が前記第2圧力より低い場合に、前記アクチュエータから押し出された全ての前記作動流体を前記第1流路に戻す再生弁を備える、
建設機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、制御弁及び建設機械に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
建設機械のなかには、アームにバケットを備え、アームをアクチュエータで作動させてバケットで掘削作業等を行うものがある(例えば、特許文献1参照)。
この種の建設機械では、例えばバケットを地面の上方位置から自重を利用して下降させる際に、バケット(すなわち、アーム)の作動を滑らかにするために以下の方法が知られている。すなわち、メーターアウト絞り面積を変えてアクチュエータから押し出される作動油の圧力を制御する方法が知られている。アクチュエータから押し出されてタンクに戻る作動油の圧力を制御することにより、アクチュエータの作動を滑らかに調整することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-31989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えばアームに取り付けられたバケットの重量が重い場合、タンクに戻る作動油の圧力が高圧になり、メーターアウト絞りを流れる作動油の流量が多くなってしまう。このため、アクチュエータが飛び出すような急激な作動をする可能性があった。
この対策として、メーターアウト絞り面積を小さくすることが考えられる。しかしながら、メーターアウト絞り面積を小さくすると、タンクに戻る作動油の圧力が高圧の場合に圧力が下がるのに時間がかかる。このため、アーム用の操作レバーを操作した際に、アクチュエータの作動に遅延が発生する可能性があった。
【0005】
本発明は、アクチュエータの飛び出しと遅延とを防ぐことができる制御弁及び建設機械を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る制御弁は、第1流路及び第2流路に連結され、スプールの移動に伴って、ポンプから吐出された作動流体を、前記第1流路を経てアクチュエータに供給するとともに、前記アクチュエータから押し出された前記作動流体を、前記第2流路を経てタンクに戻すように前記作動流体を制御する制御弁であって、前記ポンプから吐出された前記作動流体の圧力を第1圧力とし、前記アクチュエータから押し出された前記作動流体の圧力を第2圧力としたとき、前記第1圧力が前記第2圧力より低い場合に、前記アクチュエータから押し出された全ての前記作動流体を前記第1流路に戻す再生弁を備える。
【0007】
例えばアタッチメントを地面の上方位置から自重を利用して下降させる等の作動の場合、制御弁のスプールがフルストローク域の手前側の中間域に配置される。スプールが中間域に配置された状態のとき、アクチュエータの重量が重い場合、アクチュエータから押し出された作動流体の第2圧力が比較的高く保たれる。一方、ポンプから吐出された作動流体の第1圧力が比較的低く保たれる。このため、第1圧力と第2圧力との圧力差が比較的小さく抑えられる。
【0008】
この状態では、第1圧力が第2圧力より低い場合に、アクチュエータから押し出された全ての作動流体を再生弁により第1流路に戻すことができる。第2圧力と第1圧力との圧力差は比較的小さく抑えられている。これにより、アクチュエータから押し出された作動流体を第1流路に戻す量(すなわち、再生量)を適量に抑えることができる。したがって、第2圧力と第1圧力との圧力差を好適に保つことが可能になり、アクチュエータの飛び出し(すなわち、急激な作動)を防ぐことができる。
【0009】
アクチュエータから押し出された作動流体の適量を第1流路に戻す(再生する)ことにより、アクチュエータから押し出された作動流体の第2圧力を好適に下げることができる。このため、操作レバーの操作に対応させて第2圧力を迅速に下げることができる。よって、操作レバーの操作に対するアクチュエータの遅延を防ぐことができる。
【0010】
上記構成において、前記再生弁は、前記スプールが所定の方向に最大移動したフルストロークの状態のときに、前記アクチュエータから押し出された前記作動流体を、前記第1流路と前記第2流路とに戻す位置に配置されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

ナブテスコ株式会社
推進器制御装置、およびプログラム
9日前
アズビル株式会社
ポジショナ
2か月前
株式会社不二越
油圧駆動装置
1か月前
株式会社クボタ
作業車
1か月前
ヤンマーホールディングス株式会社
作業機械
1か月前
川崎重工業株式会社
液圧駆動システム
1か月前
SMC株式会社
シリンダ装置
3か月前
個人
空圧式アクチュエータ
4か月前
藤倉コンポジット株式会社
シリンダ装置
4か月前
三和テッキ株式会社
油圧シリンダ用油圧ユニット
1か月前
ヤンセン・サイエンシズ・アイルランド・アンリミテッド・カンパニー
GDF15融合タンパク質及びその使用
4か月前
株式会社工営
シリンダー保護カバー
23日前
デンカ株式会社
アクチュエータ
2か月前
学校法人 中央大学
移動装置
3か月前
カヤバ株式会社
流体圧機器
1か月前
アズビル株式会社
パイロットリレー及びポジショナ
3日前
住友重機械工業株式会社
駆動装置、駆動方法
3か月前
株式会社小松製作所
作業機械
3か月前
ダイキン工業株式会社
液圧ユニット
1か月前
ナブテスコ株式会社
制御弁及び建設機械
1か月前
株式会社クボタ
作業機及び作業機の制御方法
1か月前
三和テッキ株式会社
油圧ポンプユニットの送り速度切替バルブ装置
1か月前
カヤバ株式会社
インレットハウジング
2か月前
パナソニックIPマネジメント株式会社
曲がり管
3日前
株式会社栗本鐵工所
減勢機能付きバルブ
1か月前
コベルコ建機株式会社
建設機械制御方法、建設機械
10日前
株式会社田口クリエイト
複動型アタッチメント
10日前
株式会社クボタ
操作システム、作業機、操作ユニット
3か月前
鉱研工業株式会社
多重電磁比例油圧制御回路
1か月前
株式会社ブリヂストン
流体圧アクチュエータ
10日前
大日本印刷株式会社
流体抵抗低減構造および移動体
1か月前
キャタピラー エス エー アール エル
油圧シリンダ用制御弁
3日前
キャタピラー エス エー アール エル
流体圧シリンダの駆動制御装置
2か月前
ハーヴェー ハイドローリック エスイー
油圧昇降支柱及び医療装置
1か月前
カヤバ株式会社
漏れ原因判別システム及び漏れ原因判別方法
2か月前
キャタピラー エス エー アール エル
リリーフ設定圧調整システム
3か月前
続きを見る