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公開番号2024074478
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-31
出願番号2022185652
出願日2022-11-21
発明の名称樹脂組成物
出願人デンカ株式会社
代理人SK弁理士法人,個人,個人
主分類C08L 53/02 20060101AFI20240524BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】耐衝撃性、剛性、及び熱安定性に優れた樹脂組成物を提供する
【解決手段】芳香族ビニル炭化水素系ブロックと、共役ジエン系単量体単位を含むブロックとを含むブロック共重合体を1種類以上含有する樹脂組成物であって、前記樹脂組成物100質量%中の共役ジエン系単量体単位の含有量が10~50質量%であり、前記樹脂組成物に含有される前記共役ジエン系単量体単位の総量を100質量%とした場合、ミルセン単量体単位の含有量が30質量%以上である、樹脂組成物が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
芳香族ビニル炭化水素系ブロックと、共役ジエン系単量体単位を含むブロックとを含むブロック共重合体を1種類以上含有する樹脂組成物であって、
前記樹脂組成物100質量%中の共役ジエン系単量体単位の含有量が10~50質量%であり、
前記樹脂組成物に含有される前記共役ジエン系単量体単位の総量を100質量%とした場合、ミルセン単量体単位の含有量が30質量%以上である、
樹脂組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の樹脂組成物であって、
前記1種類以上のブロック共重合体が、芳香族ビニル炭化水素系ブロックとミルセン単量体単位を含むブロックとを含有するブロック共重合体(I)を1種類以上含有する、
樹脂組成物。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の樹脂組成物であって、
前記ブロック共重合体を2種類以上含む、
樹脂組成物。
【請求項4】
請求項3に記載の樹脂組成物であって、前記2種類以上のブロック共重合体が、
芳香族ビニル炭化水素系ブロックとミルセン単量体単位を含むブロックとを含有するブロック共重合体(I)を1種類以上と、
芳香族ビニル炭化水素系ブロックとブタジエン単量体単位を含むブロックとを含有し、前記ブロック共重合体(I)とは異なるブロック共重合体(II)を1種類以上とを含有する、
樹脂組成物。
【請求項5】
請求項4に記載の樹脂組成物であって、
前記1種類以上のブロック共重合体(I)の少なくとも1種類は、当該ブロック共重合体(I)100質量%中のミルセン単量体単位の含有量が20~70質量%であり、
前記1種類以上のブロック共重合体(II)の少なくとも1種類は、当該ブロック共重合体(II)100質量%中のブタジエン単量体単位の含有量が1~40質量%であり、
前記1種類以上のブロック共重合体(I)と前記1種類以上のブロック共重合体(II)の質量比が、(I)/(II)=30/70~50/50である、
樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載の樹脂組成物であって、
前記樹脂組成物100質量%中の共役ジエン系単量体単位の含有量が、10質量%以上50質量%未満である、
樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載の樹脂組成物であって、
前記樹脂組成物に含有される前記共役ジエン系単量体単位の総量を100質量%とした場合、ミルセン単量体単位の含有量が50質量%以上である、
樹脂組成物。
【請求項8】
請求項1又は請求項2に記載の樹脂組成物であって、
前記ブロック共重合体のポリマー鎖中にカップリング剤の残基を含まない、
樹脂組成物。
【請求項9】
請求項1又は請求項2に記載の樹脂組成物から成形される、熱収縮性フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
芳香族ビニル炭化水素系単量体単位と共役ジエン系単量体単位を含む共重合体を含有する樹脂組成物、特にスチレンとブタジエンを含む共重合体を含有する樹脂組成物は剛性、耐衝撃性を有することから射出成形用途やシート、フィルム等の押出成形用途等に幅広く使用されている(例えば、特許文献1~3参照)。しかしながら、共役ジエン系単量体は熱安定性が悪く、熱履歴によって架橋し、いわゆるゲル状物質が生成し、成形品外観を悪化させるという問題を有している(例えば、特許文献4~7参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第2986178号
特開平7-144365号
特許第5328069号
特開2008-297460号
特許第4020636号
特許第4187536号
特許第3734304号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、耐衝撃性、剛性、及び熱安定性に優れた樹脂組成物を提供することを課題とする。
【0005】
本発明者らの検討の結果、樹脂組成物において、芳香族ビニル炭化水素系ブロックと、共役ジエン系単量体単位を含むブロックとを含むブロック共重合体を1種類以上含有させ、前記樹脂組成物100質量%中の共役ジエン系単量体単位の含有量を10~50質量%とし、前記樹脂組成物に含有される前記共役ジエン系単量体単位の総量を100質量%とした場合のミルセン単量体単位の含有量を30質量%以上とすることで、耐衝撃性、剛性、及び熱安定性に優れた樹脂組成物が得られることを見出した。
【0006】
即ち、本発明は、
[1] 芳香族ビニル炭化水素系ブロックと、共役ジエン系単量体単位を含むブロックとを含むブロック共重合体を1種類以上含有する樹脂組成物であって、
前記樹脂組成物100質量%中の共役ジエン系単量体単位の含有量が10~50質量%であり、
前記樹脂組成物に含有される前記共役ジエン系単量体単位の総量を100質量%とした場合、ミルセン単量体単位の含有量が30質量%以上である、
樹脂組成物。
[2] [1]に記載の樹脂組成物であって、
前記1種類以上のブロック共重合体が、芳香族ビニル炭化水素系ブロックとミルセン単量体単位を含むブロックとを含有するブロック共重合体(I)を1種類以上含有する、
樹脂組成物。
[3] [1]又は[2]に記載の樹脂組成物であって、
前記ブロック共重合体を2種類以上含む、
樹脂組成物。
[4] [3]に記載の樹脂組成物であって、前記2種類以上のブロック共重合体が、
芳香族ビニル炭化水素系ブロックとミルセン単量体単位を含むブロックとを含有するブロック共重合体(I)を1種類以上と、
芳香族ビニル炭化水素系ブロックとブタジエン単量体単位を含むブロックとを含有し、前記ブロック共重合体(I)とは異なるブロック共重合体(II)を1種類以上とを含有する、
樹脂組成物。
[5] [4]に記載の樹脂組成物であって、
前記1種類以上のブロック共重合体(I)の少なくとも1種類は、当該ブロック共重合体(I)100質量%中のミルセン単量体単位の含有量が20~70質量%であり、
前記1種類以上のブロック共重合体(II)の少なくとも1種類は、当該ブロック共重合体(II)100質量%中のブタジエン単量体単位の含有量が1~40質量%であり、
前記1種類以上のブロック共重合体(I)と前記1種類以上のブロック共重合体(II)の質量比が、(I)/(II)=30/70~50/50である、
樹脂組成物。
[6] [1]~[5]のいずれか一つに記載の樹脂組成物であって、
前記樹脂組成物100質量%中の共役ジエン系単量体単位の含有量が、10質量%以上50質量%未満である、
樹脂組成物。
[7] [1]~[6]のいずれか一つに記載の樹脂組成物であって、
前記樹脂組成物に含有される前記共役ジエン系単量体単位の総量を100質量%とした場合、ミルセン単量体単位の含有量が50質量%以上である、
樹脂組成物。
[8] [1]~[7]のいずれか一つに記載の樹脂組成物であって、
前記ブロック共重合体のポリマー鎖中にカップリング剤の残基を含まない、
樹脂組成物。
[9] [1]~[8]のいずれか一つに記載の樹脂組成物から成形される、熱収縮性フィルム。
に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、耐衝撃性、剛性、及び熱安定性に優れた樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<用語の説明>
本願明細書において、例えば、「A~B」なる記載は、A以上でありB以下であることを意味する。
本願明細書において、ミルセンは、αミルセン(2-メチル-6-メチレンオクタ-1,7-ジエン)及びβミルセン(7-メチル-3-メチレンオクタ-1,6-ジエン)を意味する。また、芳香族ビニル炭化水素系ブロックと、共役ジエン系単量体単位を含むブロックとを含有するブロック共重合体を、単に「ブロック共重合体」と称することがある。
【0009】
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
【0010】
<樹脂組成物>
本実施形態にかかる樹脂組成物は、芳香族ビニル炭化水素系ブロックと、共役ジエン系単量体単位を含むブロックとを含むブロック共重合体を1種類以上含有する。好ましくは、当該ブロック共重合体を2種類以上含有する。ブロック共重合体を2種類以上含ませることにより、樹脂組成物の耐衝撃性や剛性の調整がより的確にできる。
(【0011】以降は省略されています)

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