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公開番号2024073214
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-29
出願番号2022184310
出願日2022-11-17
発明の名称助手席用エアバッグ装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B60R 21/205 20110101AFI20240522BHJP(車両一般)
要約【課題】膨張初期にフロントウィンドシールドを強く押圧することを抑制できて、迅速にエアバッグを膨張可能な助手席用エアバッグ装置を提供すること
【解決手段】インストルメントパネル1の上面側に配設されて、内部に膨張用ガスを流入させて膨張可能なエアバッグ20を、備える。エアバッグが、前端側でインフレーター12と接続されるとともに前後方向に略沿って延びる配置される導管部23と、導管部の後端側から上下左右に膨出するようにして構成されて膨張完了時にインストルメントパネルの後側に配置される本体膨張部30と、を備える。本体膨張部が、膨張完了時の上端30a側を、インストルメントパネルの上方に配置されるフロントウィンドシールド5に支持させ、膨張完了時における乗員受止時に、下部前面31a側を、インストルメントパネルの後面3aに支持させるように、構成されている。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
助手席前方のインストルメントパネルの上面側に配設されて、内部に膨張用ガスを流入させて膨張可能なエアバッグと、該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、折り畳まれた前記エアバッグと前記インフレーターとを収納させる収納部位と、を有する構成とされ、
該エアバッグが、前記インフレーターから吐出される膨張用ガスを内部に流入させて膨張する際に、前記収納部位に形成される突出用開口から上方に向かって突出しつつ、後方に向かって展開するように膨張する構成の助手席用エアバッグ装置であって、
前記エアバッグが、
膨張完了時に、前端側で前記インフレーターと接続されるとともに、前後方向に略沿って延びるように配置される導管部と、
該導管部の後端側から上下左右に膨出するようにして構成されるとともに、膨張完了時に前記インストルメントパネルの後側に配置されて、助手席に着座している乗員を保護可能とされる本体膨張部と、
を備える構成とされ、
該本体膨張部が、膨張完了時の上端側を、前記インストルメントパネルの上方に配置されるフロントウィンドシールドに支持させ、膨張完了時における乗員受止時に、下部前面側を、前記インストルメントパネルの後面に支持させるように、構成されていることを特徴とする助手席用エアバッグ装置。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記導管部が、前記エアバッグの膨張完了時に、前記フロントウィンドシールドと非接触とされていることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ装置。
【請求項3】
前記導管部が、前記エアバッグの膨張完了時に、前記インストルメントパネルの上面に略沿うようにして、配置される構成であることを特徴とする請求項2に記載の助手席用エアバッグ装置。
【請求項4】
前記本体膨張部が、膨張完了時の下部側に、膨張完了時に前記乗員の膝の前方に配置される膝保護部を、備える構成とされていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の助手席用エアバッグ装置。
【請求項5】
前記本体膨張部が、膨張完了時の後面側を、車両の前面衝突時に前方移動してくる前記乗員を受け止め可能な乗員保護面として構成され、
前記本体膨張部の膨張完了時における車幅方向の中央側の端部付近に、前記乗員保護面から後方に向かって突出する突出膨張部が、形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の助手席用エアバッグ装置。
【請求項6】
前記本体膨張部が、膨張完了時の後面側を、車両の前面衝突時に前方移動してくる前記乗員を受け止め可能な乗員保護面として構成され、
前記本体膨張部の膨張完了時における車幅方向の中央側の端部付近に、前記乗員保護面から後方に向かって突出するように膨張する突出膨張部が、形成されていることを特徴とする請求項4に記載の助手席用エアバッグ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、助手席前方のインストルメントパネルの上面側に配設されるいわゆるトップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
通常、インストルメントパネルの上面側に配設されるトップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置では、収納部位内に収納されているエアバッグは、収納部位の上端側に形成される突出用開口から上方に突出しつつ後方に向かって展開しつつ膨張する構成とされている。そのため、上方に向かって突出するように膨張するエアバッグが、インストルメントパネルの上方に配置されるフロントウィンドシールドを強く押圧してしまう場合があった。従来では、このようなエアバッグの膨張初期のフロントウィンドシールドへの押圧力を軽減するために、エアバッグとして、折り畳まれたエアバッグを覆うように収納部位の上方を覆うエアバッグカバーの扉部を押し開くための前方膨張部と、車両後方側に向かって突出するように膨張して乗員を保護する後方膨張部と、を備える構成のものがあった。この従来の助手席用エアバッグ装置では、前方膨張部によって扉部を押し開かせた後に、後方膨張部を膨張させることにより、膨張するエアバッグによってフロントウィンドシールドを強く押圧することを、抑制していた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-30631公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の助手席用エアバッグ装置では、単に、前方膨張部を、後方膨張部に先行して膨張させることで、後方膨張部の車両後方側への突出を促すことによって、後方膨張部のフロントウィンドシールド側に向かうような上方への大きな突出を抑制している構成であり、膨張完了状態においては、前方膨張部は、後方膨張部と一体的に大きく膨らむように図示されており(図6参照)、前方膨張部の具体的な外形形状は開示されていない。そのため、インストルメントパネルの外形形状や、収納部位の搭載位置、フロントウィンドシールドの傾き等によっては、フロントウィンドシールドを強く押圧することを規制できない虞れがあった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、膨張初期にフロントウィンドシールドを強く押圧することを抑制できて、迅速にエアバッグを膨張可能な助手席用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る助手席用エアバッグ装置は、助手席前方のインストルメントパネルの上面側に配設されて、内部に膨張用ガスを流入させて膨張可能なエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、折り畳まれたエアバッグとインフレーターとを収納させる収納部位と、を有する構成とされ、
エアバッグが、インフレーターから吐出される膨張用ガスを内部に流入させて膨張する際に、収納部位に形成される突出用開口から上方に向かって突出しつつ、後方に向かって展開するように膨張する構成の助手席用エアバッグ装置であって、
エアバッグが、
膨張完了時に、前端側でインフレーターと接続されるとともに、前後方向に略沿って延びるように配置される導管部と、
導管部の後端側から上下左右に膨出するようにして構成されるとともに、膨張完了時にインストルメントパネルの後側に配置されて、助手席に着座している乗員を保護可能とされる本体膨張部と、
を備える構成とされ、
本体膨張部が、膨張完了時の上端側を、インストルメントパネルの上方に配置されるフロントウィンドシールドに支持させ、膨張完了時における乗員受止時に、下部前面側を、インストルメントパネルの後面に支持させるように、構成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明の助手席用エアバッグ装置では、エアバッグにおいて、膨張完了時の後端側に配置される本体膨張部には、インフレーターから後方に延びるように配置される導管部を経て、内部に膨張用ガスが流入されることとなる。膨張完了時にインストルメントパネルの後側に配設される本体膨張部は、導管部の後端側から上下左右に膨出するようにして配設される構成であり、換言すれば、導管部は、本体膨張部と比較して上下左右で狭幅として前後方向に略沿った管状とされている。そのため、エアバッグの膨張初期に、内部に膨張用ガスを流入させて膨張しつつ、収納部位に形成される突出用開口から上方に向かって突出する導管部が、インストルメントパネルの上方に配置されるフロントウィンドシールドを、強く押圧することを、的確に抑制することができる。
【0008】
したがって、本発明の助手席用エアバッグ装置では、膨張初期にフロントウィンドシールドを強く押圧することを抑制できて、迅速にエアバッグを膨張させることができる。
【0009】
また、本発明の助手席用エアバッグ装置では、エアバッグの膨張完了時に、本体膨張部は、上端側をフロントウィンドシールドに支持させるとともに、膨張完了時における乗員受止時に、下部前面側を、インストルメントパネルの後面に支持させるように構成されている。そのため、本体膨張部の膨張完了時の後面側によって前方移動する乗員を受け止めた際に、インストルメントパネルの後面やフロントウィンドシールドからの反力によって本体膨張部自体が前方移動することを規制でき、本体膨張部によって、乗員のさらなる前方移動を抑制して、乗員を的確に拘束することができる。その結果、本発明の助手席用エアバッグ装置では、膨張完了時の前端側の領域を導管部とされているエアバッグであっても、乗員を的確に保護することができる。
【0010】
さらに、本発明の助手席用エアバッグ装置において、導管部を、エアバッグの膨張完了時に、フロントウィンドシールドと非接触な構成とすれば、導管部がフロントウィンドシールドと接触することを、的確に抑制することが可能となって、好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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